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メンバー全員がIターン移住「この場所だからこそ」を大切に、島根発の新しい開発を──株式会社ソニックムーブ

メンバー全員がIターン移住「この場所だからこそ」を大切に、島根発の新しい開発を──株式会社ソニックムーブ

メンバー全員がIターン移住「この場所だからこそ」を大切に、島根発の新しい開発を──株式会社ソニックムーブ

「地方で仕事をしたい」「いつか田舎で暮らしてみたい」と思っていても、なかなか実行に移すのは難しいもの。今回は、そんなあこがれの地方暮らしをIターンで実現させた「株式会社ソニックムーブ」の坂原さん、徳丸さん、西川さんの3名にお話を聞くことができました。

3人が生活しているのは、オープンソース「Ruby」の町として有名になった島根県松江市。島根事業所として、2015年にサテライトオフィスを開設しました。さまざまな理由から松江市に移住することになった3名ですが、都会では得ることのできない経験や「島根」だから気づけたことがたくさんあったようです。

坂原明裕(さかはら あきひろ)

株式会社ソニックムーブ島根事業所所長。京都本社「株式会社はてな」を経て、島根に移住。

徳丸国雄(とくまる くにお)

ソリューション事業部エンジニア。鳥取でフリーランスとして活動し、結婚をきっかけに島根に移住。

西川大器(にしかわ たいき)

メディア事業部エンジニア。大阪で行われていた島根UIターンイベントへの参加がきっかけで、島根へのIターンを果たす。

【島根県松江市】

総人口:204,285人(2017年1月末現在)・・・松江市(まつえし)は、島根県の東部(出雲地方)に位置する市。島根県の県庁所在地である。2012年(平成24年)4月1日に特例市に移行した。また、2018年(平成30年)4月1日の中核市の移行を目指す。就業人口の内訳は第1次産業 約4%・第2次産業 約19%・第3次産業 73%(2010年現在)  参考:島根県松江市ホームページ

 

地元出身者はいない。 ︎島根にIターン移住者が集まるワケ

—— 早速ですが、みなさんが島根事業所に入るまでの経緯を教えて頂けますか?

坂原明裕さん(以下、坂原):僕は広島出身ですが、以前は「株式会社はてな」の京都本社に勤めていたんです。しばらく京都で仕事をしていたのですが、結婚し子育てをするにあたって移住を視野に入れ始めまして。

—— ライフスタイルの変化が移住のきっかけだったんですね。

坂原:ターニングポイントはそうですね。妻の実家が島根にあることもあり、「島根の方が子育てにもいいよね」と移住を決意しました。というのも、京都自体に子育てのことなどで頼れる人があまりいなかったこともありますし、何かあった時に家族のヘルプがある環境の方がいいのでは、という想いもありましたね。

—— では、この島根事業所があったからこそソニックムーブさんに入社されたわけですね?

坂原:そうですね。東京本社だけなら入っていなかったと思います(笑)

—— なるほど。徳丸さんはいかがですか?

徳丸国雄さん(以下、徳丸):私はもともと福岡のゲーム会社に勤務していまして、それから鳥取でフリーランスとして活動し、結婚を機に島根へ移住しました。最初は島根で修理関係の仕事をしていましたが、それは収入を得るために仕方なく働いていたという感じだったので、「IT関係の仕事がしたい!」という強い気持ちから、ソニックムーブに入社しました。

—— 徳丸さんもきっかけはご結婚だったのですね。西川さんはいかがですか?

西川大器さん(以下、西川):自分は奈良出身で、新卒で電子カルテを扱う大阪の企業に就職しましたが、半年経ってから香川にある病院に毎週出張するようになったんです。それが仕事につながって、結果的にそこの病院で3年間働きました。そんな中、あるきっかけで大阪のUIターンイベントに参加したのですが、その時に島根から参加しているソニックムーブを見つけまして。なんか面白そうだなと感じて移住してきたという感じですね。

—— みなさん、島根自体にあまりゆかりがないんですね。

坂原:そうですね。まず、島根県出身がいないです(笑)

—— すごい巡りあわせですね(笑)坂原さんは求人を見つけて入社されたということですが、実際に島根に出向いて仕事を探されたのでしょうか?

坂原:いえ、島根が運営しているエンジニアの転職サイト「IT WORKS@島根」の求人や、イベントなどで就職先を探していました。その時に、島根が県全体で誘致に力を入れているのを知り、東京からも多くの企業が進出しているということで話を聞いてみようと思ったのがきっかけです。
そこから県の方に対応してもらったのですが、とても親身になってお話を聞いてくださったんですよ。島根に移住してからも多くの面でフォローして頂いたり、こちらからお願いしなくてもいろいろな方々を紹介してもらえるのでかなり助かっています。横のつながりもどんどん増えていきましたね。

—— 横のつながりとは?

坂原:県や市が企画するエンジニアの勉強会などもよくありますし、同業者同士でよく情報交換をしています。また、このオフィスがあるテクノアークしまねはいろいろな会社が入った複合施設なのですが、隣の会社の人がうちのオフィスに遊びに来ることもよくあります。「PlayStation VRやらせてください〜」って(笑)

—— 移住後も勉強会などのフォローをしてくれるのは嬉しい!オフィスも木の雰囲気がとても素敵なんですが…ここのお家賃はどのくらいなんですか?

坂原:県から立地企業として認定されているおかげで、オフィスの家賃の半額を補助してもらっています。なので、実質約9万円の家賃の半分の負担だけですんでいます。
インフラ等のすべてが整備されてこの金額なので、本当に手厚い歓迎をされているなと感じます。


▲自分たちでDIYしたオフィス。中央には、東京本社と繋がっているテレビが置いてある。

西川:松江市自体の物価が安いというのもありますね。私の家は1K30平米で36,000円ですから。駐車場代を入れてもプラス3,000円です。

—— 広いし、安い!!東京の駐車場の金額で松江市に住めそうです(笑)住み心地はどうですか?

西川:住み心地はすごく良いですね。自然や温泉が近くにありますし、海なんかここから車で10分くらいで行けちゃいますからね。私なんか、水を得た魚のようにオープンカーに乗ってそこら中走り回ってますよ(笑)相当気持ちいいので。

それに、普通の観光地だったらどんな店でもよく並ぶじゃないですか。でも、島根は人が少ないので、まず行列ができません。強いて言うなら人気の蕎麦屋さんくらいで、ほとんどの店はすぐに入れます。

—— 人口が集中していないと、いいこともありますよね。

坂原:待機児童とかの問題もほぼないですし、以前よりも時間に余裕ができたので、子どもと遊ぶ時間が増えましたね。都会にいたら、家事や子育てを全部妻に任せていたんじゃないかと思います。子どもの成長を近くで見れるようになったというのは、大きなメリットですね。

開発に場所は関係ない⁉︎島根全土がオフィスになる


▲中央にあるのが、島根事業所が入っている「テクノアークしまね レンタルオフィス棟」

—— 聞くだけで快適な暮らしなのが分かりますね。「ここは島根ならでは!」というような、お気に入りポイントはありますか?

徳丸:オフィスの窓を開けると、鳥や虫の鳴き声が聞こえてくるんですよ。それがいい感じのBGMになるんですよね。なので、リラックスしながら仕事に打ち込めています。

坂原:僕は近くの公園に休憩がてら散歩へ出かけています。高いところにあるので、眺めもいいんですよ。この間は駐車場で燻製作りしました(笑)

—— アクティビティと仕事の融合みたいな(笑)

坂原:ちょっと燻製作りやりたいねって話になって。仕事終わりにトライしてるメンバーがいました(笑)あと去年の話なのですが、ここから約1時間のところにある奥出雲町で開発合宿をするという企画を奥出雲町役場の方から頂きました。その際に、1人たった1,000円で合宿の施設から作業スペースまで全て用意してくれたんですよ。

西川:それに、奥出雲にはトロッコ列車「奥出雲おろち号」という鉄道好きにはたまらない列車があるので、わざわざそれを見られる場所を選んで作業しました。自然の中を疾走していくトロッコと自然の景色が、なんとも言えないくらい絶景でした。

—— 最高ですね!その作業場所は自分たちで選べたのですか?

坂原:「こういうところがいいです」ってリクエストを出したら、作業場所、宿泊施設、アクティビティまで、町役場の方が手配してくださいましたね。

—— それは本当にありがたいですね。

坂原:あと、駅のすぐそばにある松江オープンソースラボ」という無料で使えるスペースを利用して、勉強会を開催したこともありますね。

—— よく勉強会を開催されているんですね。

坂原:そうですね。最近始まったのですが、月に1回、東京のソニックムーブ本社から島根事業所に社員が来て、一緒に仕事をする機会があるんですよ。

—— それはどういった目的で始めたのですか?

坂原:基本的には交流という趣旨です。こちらから東京へ行くことはあっても、向こうから島根に来ることってなかなかないので。「じゃあそういう機会を作り、島根の環境を知ってもらおう」と。実際、東京の社員は60人くらいなんですが、直接会話をしたことがない人がほとんどなので、こっちに来たときに「はじめまして」の挨拶をすることが多いんです(笑)

—— 普段、東京本社とは、どのようにコミュニケーション取っているのですか?

坂原:基本的には「Slack(スラック)」というエンジニアに特化したチャットサービスでやり取りしています。ただやはり、東京側で共有されていることが島根で共有されていないという格差はどうしても生じてしまいますね。
なので、面と向かって打ち合わせしたい時や、複数人で会議を行う際は「Slack」に組み合わせている「Room」という動画のツールを使っています。あとは、「Googleハングアウト」というコミュニケーションツールだったり、「Skype」だったり、その時々でツールを使い分けて、情報格差が生まれないように工夫しています。

今までになかった新しいサービスを「島根発」で生み出したい


—— 今後の島根での働き方、あるいは生き方について、それぞれご自身の展望を教えてください。

徳丸:実は私の実家は農家でして、牛を飼ったりお米を作ったりしているんです。牛を飼っていると365日、ずっと目が離せなくてめちゃくちゃ大変なんですよ。もし、人がついていなくても牛の様子をチェックしてくれるようなツールがあったら、農業従事者の負担はもっと軽くなるんじゃないかと思うんです。

—— 目が離せないから、不在にできないですよね。

徳丸:そうなんです。そういう部分をITと掛け合わせて、「開発」という立場から農業の働き方を変えていけたらと思っていますね。

—— なるほど。坂原さんはいかがですか?

坂原:僕はせっかく島根に来て島根の魅力を知れたので、島根に基づいた、島根発の新しいサービスを作りだしたいと思っています。

—— 島根に根付いたサービスのようなものでしょうか?

坂原:そうですね。IT関係のものは特になんですけど、地方から何かが生まれるということがなかなかないですよね。ほとんどが東京から始まっています。それを地方から生み出していくことで、何か新しい地方の可能性が生まれるんじゃないかなと思うんです。東京と合同開発するとか、形は何でもいいので、それを地方から生み出したいなと思っていますね。

西川:自分も坂原さんと似ているのですが、島根で暮らしているからこそ思いつくアイデアはあると思うので、何か新しいモノを世界で一発当てたいですね。車が好きなので、成功してお金を稼げるようになったら、ポルシェに乗って自然の中を走り回りたいですね(笑)

—— みなさん三者三様ですね!ありがとうございました!

 

【編集後記】

東京でも大阪でもなく、島根にサテライトオフィスがあることで、エンジニアという貴重な人材の確保に成功している株式会社ソニックムーブ。島根事業所があることをきっかけに入社を決意した3名は、都会ではできない、思い思いの暮らしを実現していました。

「地方だからこそ気づけること」「地方から発信できること」はたくさんあると語ってくれた3人。「場所にこだわらなくてもやりたい仕事はできる」ということを学ばせていただきました。