「働き方改革」が声高に叫ばれる世の中だけれど、望む働き方は一人ひとり異なります。私たちシックス・アパートは、EBO(従業員による企業買収)での独立を期にそれぞれの社員に合わせた新しい働き方をつくることにしました。その名は「SAWS」、「Six Apart(SA)らしい、Working Style(WS)を実践する」の頭文字をとって名付けました。
シックス・アパートでは「毎日決まった時間にオフィスに出社する」というルールを無くし、社員それぞれが働く時間や場所を自分の裁量で決めています。コミュニケーションはSlackで、開発も総務も業務ツールとしてクラウドサービスを活用。チームメンバーがどんなことをやっているかは、離れていても可視化されています。チームの一員として、ひとりひとりが果たすべき役割を遂行していることが一番大事なのです。
シックス・アパートの広報ブログやメディアで記事になった、私たちの働き方の事例からポイントになる言葉をまとめてみました。
会社に来なくていい会社—— 上場企業の子会社を社員が買い戻したら何が起きたか? | BUSINESS INSIDER JAPAN
「働き過ぎの問題も、すべてルールで規制してしまったら、(14年前にシックス・アパートが生まれたような)スタートアップは生まれない。寝食忘れて働くのがスタートアップですから。たくさん働いたときに、それがストレスにならないような仕組みという意味で(シックス・アパートの取り組みである)SAWSは優れていると思っています」(古賀社長)
ワークライフバランスというより、シックス・アパートでは、仕事は生活の一部と考える。
「結局はQOL(生活の質)を高めていけば、生活に含まれている仕事も生産性高く楽しめているはず。幸せな状態を維持できれば、仕事は絶対に充実する」
「テレワーク」導入で一挙両得…社員は仕事と育児・介護を両立、企業側は通勤費など経費削減 全社員に導入の企業も(1/3ページ) - 産経WEST
「メリハリのある働き方を提供することで仕事の効率や生産性が上がった」(同社の担当者)。仕事と介護などとの両立を目指す社員を後押しでき、遠隔地に住む優秀な社員の採用にも成功したという。
(中略)
沢さんは「普通の働き方では何かを犠牲にしなければ、母親をサポートできなかった。仕事の量も質も今までと変えず、母親を支えていきたい」と話している。
SAWS(サウス)が与えた選択肢 ── シックス・アパート | Fledge(フレッジ)
天野:「リモートワークを前提に」という意識はないんですね。一緒に仕事をしたいと思えるチームや製品が先にあって、その上でオフィスに集まる方がお互いにメリットがあるようであればそちらで、リモートの方が大きくなりそうであればそちらでというように考えています。
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つまり、SAWS は、出退勤を無くして楽するための仕組みではなくて、生産性高く仕事を楽しむための仕組みなのです。2016年の夏に SAWS をはじめてもうすぐ2年たちますが、集まるときは集まるし、それぞれ家やコワーキングスペースで集中すべきときは集中する。実家に帰る必要があればそこから働く。社員同士の信頼がベースにあって、便利なオンラインのツールが人々をつないでくれるから、バラバラな場所にいてもわたしたちはシックス・アパートというひとつのチームです。
この働き方を単なる「テレワーク」ではなくて、SAWS と名前をつけたのは、それが有機的に変わり続けていくものだから。新しい社員の入社や、個人のライフステージの変化で、働きやすい形はどんどん変わるはずです。情報発信のためのツールを作っている私たちは、これからも新しい取り組みを発信していきます。