一人ひとりの「will」を実現できる組織を目指して ──株式会社ウィルゲート

一人ひとりの「will」を実現できる組織を目指して ──株式会社ウィルゲート

一人ひとりが自身の『will(意志、想い、やりたいこと)』を実現できる社会を理想としている株式会社ウィルゲート。副業、短時間勤務、週4日勤務など多様な働き方を支援する制度が充実している同社が、どのように一人ひとりの「will」を実現できる文化を創っているのか。執行役員の山中さんにお話を伺ってきました。

第1回
一人ひとりの「will」を実現できる組織を目指して ──株式会社ウィルゲート
第2回
好きを副業に!活字好き・神経質な性格だからこそ貢献できる「添削」というお仕事 ──株式会社ウィルゲート

山中 諭(やまなか さとる)

日本ケンタッキーフライドチキン株式会社にて採用や人事制度の改訂を担当。2010年8月ウィルゲートに入社。人事責任者として数々の社内制度を構築し、2015年10月執行役員に就任。

借金1億円から学んだ理念を叶えていくことの重要さ

── “一人ひとりの「will」を実現する”ってとても素敵な言葉ですが、どうしてこういった企業理念にされたのでしょうか?

山中 諭(以下、山中):いくつかのターニングポイントがあって生まれた理念なので、少し遡ってお話ししますね!ウィルゲートは代表の小島と専務の吉岡の二人が高校時代にネットショップを運営したことからスタートしています。当時ウェブマーケティングを業者さんに依頼していましたが、創業当初なので少ない予算で運用してもらっていました。

しかし、始めてみても全然効果が表れず、自分たちのやってきたことや伝えたいことはユーザーに全く伝えられず…。半ば騙された感が残ったんです。

このとき、同じような思いをしている人がたくさんいるんじゃないかと。世の中に埋まっている素晴らしい「想い」や「考え」をもっと世の中に出すためのお手伝いをしたいと思ったんです。これが企業理念ができた最初のキッカケで、ウェブマーケティング事業をはじめたキッカケでもあります。

── 一人ひとりの「will」は、お客様の「will」からはじまっているんですね。

山中:そうですね!社員の「will」に関しては時期的にもうちょっと後になります。ウェブマーケティング事業で会社としてうまく行きはじめてから、もっと業績をあげていくために採用を強化したんです。成果主義で優秀な人材を連れてきて会社を整えていけば、もっと事業を伸ばせるだろうと考えていました。一時的に業績は伸びましたが、少し悪くなってきたときに成果主義で採用した人たちにそっぽを向かれてしまったんです。これがまさに負の連鎖で、メンバーの大量退職によって一気に業績が落ちました。

── いくつかのメディアで拝見しましたが、それが「ウィルゲートショック」ですか?

山中:はい。結果、小島は22歳で借金1億円を背負うことになりました。このタイミングで成果主義ではなく、今いる仲間と一緒にしっかりと理念を掲げて、叶えていける組織にしなければいけないと誓ったんです。ちょうど私はそのタイミングで入社したので、お客様だけではなく、ウィルゲートの社員一人ひとりの「will」を実現していくことを目標にしました。

── ここから山中さんが社内の環境整備をされていかれたんですね!

山中:良くも悪くも人の良さで成り立っている緩い集まりという状態だったので、会社を大きくしていこうとするなら、きちんとした仕組みを作る必要があると思ったんです。2010年に行動指針「WinG」を掲げ、より一層想いを大事にする会社になったと思います。

 社員の「will」を叶えるための副業

── ウィルゲートには多様性を受け入れる制度が整っていると思いますが、なぜそういった環境整備に注力されたんですか?

山中:例えば副業のケースですが、端的にいうと僕自身が優秀な人材を自社だけに留めておくという状態が好きじゃないんです!ちょっとマクロなお話になりますが、日本の人口ってこれからどんどん減っていきますよね?この状況で貴重な労働力をウィルゲートだけに留めておくことは本質的じゃなく、日本全体で見ても良いことではないと思うんです。

── なるほど!

山中:小さな概念だと、社員の「will」を叶えることがウィルゲートのやりたいことなので、そもそも副業をする機会がなかったこと自体がおかしいと思っていて。

例えば、ウィルゲートの仕事以外にもやりたいことがあるのであれば、そこにチャレンジしたり活躍するチャンスはあって当然だと思うんですよね!そこで副業に関する制度を2016年4月に導入しました。同様に週4日勤務や時短勤務ができる「わくさぽ」、育児や介護と仕事の両立ができる「ふぁみさぽ」などの働き方支援も2年ほど前から整えていきました。

ただ、どの制度もそうですが「何でもOK」ということはないですよ(笑)副業でいうと、本当にその人のためになることなのか、副業をすることで本当に成長するのか、社員がうちでは学べないことを副業として行なっているか考えています。

── お金を稼ぎたいから深夜にバイトします!みたいなものはダメだよってことですね。

山中:深夜のバイト自体がダメではないですが、その人の人生にとって本当に良いことか見極めてあげないといけないと思っているので、許可制にしています。

── 副業したい方はどのように許可をもらうんですか?

山中:まず自分の上司であるマネージャーやリーダーに相談して、そこから執行役員や取締役が週一で開催している役員会にあげる形をとっています。

── メンバーが上司に相談する場は定期的にとられているのでしょうか?

山中:MBO面談という仕組みを取り入れていて、部署によってやり方は任せていますが、その人の成長のための面談を四半期に一度しています。そこでキャリアや成長のために必要な能力について話しているので、自然に副業の話も出ています。

── ちなみに申請された副業でNGを出したケースってありますか?

山中:最初になぜ副業を会社として認めたのか、その意図を全体に説明しているのでNGになったケースは今のところないですね。

「will」を実現するために必要なこと

── 山中さんとお話ししていて、すごくウィルゲートの理念が浸透しているなと感じました!どのように社員に浸透させているのか教えて下さい。

山中:いくつかポイントがありますが、一番は普段の会話の中で理念に関する言葉が使われることだと思います。みんなが口に出せるか・出せないかってすごく大きいんですよね!ですが、この「口に出す仕組み」を実現するのはすごく難しくて。まだまだ課題はあると思ってます。

── どういった方法によって会話の中で使われるようにしているんですか?

山中:ウィルゲートではコンテンツマーケティング事業、メディア事業の2つを事業の柱としていますが、どの事業も必ず「一人ひとりの『will』を実現する」という理念に結び付いています。例えば、メディア事業の暮らしニスタは登録いただいてる主婦の方が生活の知恵を投稿するメディアなんですが、投稿に対して報酬はお渡ししていないんです。

── 報酬目的ではなく、別の形で主婦の「will」が叶えられるから投稿してくれてるんですね。

山中:そうですね。主婦の友社さんと協同でメディアを運営していますが、反響のある投稿をしてくれた人は主婦の友社のムック本に出たりしてます。お金ではなく自分の生活の知恵が誰かに認めてもらえることだったり、やりがいを感じてもらうことが大事なんです。だからこそ、自然と「この企画やコンテンツは誰かの『will』を叶えることに繋がるの?」といった会話が出てきます。

── なるほど!

山中:あとは理念を叶えるための行動指針「WinG」を定性評価に入れているので、四半期に一度のMBO面談の中で理念に関する会話や、部署によっては終礼で行動指針に関するケーススタディを発表しているので、浸透してきているのかなと。

── 理念の浸透と同時に自分らしく働ける制度も整えているかと思いますが、ウィルゲートでは今後どういった社員が増えてほしいと考えていますか?

山中:まず組織としては社内外で引っ張りだこになる「人“財”」を育てていきたいと考えています。そのためには、いかに個人の能力ややる気を最大化できる職場にできるかが鍵ですね。多様性のある文化を構築することもそのための手段の一つで、制度を含めて環境を整えていきたいと考えてます。

一方で、社員には必要なスキルとして「自律」と「協調」という考え方を伝えています。社内外で引っ張りだこになる人財になるためには、まずはしっかりと自分の管理が出来て成果が出せる人間になることが大事です。ただ、それだけだと引っ張りだこにはなれません。チームとして協調できる人間になることも必要です。

このように「自立」と「協調」の両方を兼ね備えた人財が増えてほしいです。組織としても個人としても「will」をより実現できるようにしていきたいと思います。

── 貴重なお話ありがとうございました!

次回予告

── ちなみに副業をはじめて会社としてデメリットだなーって思ったことはありますか?

山中:デメリットですか?うーん…。多分ないですね!僕が見えてないだけなのかな?副業によって自分の業務が疎かになった人もいないと思いますね。

うちで副業を実践している本人に直接聞いてもらった方が良いと思うので、ちょっと呼んできますね!

と言って席を立った山中さん。

次回はウィルゲートで広報や、サイト運営全般に関わりながら副業として添削を行っている千葉さんのインタビューをお届けします!

▼今回お話を伺った会社
株式会社ウィルゲート

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