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“待機児童問題”解決の糸口って結局、どこ?【企業に聞いてみた 編】

“待機児童問題”解決の糸口って結局、どこ?【企業に聞いてみた 編】

“待機児童問題”解決の糸口って結局、どこ?【企業に聞いてみた 編】

・・・ある日のFledge編集部・・・

女性の働き方ライター モカ:…はああ(ため息)

ワーク・ライフライター ずき:どうしたんですか?ため息なんかついて。

モカ:今、Fledge特別企画で「待機児童問題」について色々な人たちに話を聞いてるでしょ。待機児童問題解決は、なかなか厳しい道のりだなと思って。

ずき:保育園自体は増えているみたいですよね。でももう、保育園だけを頼りに待機児童問題を解決するのは限界なのかもしれないですね…。
あっ!そういえば、最近こんな記事を見つけましたよ。

モカ:なになに…「ベビーシッター事業の株式会社キッズライン、不承諾通知を一万円で買い取る」?!不承諾通知って、保活中のママに届く「保育園に入れません」っていう不幸の手紙だよね。

ずき:不幸の手紙は言い過ぎです。

モカ:それを買い取ってくれるって、一体何事?

ずき:これはもう、キッズラインに取材に行って直接話を聞くしかないですよ!…って、もういない!?

株式会社キッズラインとは・・・

0歳から15歳まで対象のオンラインベビーシッターサービスを展開。通常のベビーシッターサービスの約3分の1の値段で、1時間1,000円~即日手配も可能。
「日本にベビーシッターの文化を」を会社の想いに掲げ、育児をもっと自由に、もっと楽しめるママを増やすことを目指している。

 

藤井 聖子 (ふじい せいこ)

株式会社キッズライン マーケティングマネージャー 1981年生まれ。 女子大生フリーペーパー「TiaraGirl」の立ち上げ、編集に携わる。その後トレンダーズ株式会社の経て、ベビーシッターサービス「KIDSLINE」(キッズライン)の創業時から携わる。私生活では小学2年生と5歳の2児の母。

「不承諾通知」のモヤモヤをキラキラに変える、キッズラインの魔法

 

__六本木某所、キッズライン本社にて__

 

不承諾通知を1万円分で買い取っていたとホームページで拝見しました。本当ですか?

藤井 聖子(以下、藤井):2017年2月に実施した、キッズラインキャンペーンのことですね!当時Twitterで「ああ、不承諾通知来た…」という呟きをたくさん見て、何とかしてマイナスの塊である不承諾通知をプラスに還元できないかな、と社内で話をしている中で思いついた企画です。

当時のキャンペーン画像

働くママにすごく寄り添われているのを感じます。キッズラインさんは他にも、色々な企画やキャンペーンをされているんですね。

藤井:いくら我々のサービスが安くて便利で安全だとしても「ベビーシッターを使いましょう」と言ってもあまり響かないと思うのですが、「子どもができてからも夫婦の時間を持ちましょう」だと自分事として考えられると思うんです。どれも、お母さんたちが「“ベビーシッター”という育児の選択肢がある」ということを知ってもらうきっかけに繋がればいいなと思って工夫しています。

なるほど。率直な質問なんですが、なぜ今「保育園」ではなく「ベビーシッター」の事業をされているのですか?

藤井:保育園は働く女性のサポートという意味で、本当になくてはならない存在です。しかし、残業が多い人もいれば、9時〜17時勤務ではない人もいる。フリーランスのような多彩な働き方が増えてきている中で、保育園だけでは子どもとママを支え切れない現状もあるのが事実です

保育園では37.5度以上の熱が出てしまえば預かってもらえないですし、夜間や土日も難しい。そこはキッズラインのような民間企業が柔軟に対処し、うまくサポートしていくべき部分です。民間企業の場合、ニーズを取り入れてサービスに生かしていくスピードが早いと思いますので、その利点を存分に生かし、お互いに補完しあえる関係でありたいと思っています。

民間企業ならではのメリットですね。

藤井:あとは、1対1でしっかり子どもを見てくれる環境ですね。0・1歳は自分が安心して生きられる場所を求めている時期だと聞きました。そんな時期に、自分をしっかり見て愛してくれる大人が家族以外にもいることは、子ども達の心の安定に繋がりますし、自己肯定感を育てます。ここはベビーシッターという存在ならではだと思います。

ママは頑張りすぎ!完璧なママを目指さなくてもいい。

引き続き、ベビーシッターについてお話を聞かせてください。ベビーシッター文化が日本に根付くことで、働くママにどのような影響を与えると思いますか?

藤井:ママになっても“自分のやりたいことを諦めなくても良くなる世界”が広がると思います。待機児童問題が本格化している今、保育園に入れない時点で「ああ、もうだめだ…」と自分の選択肢を狭めてしまいがちですけど、ベビーシッターを使うことでママの手助けができると思います。

その手助けというのは?

藤井:ママだけで仕事も家事も子育ても全部やろうとすると、すごく忙しくてイライラしてしまうのは当然のこと。そういう時、シッターさんの手を借りることでママに余裕が生まれ、今までなんとなく諦めてしまっていたことができるようになると思うんです。それが結果的に、また笑顔で育児に戻ることに繋がるんですよね。

ママが笑顔でいるのが子どもにとっても一番ハッピーなこと。イライラしながら子育てをするより子どもも精神的に安定しますよね。全部一人でやるのではなく「誰かに助けを借りられる」環境を作ることが大事だと思います。

最近は特に、一人で頑張っているママがすごく多い印象です。

藤井:雑誌とか見てると、本当に料理も子育てもカンペキ!っていう綺麗なママ達が多くて(笑)「私も頑張ってそうならなきゃ!」って思ってしまう方も多いと思うんですよ。

私もそうだったんですけど、最初は「頑張って理想のママにならなきゃ」「私は大丈夫です、頑張れます」とどこかでバリアを張っているところがあって。でも、それをずっとやり続けるのはすごく苦しいことだと思いますし、どこかで爆発することもあるでしょう。

少子化が進み、働く人が減っていく中で、働くママは自信を持って自分らしい人生を歩んで欲しいと思いますし、時にはリフレッシュして仕事と子どもの両方に笑顔で向き合うためにも、うちのようなサービスをどんどん使って欲しいと思っています。

ベビーシッター業界でも感じる待機児童問題。男性と女性の意識が同時に変わっていかなければいけない。

ベビーシッター業界でも待機児童問題を感じていますか?

藤井:キッズラインでも、「待機児童になってしまったのでベビーシッターに来て欲しい」というご依頼を頂きますし、「受託証明書が必要です」というお問い合わせも結構あります。もちろん迅速に対応していますが、待機児童問題の深刻化はものすごく感じますし、「子どもを預けられないので仕事をやめてしまった」というママの声も聞きます。(※ベビーシッター利用が保育園入園のための点数になることがある。)

日本人は働く権利も義務も有していると思うんですけど、環境の整備が不十分なために働けない環境はすごく問題だと思いますし、それによって子どもを産まない選択をすると、どんどん少子化が進んで行ってしまいますよね。女性が自由に働き方や生き方を選べる環境に早くならなければいけない、というのはすごく感じますね。

なるほど。では、今推し進めている「働き方改革」はどのように感じていますか?

藤井:ママにとってはとても良いチャンスというか…きっかけになると思っています。まだ実感はできていないんですけど、会社の男性の理解だったり、お年をめした役員の方の意識が変わることによって、ママの働きやすさはすごく変わってくると思います。

働き方改革が進めば、今までのような時間判断ではなく、より成果主義になってきます。成果主義になることで、もちろんママの頑張りが必要となりますが、会社の体制や考え方もよりママに寄り添ったものになると思いますし、子育て中でもきちんとキャリアに繋がります。

ママの選択肢が広がっていく中でうまくベビーシッターさんも使っていただければ、「子どもを育てながら仕事できるじゃん!じゃあもう一人産もうかな」という考え方にも繋がっていくのではないかなと思いっています。働き方改革に対して、すごく希望は持っていますね。

働き方改革は結果的に少子化対策にもなりますよね。

藤井:ただ、政府が働き方改革を推し進めても、現場である会社や働く仲間の意識自体も変わっていかないとなかなか難しい部分があると思います。

育休も必ずしも女性が取るものではないですよね。パパが取得して、育児と仕事の両立がいかに大変かを経験すると、パートナーを労わる気持ちが持てると思いますし、それが働く女性への理解にも繋がっていくのではないかと思います。

男性が育児を自分事化することが、女性の働き方を考える上でとても重要になってくると思うので、男性も育児に積極的になれる改革も合わせて必要なのかなと思います。

待機児童問題解決の糸口って一体何?

キッズラインさんから見て、待機児童問題を解決して行く糸口はどういうところだと思いますか?

藤井:私たちのサービスの視点から申しますと、認可保育園と同等の値段でベビーシッターを利用できるようになることも解決の糸口の一つだと考えています。保育園は建設自体もなかなか難しいですが、ベビーシッターだったら施設は作らなくていいですし、子ども一人当たりの補助金をベビーシッター利用者の補助に当てられれば、国や自治体はよりコストを抑えた形で保育できる人数を増やしていくことができると思います。

なるほど。

藤井:あとは、保育士の待遇改善ですね。今、一度現場をやめた保育士さんが、保育園ではなくベビーシッターとして保育に復帰するというのがすごく多くなってきているんです。

保育士ってすごく大変な仕事。すごく大変な仕事でも、適正なお給料をもらっていると頑張れる部分はあると思うんです。けれど、10年以上働いてお給料が20万円に満たない世界が普通にあって…。こういったお給料面での改革も必要だと思いますし、お子さんが学校に行っている間だけ働けたりだとか、時間面での働きやすさも大事ですね。

待機児童問題を解決する糸口は、保育園だけではなくベビーシッターにもしっかりあると思っています。

では、今後どういう風に働く女性に寄り添っていきたいですか?

藤井:働いていても働いていなくても、ママになると自分の時間の多くを子どものために使わざるを得なくなります。でも、それで何かを諦めるのはすごく残念なことだと思いますし、その人の持つ能力を最大限に発揮して「一人の女性としての人生」も楽しんでいって欲しい女性が生き生きと歩んでいける社会になっていくためにも、キッズラインがお手伝いできることを精一杯やっていきたいと思っています。

今のママ達は、時代の変化と共に注文したものが翌日届くとか、今日ネット予約して今日美容院に行くとか、すぐにサービスが受けられることに慣れていますよね。ベビーシッターもスマホで予約してすぐに来てくれるくらいのスピード感ではないと、今の時代のニーズには合わなくなって来ると思いますし、忙しいママ達の生活リズムに合いません。

今までの「ベビーシッターはこういうもの」という概念を良い意味で崩していきながら、「助けて」と声を上げた時にすぐに助けられるようにしっかりとキッズラインのサービスを作っていきたいですね。

ありがとうございました!

まとめ

「待機児童問題」と聞くとどうしても保育園の問題だと考えがちですが、キッズラインのような働くママに寄り添う企業もあります。

「ベビーシッターは高い、使いづらいもの」という固定概念を上手く覆して、働くママと子ども達、そして保育士を取り巻く環境を根底から変えていこうとするキッズラインの取り組みに勇気をもらいました!

さて、「“待機児童問題”解決の糸口って結局、どこ?」連載、次回は、フリーランスとして働く3人のママにインタビュー。「フリーランスの保活ってどんなもの?」や「ぶっちゃけ今の日本は子育てしやすい?」など、セキララでキラキラな対談をお楽しみに!

配信は1月30日予定です。

今回お話を伺った企業
株式会社キッズライン