音楽で会社を救う!全く新しいサービスを提供する『ベンチャーソングライター』の正体に迫ってみた!

音楽で会社を救う!全く新しいサービスを提供する『ベンチャーソングライター』の正体に迫ってみた!

音楽で会社を救う!全く新しいサービスを提供する『ベンチャーソングライター』の正体に迫ってみた!

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前回、ベンチャーソングライターを名乗る謎の男の出現により、ワークショップを実施することになったえふなな。ベンチャーソングを通して組織にはまたひとつ一体感が生まれ、「みんながえふななでシゴトをする意味を見出せているのだろうか?」…と悩んでいた代表の新田は、ほっと胸をなでおろしていた。

しかし、ものの半日で組織の課題を解決へと導いたこの根木啓輔という男、一体何者で何を考えているのだろうか!?えふななのベンチャーソングが出来上がる頃には、メンバー全員この男の正体に興味津々。彼のベンチャーソングづくりの源となっている、“絆”とは一体どういうことなのか?
今回は、そんな根木さんの謎めいた実態に迫ります!

第1回
Fledgeを運営する株式会社えふななが社歌づくりでエンゲージメントを高めてみた!
第2回
音楽で会社を救う!全く新しいサービスを提供する『ベンチャーソングライター』の正体に迫ってみた!

根木 啓輔(ねぎ けいすけ)

ミューロン株式会社 代表取締役CEO ベンチャーソングライター 大学時代にプロのシンガーソングライターを目指す。2014年4月、新卒で戦略PR会社に入社し、約2年間PRコンサルタントとして従事。その後、HRTechのスタートアップに転職し、ベンチャー企業を中心にHR領域の支援を行う。 自分が培ってきたキャリアを活かして、ベンチャー経営者のビジョン実現に貢献したいと考えベンチャーソングライターとして独立したのち、2018年1月、ミューロン株式会社を設立。

経営者が抱える組織の悩みに寄り添いたい

ミューロン株式会社 ベンチャーソングライター 根木啓輔

ワークショップおつかれさまです!えふななでのワークショップを終えて、根木さん自身の感想はどうですか?

根木 啓輔(以下、根木):とにかく楽しかったです!提供する側として、楽しいという表現を使うのはあまり良くないかもしれませんが、皆さんのワクワクが見出せていく、一体感が生まれていくプロセスを目の当たりにして、本当にワクワクしました。でも、それと同時に安心したというのもありますね。

安心ですか?

根木:はい。というのも、『ミューロン』という社名は、「ミュージック(音楽)」と「ニューロン(情報伝達に特化した神経細胞)」を掛け合わせた造語で、"音楽で、組織を創っていく"という想いを込めています
その想いをカタチにするべく、ベンチャーソング事業を立ち上げ、今回、初事例としてえふななさんでベンチャーソングを実施させていただきまして、ゆくゆくはこのベンチャーソングを自社のメイン事業にしていきたいと考えています。ただ、今回のワークショップが価値を生みだせなかったら、そもそもの「音楽で組織を創る」を見直す必要があり、というか社名すら変更する覚悟でいました(笑)

なるほど。では、そもそもなぜ、ベンチャーソングというサービスを始めようと思ったのですか?

根木:まず、今までの人生で「これだ!」というやりたいものがほとんどなくて。大学時代にプロを目指して音楽活動、1社目でPR、前職でHRと、色々な職種を経験してきました。だんだんと自分にしかできないことをやりたいという想いが強くなり、今までやってきた音楽・PR・HRを全部掛け合わせたら、なんかおもろくね?くらいのテンションで、『ベンチャーソングライター』の肩書きを勝手に名乗り始めました。

はじめは、「ベンチャー企業の経営者の想いや企業のコーポレート・アイデンティティを歌にしよう」という漠然とした想いがあって、どうやってお金を稼ぐかはあとで考えよう、くらいの軽い気持ちで進めていました。最初の事例として、前職の株式会社Growtherの代表である姜さんの掲げるビジョンを体現した歌「Growther」を制作しました。


楽曲の方向性や歌詞のコンセプトなどを決める制作過程で、社員時代では聞けなかった姜さんの苦労話や内なる想いを聞くことができ、意図せず前よりも姜さんとの絆が強くなったんです。これって、ただ普通に話すだけでは絶対にできなかったなと。
その気づきから、音楽づくりを通して、ベンチャー企業が抱える組織内のコミュニケーション不足の問題を解決していけるのではないか、と思うようになりました。

確かに、コミュニケーションってとても大事ですが、どうしても目の前の業務に追われ、優先順位が低くなりがちですよね。

根木:そうなんです!実際、ベンチャー企業は新卒が3年以内に辞める割合が7-8割で、その多くが「コミュニケーション不足により生まれる、組織への不信感」が原因なんです。裏を返せば、もっとメンバーと対話ができていれば、その会社でワクワクして働けたのではないかと思っています。
そういったコミュニケーション不足による、不幸な離職をどう防ぐかにフォーカスしていくことで、サービスが具体的になっていきました。今は、組織(≒経営者)と社員のビジョンのズレを、ビジョンリンクと楽曲制作のワークショップを通して解決することに焦点を当てています

では、なぜベンチャー企業に特化しているのですか?

根木:すごく単純ですが、ベンチャー企業の経営者が好きだからです(笑)経営的リソースはなくても、想いが強く、自分が目指す世界を実現すると信じてやまない人たちに惹かれるんです。

好きになったきっかけは、前職での経験です。前職では、ベンチャー企業の経営者と接する機会が多々あり、そこで経営の面白さに触れる一方で、経営者の苦しみや痛みを肌で感じることができました。
例えば、銀行の借り入れができず、資本金を消費者金融から借りなければならなかったり、出資を相談したベンチャーキャピタルの社会人数年目の担当に、ビジネスモデルを嘲笑されたりと、当時の雇われの身である自分にとっては、想像だにつかない苦難を目の当たりにしました。

その中でも特にメンタルをやられるのが、“信じた仲間が離れていってしまう”こと。ある経営者の方は、「リスクが高いフェーズで、信じてついてきてくれた社員には、とても大きな感謝と愛を持っている。だからこそ、その社員が離れるということは、自分自身を否定された気持ちになる。」と言っていました。
その経験から、彼らの痛みを解消したいという想いが強くなり、ベンチャーに特化するようになりました。

そういう背景があったのですね。では、創業しようと思ったきっかけはなんだったのですか?

根木:前職で目の当たりにした経営者の痛みをどう解決できるかを悶々と考えていたこと、独立してキャリアを掛け合わせてベンチャーソングライターと名乗り出したこと、Growtherの事例づくりを通して感じた音楽づくりの可能性、その3つが線で繋がったことで、ベンチャーソングを世の中に広めていきたいと思うようになりました。また、経営者と対峙してビジネスをする以上、自分自身も同じ目線に立ちリスクを背負わなければ、課題解決なんておこがましいと思い、今年1月に会社を創業しました。

記憶と感情を呼び起こす、特別な一曲を

ミューロン株式会社 ベンチャーソングライター 根木啓輔

社員から出た言葉をそのまま歌詞に使うのは、どんな理由があるのですか?

根木:その人の通ってきた人生によって、同じ言葉でも、連想するものが人それぞれ全く違うので、社員の方が一番腑に落ちる言葉や言い回しを大事にしています

ひとりひとりの最も大切にしたいワクワクを具体化するプロセス、組織のビジョンが経営者の口から直接届けられるプロセス、組織のビジョンと個人のワクワクが結びついていくプロセス、その全てのプロセスの体感から紡がれた、ありのままの歌詞が「音楽の記憶や感情を引き出すチカラ」を最大化してくれると考えています。

まさに、オリジナルのベンチャーソングが出来上がるのですね。でも、結構歌詞が被ることがないですか?

根木:そうですね、それはあります!(笑)正直言うと、楽曲としてのクオリティを上げるには、同じ言葉や言い回しを使わないなど、ある程度添削が必要になるのですが、ベンチャーソングの目的は、組織のエンゲージメントを常に高い状態に置くために、「音楽の記憶や感情を引き出すチカラを最大化」すること。つまり、あくまでもインナーコミュニケーションが目的なので、外からの見え方は考慮していません。

そういうことなんですね。外からの見え方を気にしていないと言いますが、映像と楽曲のクオリティが高くないですか!?

根木:ありがとうございます!(笑)映像と楽曲のクオリティにはかなりこだわっていまして、プロから見ても遜色のないように制作しています。映像はプロが撮影・編集し、楽曲もプロがアレンジ・レコーディング・ミックス・マスタリングしています。

というのも、いくら良いワークショップをして、その体感を歌詞にしたとしても、そのアウトプットである映像と楽曲に触れる機会がなければ、なんの意味もありません。
毎日観たいと思える映像、聞きたいと思える楽曲にするには、アウトプットを「エンターテインメント」として昇華させる必要があるので、時間と費用をかけてこだわって創っています。

なかなか大変な作業ですね。

根木:確かに大変です(笑)でも、大変さの何百倍もワクワクを感じるので、あまり苦労はしてないです。誰かの想いを、歌や映像などのクリエイティブで表現するのはすごく楽しくて、最近は仕事でなくても、父親と毎月1曲創ってラジオを配信してみたり、商社に勤める友人と商社パーソンの応援歌を創ってみたり、先輩の結婚式で新郎から新婦へのサプライズソングを歌ったりしてます。

大変よりワクワクが何百倍も勝るとのことですが、根木さんの最も大切にしたいワクワクである“絆”が大きく影響していそうですね。今やっている会社や事業でそれを満たせていると思いますか?

根木:そうですね、すべてはワクワクである絆を満たすためにやっている、といっても過言ではありません。
これから新しい事業を展開したり、新しいクライアントが増えたり、新たな社員を採用したりする場面で多々迷うこともあると思いますが、その際の判断基準は全て「自分のワクワクが満たせているか」という軸で意思決定するつもりです。ミューロンのミッションは「ベンチャー企業の組織エンゲージメントを高め、社会に愛される組織を創る」ですが、これもワクワクの絆をもとに創りました。自分の中で大きな軸ができたので、経営者としてまだまだ若輩者ですが、なんとかやれています。

ベンチャー企業から頼られる存在に

それでは最後に、今後の展望について教えてください。

根木:まずは、想いのあるベンチャー企業に対して、ベンチャーソングを実施し、その価値を肌で感じてもらいたいと思っています。
そして、ベンチャーソングの中で明確になった「個人が一番大切にしたいワクワク」をもとに、組織のエンゲージメント向上にコミットしていきたいです。具体的には、ワクワクをベースに、人事機能の見直しを図りたいと考えています。
というのも、人事機能は「採用・配置・教育・評価・報酬・代謝」の大きく6つがあります。
配置では“それぞれのワクワクを最も満たせて、組織ビジョン貢献を最大化できる役割・チーム”の基準で配属先を決めます。ワクワクが「絆」の場合、営業よりも人事のチームに配属し、エンゲージメント向上を役割として与えます。
評価では“ワクワクによって与えた役割が、どのように組織ビジョンに貢献したか”の基準で評価を行います。エンゲージメント向上が役割の場合は採用計画のKPI達成よりも、どれだけ組織のエンゲージメントが高まったかを定量的に評価します。
報酬では“評価に対して見合うだけの、さらなるワクワクの源を提供できるか”の基準で報酬を与えます。「絆」であれば、3万円のインセンティブよりも、社員全員から感謝のメッセージが届くとか。
このように、それぞれのワクワクごとに制度を作ることができれば、さらなるエンゲージメント向上が望めるのではないかと考えています。

ミューロン株式会社 ベンチャーソングライター 根木啓輔

また、組織の拡大により環境がガラッと変わり、経営者とのコミュニケーションが不足したり、経営者のビジョンがもはや妄想の世界に入り、新規事業だらけになって不信感を覚えたり…そういうタイミングに、音楽や映像といったエンターテインメント・コミュニケーションを用いて、エンゲージメントを高めていきたいと思います。
企業の承認が前提となりますが、ゆくゆくは、本当の意味で経営者と同じ視点に立つために、業務委託ではなく、役員就任や株式割当など、よりコミット度の高い関わり方ができればいいなと思っています。
上記に対してコミットする役職を、僕はChief Entertainment Officer(CEO)と定義しています。勝手に言葉にすると、「組織(≒経営者)のビジョン・ミッションを経営者と同レベルの質で理解し、それらの達成のために、各種人事機能に一貫性を持たせ、エンターテインメントというコミュニケーション手法を活用し、人事機能の効率化を図り、組織を機能させる最高責任者」です。

最終的には、最高経営責任者とは別の「2人目のCEO」が当たり前の文化を創っていきたいなと考えています。そのためにも、まずはこのベンチャーソングの価値をきちんと世の中に届けていき、さらには社外CEOとして実績を上げていきたい、そう考えています。

取材を終えて

現代的で爽やかな雰囲気をまとった根木さんですが、その内側にはベンチャー企業に対する熱い想いがありました。自身のワクワクである“絆”を追い求めることによって、ベンチャー企業の組織の中にも絆が生まれる。この連鎖は今組織の課題に頭を悩ませる多くの経営者や、社員ひとりひとりの幸福へと繋がっていくように思えます。
今後は、社外CEOとしてもベンチャー企業に関わっていきたいと語る根木さん。ギターを担げばひとたびミュージシャンに変身するそのマルチな才能と、革新的な活動にこれかも目が離せません。

そんな根木さんが展開するベンチャーソングですが、まだまだ良くわからない方も多いのではないでしょうか?そんな方のために……

★ビッグニュース!★

ベンチャーソングを頭とカラダで体感できるイベントが2018年3月17日(土)に恵比寿リキッドルームで開催されるので、こちらも要チェック!

Fledgeを運営している株式会社えふななも出演していますので、ぜひお越しください!

▼詳しくは下記をご覧ください!
ベンチャーソングフェス

 

▼ベンチャーソングに興味のある経営者・人事担当者の方はコチラをご覧ください。
ベンチャーソング

第1回
Fledgeを運営する株式会社えふななが社歌づくりでエンゲージメントを高めてみた!
第2回
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