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健康は「個人」の問題だけではない!注目のウェルネス経営とは?

健康は「個人」の問題だけではない!注目のウェルネス経営とは?

健康は「個人」の問題だけではない!注目のウェルネス経営とは?

近年、健康に対する意識がより高まっています。「過労死」や「うつ」といった言葉を聞くようになり、行き過ぎた働き方を強要する企業に対して、世の中から厳しい批判を受けるようになりました。
その影響から、健康は「個人」だけでなく、「企業」もしっかりと考える必要がでてきたのです。

そこで、「企業」から注目されているのが「ウェルネス経営」です!健康を重要な資産と位置づけて、その増進に取り組んでいる企業が増えてきています。
現在では、企業の垣根を越えて活動を行う「ウェルネス経営協議会」という組織もあり、その取り組みが国から認められ、認定を受けることで、企業の評価を高めることができるようになっています。
今回は、今注目されているウェルネス経営の概要と、取り組んでいる企業の事例を紹介していきます!

ウェルネス経営とは?

ウェルネス経営の基本的な考えは、従業員の健康管理を企業が戦略的に実施することにあります。 従業員の健康が増進されることで、企業にとって大きな利益を得られるという前提があり、それを具体的に実践していきます。

これまで企業では、健康組合を立ち上げるなどして従業員の健康管理を行ってきましたが、さらに健康に関する具体的な数値目標を設定し、日々の施策に落とし込んで実践するのが「ウェルネス経営」なのです。
例えば、従業員のダイエット管理やメンタルヘルス管理を行うなど、企業側は従業員の健康に対してより積極的に関わっています。

ウェルネス経営が注目される背景

テクノロジーの進化や、社会情勢の変化で、私たちの日常や企業を取り巻く状況も大きく変化しており、特に労働時間に対する考え方は大きな違いが出てきています。
「24時間働けますか」という標語が流行った時代から、働き過ぎが批判の対象になる時代になりましたよね。単純に、長時間働けば良いのではなく、より効率的に働くことが求められるようになったのです

また、2015年12月から、一定の条件に当てはまる企業・事業所は、ストレスチェックの実施が義務化されました。このストレスチェックの結果が基準を満たさない場合、行政から指導を受け、公表されることになっています。
公表された企業は、最悪の場合、社会からブラック企業として批判を受ける可能性があります。それだけに、企業は従業員の健康状態を、しっかり管理していく必要がありますよね!

ウェルネス経営のメリット

ウェルネス経営には多くのメリットがありますが、その中でも特にメリットだと感じる2つをピックアップしました。

▼健康被害による従業員の退職・休職を未然に防ぐ
戦力として活躍している社員が、病気やメンタルダウンといった理由で仕事ができなくなることは、組織にとって大きなダメージになります。また、退職者や休職者が行っていた業務を、残った従業員で負担することにより、さらなる労働時間の増加や退職者の発生につながりかねません。

▼効率的に業務を遂行できる
健康な身体と頭脳を持つことで、業務を効率的におこない、アウトプットの質が大きく向上する可能性があります。単純労働ではない、クリエイティブな仕事であればあるほど、 その効果は期待できるでしょう。

ウェルネス経営に力を入れている企業

ウェルネス経営に成功した企業の事例を2つ紹介します。どちらの企業も、従業員の健康に課題を抱えていた中でウェルネス経営を推進してきました。

1.株式会社吉野家ホールディングス

皆さんご存知、牛丼チェーン店「吉野家」の吉野家ホールディングスは、牛丼以外にも讃岐うどんチェーンの「はなまる」などを展開しています。業務上で食が関わっている以上、社員も食べることがより欠かせないものになっているようです。また、夜遅くに店舗の仕事を終えた後に、お酒を飲んだり、ラーメンを食べたりすることで、肥満気味の方も…
そこで、吉野家は2015年5月にウェルネス経営の推進とCWO(最高健康責任者)の導入を発表し、すぐにこの事態の改善に乗り出しました!

まず、各事業会社の部長以上の役職者の中で、肥満度の所見がある36人を対象に、ダイエットサービス用の食事指導アプリを2カ月間利用してもらいました。
その結果は素晴らしいもので、多くの社員が10キロ以上の減量に成功。なかには20キロ以上痩せた方もいたのだとか。

さらに、この効果は社内への波及効果を生んだのです!役職者がダイエットに成功したことで、周囲の社員たちも自発的にダイエットを開始したのだとか。健康への機運がさらに高まり、社内報ではヘルシーな食事方法テーマにした記事も掲載されているそう。
吉野家ホールディングスの健康に対する取り組みは、さらに進んでおり、将来的には健康でない社員は部長以上になれないという方針を打ち出すことも検討しています。

(参考:役職者がみるみる痩せていく! 吉野家HDが始めた健康経営

2.SCSK株式会社

大手SIerの1つとして知られているSCSKでは、経営理念を実現させるための約束に「人を大切にします。」とうたっています。
身体を動かす機会が少ないシステムエンジニアが、健康になるよう様々な取り組みを行い、今では経済産業省から「健康経営銘柄」としての認定を受けているほど!

2013年に始めた「スマートワーク・チャレンジ20」という取り組みでは、1ヶ月の平均残業時間を20時間以下、有給休暇取得日数を20日(100%)にすることを掲げています。以来、SCSKの健康管理の成果は目を見張るものがありました。
「スマートワーク・チャレンジ20」を取り組んだ結果、月の平均残業時間は18時間にまで減り、有給休暇取得日数も19日(97%)に!
また、健康かどうかのポイントを貯め、インセンティブとして支給される「健康わくわくマイレージ」の導入により、ウォーキングを積極的に実施したり、朝食を食べてくる等、社員の行動習慣に大幅な変化が見られました。

そして、特筆すべきは営業利益が倍以上になっていることです!もちろん、健康管理以外の要素もあると考えられますが、今後ウェルネス経営を実施する企業にとっては非常に心強いデータとなるでしょう。

(参考:CSR情報:健康経営| SCSK株式会社

ウェルネス経営が当たり前の時代に!?

ウェルネス経営は大手企業を中心に広まり、成果を上げている企業もあり、これからウェルネス経営を行うことが、当たり前になるかもしれません!

また、テクノロジーがさらに進化する社会において、健康であることの重要性はさらに高まる可能性があります。
人工知能に関する書籍を出版し、注目を集めている筑波大学・助教の落合陽一氏は、学生からの「これからの時代何をすれば良いのでしょうか」という質問に対して、「筋トレ」と回答しているそうです。
AIの普及が進んでも、ロボットでこなせない作業を人間が行い、AIで解けない問題を人間の脳で解決することもありますし、それをできるのが人間の価値となり、その時に求められるのは健全な身体と脳であるからだと述べています。

勉強やプログラミングなどの技術を磨くことではなく、健康に気遣うことが大切なのは長い期間仕事をしていく上での本質であると思います。身体と精神の健康を手に入れることで、より人間らしく、長く活躍できるのではないでしょうか!

次回は、「仕事が原因で病気にかかりやすい人と病気にかかる3つの原因」についてお届けします。