森勝宣
1992年生まれ。兵庫出身。株式会社knitでマーケティングを担当。 前職ではマーケティングリサーチ会社で営業を経験。
株式会社knit(ニット)でマーケティング全般を担当しています、森勝宣(もりかつよし)です。
今回はknit社員がどんな働き方をしているのかをご紹介したいと思います。
私たちの会社はHELP YOUというオンラインアシスタントサービスを運営しています。
オンラインアシスタントサービスというのは遠隔地にいる契約アシスタントに業務を依頼できるサービスです。
クラウドソーシングの一種ですが、間に運営会社が入ることでアウトプットの品質の担保が保証されるため、従来のクラウドソーシングに抵抗があった利用者にも広まっています。
オンラインアシスタントというだけあって、アシスタント(ニットではHYメンバーと呼んでいます。)の方々は全員リモートワークをしています。
そんなオンラインアシスタントサービスを運営している我々の会社は社員もリモートワークを実践しています。
完全にリモートで働く社員もいれば、ある時はオフィスワークとある時はリモートワークと使い分けている社員もいます。
私の場合、基本的にはオフィス、用事があるときや、気分を変えて仕事をしたいときにリモートとハイブリッドな働き方です。
そこでリモートで働くのって実際どうなの?について、ハイブリッドな働き方の私が感じていることをお伝えできればと思います。
タイトルのリモートワークレベルという言葉、なにそれ?って思う方もいらっしゃると思います。
定義については下記の記事を参考にしました。この記事を読んでいて、自分はレベル4だな。と思いました。
みなさんの会社はレベルいくつになるでしょうか。
Social Change 「リモートワークの定義レベル5と、障壁の越え方」
https://kuranuki.sonicgarden.jp/2018/05/levelofremotework.html
簡単にまとめると
レベル0
全社員がオフィスに通勤して働いている企業の働き方。レベル1との違いとしては主に紙媒体で管理していること(推測ですが)。
レベル1
ペーパーレスやクラウドの導入など、業務をシステム化している働き方。
今の時代、なにかしらのツールを導入して効率化をしている企業がほとんどだと思うので、たぶん、昔ながらの大手企業がこのレベル。
レベル2
オンラインでのコミュニケーションを導入している働き方。IT系企業の多くは社内のやり取りで、SlackやChatworkなど使っているイメージ。
レベル3
介護や育児など、特別な事情のある人だけが、リモートワークしても良い状態。ただ多数は会社に出社している状態。
レベル4
理由や条件などなく社員の全員がリモートワークをしても良い状態。この段階だとリモートワークしている社員比率が過半数を超え、用事があるときだけオフィスに来る。私の働いている環境がこれに当てはまる。
レベル5
全社員いつでもリモートワーク。もはやオフィスすらないこともある。記事の著者の「ソニックガーデン」の状態がここらしい。オンライン上でほぼすべてが行える働き方。
となります。記事元のソニックガーデンではレベル5を実践しているそうです。
前述の通り、リモートワークレベル4の私の会社は、まず自社オフィスがありません。コワーキングスペースを法人契約しています。
なので、出社できる場所はあります。
もちろん自社オフィスではないので、フリーアドレスです。ソファー席もあれば、カフェ風の座高が高いイス、よくオフィスにあるようなメッシュ生地のイスもあります。
東京にいる社員はその日の予定に合わせて、オフィスに出勤したり、しなかったりですが、関西にいる社員や、国内外問わず神出鬼没(笑)な人もいます。
ただ、離れていても問題なく、仕事ができている理由として
基本的にみんながリモートワークをしているということです。
どういうことかというと、たとえば中途半端に一部の人だけ、リモートワークとなると、基本的にやり取りはオフィスにいる社員間で行われます。
そうなると、そのやり取りを伝える方もキャッチアップする方もコストとストレスになり、結局オフラインの方が効率がいいね。
となってしまいます。
全員がリモートワークが前提となると、話した内容を他の人に共有するというのが前提として意識されます。
もうちょっと具体的に言うと、共有できる形で資料や議事録を用意しようとなるんですね。
それがないと他の人に意見を聞くこともできないので。
(ちなみに週一で全員参加の会議を行い、各自業務進捗を確認しています。)
この事前準備をする意識は無駄な会議をなくすことにもつながっていて、
会議の議題をあらかじめ用意する。
要点をまとめておく。
ことが必須です。
会議に来て初めて、今日話すことを考えることは一切なくなり、また議題があらかじめ出ているため、時間内に会議を終わるよう、時間配分も意識できます。
リモートワークを取り入れるためには、中途半端にスモールスタートするのではなく、リモートワークの人が中心になるレベルで取り入れるのが肝要だと思います。
私はオフィス通勤もしていると書きましたが、その理由としては
仕事をする環境を作らなくてもいいことです。
仕事をする環境が用意されているのは楽です。
カフェだと、席空いてるかなとか、何注文しようかなとか、トイレに行く時に、いちいちPCしまうの面倒だなとか、無駄に考えることがあるんですね。(私は家だと集中できないので、オフィスに行かない日でも外で作業することが多いです。)
ただそれ以外については、どこにいようとできるので、わざわざラッシュの時間帯に混雑した電車に乗ることもなく、近場で仕事ができます。
何かの記事で社会人の7割の人は通勤電車がストレスになっていると読みましたが、満員電車はまさにストレス以外のなにものでもないと思います。
通勤時間をズラすことを推奨している企業や時差Bizなどの促進キャンペーンも東京都で始まっていますが、まだまだラッシュの解消には程遠いのではないでしょうか。
この通勤によるストレスがないのはリモートワークをしていて楽だなと思う点です。
しかし一つ大切なことは
そもそもリモートワークをする理由は生産性上げるためとか、時間を節約して、その分インプット/アウトプット増やすため
ということです。
よく、「自由だし、楽そうでいいね。」と言われることがありますが、決して楽するためではないんです。
無駄に疲れることをしなくていいおかげで楽はできていますが、自由な分、成果には普通に出勤している時よりもシビアです。
出勤して、なんとなくオフィスに定時までいれば、仕事した気分になりませんか?
自由な働き方をしている分、アウトプットが評価対象なので、頑張っている姿というのは、極端に言えば、無価値です。
というかリモートで働いているので、その姿は全く見えないです。
リモートワーク=時間をうまく使ってより多くの成果を出すための働き方
という考え方を持つことが、リモートワークがうまく機能するひとつの要因だと思います。
そしてその考えを持っているとリモートワークをすることで、時間の使い方、生産性を意識するようになります。
無駄な会議はないか、会議前に議題・アジェンダは用意できているか、集中できていない時はないか、、
ただただ自分のデスクに座っているだけの時間は限りなくゼロになりました。
長時間働くことではなく、成果を出せているかで評価される風潮が広まると、
・労働生産性が上がる。
・プライベートの時間を確保でき、人生が充実する。
と私は本気で思うので、
①そういう働き方があること、②その働き方で成果が出ていること
をセットで発信する機会を作っていきたいと思っています。