伊藤 亜里沙
Capire(カピーレ) 才能分業コンサルタント 法人の適材適所コンサルティング、個人向けのキャリアコンサルティングを行っている。 会社員時代は夢中になれる仕事がわからず職を転々。 自分を研究するために学んだ心理学、行動科学等、人間の本質を知るための学問知識を活かし、オリジナルの適職診断「才能分業明細書™」を考案。
独立や転職の際に、見落としがちだけれど実は予め考慮しておいたほうが良いのが、
「人と一緒に働きたいか、一人で働きたいか」。
面接でもよく聞かれる質問です。
本質的には、人と関わって一緒に泣いたり笑ったりと苦楽を共にすることに喜びを覚え、その方がパフォーマンスが上がるチームプレータイプの人と、自己責任・自己管理で一人で働く方が楽しく、パフォーマンスが上がる個人プレータイプの人がいます。
チームプレータイプの人が一人で働いたときに起こりうる感情は、
「一人だと寂しい。人と一緒のほうが力が湧く。」
「周囲から必要とされたい。」
「自分の気持ちをわかってほしいし、自分に相談してほしい。」
→私の友人はこれをマンガに例えて「ワンピースタイプ」と言いました。
逆に、個人プレータイプの人がチームで働いたときに起こりうる感情は、
「自分で決断したい。縛られず、適度に放置してもらえたほうが力が湧く。」
「自立して働きたいし、周りにもそうしてほしい。」
「社内調整の時間が無駄に感じる。」
→私の友人はこれをマンガに例えて「ドラゴンボールタイプ」と言いました。
注意点として、これらは性格が良い・悪いといったものではなく、優劣もありません。
また、本質的に合わないとしてもどちらの働き方もやっちゃいけないわけではありません。
精神的な成長とともに、どちらの働きかたも結構こなせるようになるものです。
そして、これらの要素がMixした本質をお持ちの方もいます。
さて、お話を戻しましょう。
それぞれどんな働きかたをすると心地良く、どこに気をつければ良いのでしょうか。
「ワンピースタイプ」のチームプレー好きさんが転職・独立する場合は、アルバイトさんや社員の方を採用したり、社内に仲間がいる環境で気持ちをひとつにしながら和気あいあい働く方がモチベーションを維持しやすいです。
一方で、良くも悪くも人に干渉しがちなので、それが個人プレーが得意な「ドラゴンボールタイプ」さんにストレスを与えることも。
人をコントロールしないようご注意を。
「ドラゴンボールタイプ」の個人プレー好きさんが転職・独立する場合は、プロジェクトベースで人と関わったり、自立型の仕事について必要に応じて協力し合い、普段はそれぞれの意向やペースを尊重する働きかたにした方がストレスが溜まらないでしょう。
一方で、チームプレーが得意な「ワンピースタイプ」さんには不親切な印象を持たれて不安にさせてしまうことがありそうなので、時々声をかけて、「困ったことがあったらいつでも遠慮なく言ってくださいね!」と伝えておきましょう。
実は重要な、好みの働きかた。
独立や転職の前に、良かったら考えてみてください。