リモートワークで大企業並みの規模を目指す!タクセルが描く組織とその向かう先

リモートワークで大企業並みの規模を目指す!タクセルが描く組織とその向かう先

前編では『タクセル』を立ち上げるに至った背景や、そこに込められた想いについて伺いました。引き続き後編では、タクセルの組織・ワークスタイルについてお話を伺っています!

第1回
働きたい女性を応援!在宅×オンライン営業という新たな可能性 ──タクセル株式会社
第2回
リモートワークで大企業並みの規模を目指す!タクセルが描く組織とその向かう先

田中 亮大(たなか りょうだい)

タクセル株式会社代表取締役CEO。結婚と息子の誕生で価値観が大きく変わったことをきっかけに、今までの仕事中心から家族を軸に置いた人生に変えるべく、タクセル株式会社を設立。

家田 佳代子(いえだ かよこ)

タクセル株式会社CWO・総務省テレワークマネージャー。前職である大手人材会社ではワークスタイル変革ディレクターとして活躍。テレワーク、リモートワーク、在宅勤務制度について全国各地でセミナー活動や執筆活を行う。その後、社内の変革だけでなく、日本全体のワークスタイルを変革するためにタクセルへ参画。

クラウドソーシングサービス『タクセル』を使って場所に縛られずに仕事をされる全国のタクセラー(タクセルを使って働くユーザー)はもちろんのこと、それをサービスとして提供しているタクセルの社員も全員フルでリモートワークという環境なのだとか!

人は「働く目的」と「仕組み」があればちゃんと働く!

── 例えばビジョンを共有する場であったり、社員のみなさんが一堂に会する場というのはありますか?

田中 亮大(以下、田中):社員に関しては作っていきたいと思っています。タクセラーさんについては全国バラバラなのでなかなか難しいと思いますが、例えば成績が優秀な人を東京に呼んだりといったことは考えたいと思っています。

社員であれば、年に何回か集まって合宿をしたりだとか、Web会議を使ってインサイドセールス(電話やメール、テレビ会議を使った非対面型の営業方法)の勉強会をしましょうとか。社員は名古屋、宮崎、北海道にいるので、そもそも地域がみんなバラバラなんですね。名古屋の子なんかは一回も会わずに採用しましたし・・・

── 一度も会わずに採用するってすごいですね!不安はないんですか?

田中:不安だと思ったことはあまりないですね。対面よりもコミュニケーションの量は減るかもしれないですが、その分チャットを活用すればその人の考えもわかります。それと基本的には「働く目的」と「仕組み」があれば人はちゃんと働いてくれますし、働きたいと思っているはずだというのが基本的な考え方ですね。もちろん相手が「ぜひ会いたい!」ということで来てくれるのであれば会いますよ(笑)

試行錯誤の成功事例は「テレワークストレッチ」!?



── 社内のコミュニケーションに関して、何か工夫されている取り組みなどはありますか?

田中:在宅だと「出社」がないので体を動かさないじゃないですか。今はWeb会議で朝礼をしているんですけど、最近は「テレワークストレッチ」というラジオ体操みたいなものをやっています!(笑)

── テレワークストレッチ!?(笑)


(実際に「テレワークストレッチ」を行った際の様子)


田中
:そうです。はじめはWebカメラで姿を映して、みんなで「イッチ、ニ!サン、シッ!」ってやっていたんですが、実際はタイムラグが発生してなかなか揃わないんですよ(笑)

これは問題だということで、タイムラグがないようにと考えた結果、お手本となる動画を1つ作って、それに合わせて各々でやるという方法に変更したんですね。まあ、かなりシュールな動画になってるんですけど(笑)これを見ながらやればタイムラグとは無縁にできるなと。

── それは素晴らしい改善ですね!(笑)

田中:これって実際にやってみないとわからない問題点なので、こういう経験値を僕らが貯めていって、新人が入って来たときにはちゃんと教えられるようにしたいなと思っています。

あとはWeb会議飲み会とかもやったりしますけど、そういった細かいことを一つ一つ自分たちがトライしていって、壁にぶつかりながらノウハウを貯めていくことが大事だと思っています。他にもそういった試みは色々ありますよ!

── その他の事例についてはいかかでしょう?

田中:意識していることでいえば、例えば「注意の仕方」ですね。これはチャットでやってしまうとダメなんです。叱るときは電話で直接話すようにして、そのあと備忘録代わりにチャットでも残しておきます。やっぱりテキストだけだと、どうしても冷たく感じてしまうので。そんなことを今は少しずつマニュアル化して、誰が取り組んでもテレワークできるよねという状態を作っているところです!

CWOとして社内のロールモデルに

── 組織づくりという面では、家田さんは「CWO」という肩書きでタクセルに参画されているそうですが、社内ではどのような役割を?

家田 佳代子(以下、家田):タクセルでは、Chief Workstyle Officerと言っているんですが、「働き方に関する責任者」という位置づけです。実際にはまだ社員数も少ないので、新しく何かをやるというよりは、入ってきた人が気持ちよく働けるように環境を整えるというのが主な仕事ですね。

すでにタクセラーとして働かれている方たちの中ではママが多いんですが、特に女性は憧れとなるロールモデルがいないと仕事のモチベーションが上がりづらい傾向にあると思っているので、私自身がそういう存在になっていくことが重要なんじゃないかと考えています。

「クラウドソーシングだからキャリアップができない」なんていうことはなくて、こういうことをやればキャリアアップできる、「維持」ではなくてしっかりと「アップ」できるようにしてあげることが大切で、人によっては子育てが一段落したらまた企業に戻れる状態を作ってあげるということも大きな役割の一つだと思っています。

テレワーク導入のタイムリミットは2020年!?

── ちなみに、家田さんは「総務省テレワークマネージャー」という別の肩書きもお持ちですが、そちらの活動についてはいかがですか?

家田:そちらの活動をしていて実感することは、今はまさにテレワーク、リモートワーク導入の「過渡期」ということです。

2020年の東京オリンピックに向けて、政府はテレワークの導入などに取り組んでいる真っただ中なのですが、オリンピック期間中の交通網は海外からのお客様が優先になります。そのため、テレワークの導入を進めておかないと、最悪1ヶ月間くらいは山の手線内の駅へは通勤ができなくなり業務がストップしてしまう恐れがあります

── そこまで影響があるんですか!?

家田:あると思います。早朝、夕方になれば何万人という人が駅に押し寄せるわけじゃないですか。ホテルって安いところは山の手線の駅近にあることが多いので、それで山の手線と丸ノ内線は塞がってしまうと思います。

朝のラッシュ時には今、2分に1本くらいの間隔で電車を走らせていますが、もはやそれ以上に縮めることはできないので、政府からも「もう出社しないでください!」という号令が敷かれると。

これはロンドンの時もリオの時も同じように言われてきたので、きっと東京でも同じことになるでしょうと。それまでにテレワークが導入できていないと、みなさんどうしますか?というのを今、私はセミナーでも言い続けています(笑)

起こりうるすべての問題の根本は「コミュニケーション」によるもの

── それでは最後に今後、会社としてどのような組織を目指していきたいとお考えですか?

田中:今、日本にも社員全員がフルリモートの会社って何社かあると思うんですが、多くてもみんな数十名くらいの規模なんじゃないかと思います。それを社員が100人、1,000人の会社が真似しよう思っても、規模が違い過ぎてあまり参考にならないですよね。タクセルでは“その存在”になりたいと考えているんですね。

つまり、タクセラーさん(ユーザー)は雇用形態こそ業務委託になりますが、気づいたら1〜2年くらい継続して働いていましたということが普通に起こり得ます。そんな人が2,000人、3,000人いて、いわゆる大企業と同じくらいの規模の人数が全員リモートで働いているという状況を作りたいと思います。そうすることで、社会全体に対しても何かしらのメッセージを発信することができるのではないかと考えています。

── その過程の中で、乗り越えなければならない課題などあるのでしょうか?

田中:おそらく色んな問題が生じてくると思います。ただ、すべての問題はコミュニケーションに起因すると考えていて、そこをどう埋めるのか、問題が表面化する前にいかに対処するかがポイントだと考えています。

もちろん問題が勃発したとしても、その多くの原因は人の感情によるものなので最終的には話し合えばなんとかなると思っていますが、経営者としてはそこの部分でいかにコミュニケーションが取りやすく、働きやすい環境を作るかが勝負だと思っているので、そこには常に挑戦し続けていきたいですね。

【編集後記】
今回、お二人にお話を伺う中で、代表田中さんの『タクセル』にかける想い、そしてCWO家田さんの次世代に対する想いが強く感じられました。

こうしてまた新しいサービスが登場することで、今まで悩んでいた人たちにとっての新たな選択肢になることを期待し、今後の動向にも引き続き注目していきたいと思います!

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