働き方に妥協しない!フリーランスエンジニアが会社員に戻りパラレルキャリアを目指す ── 佐々木 きはる

働き方に妥協しない!フリーランスエンジニアが会社員に戻りパラレルキャリアを目指す ── 佐々木 きはる

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佐々木 きはる(ささき きはる)

岐阜県出身。サーバーワークス株式会社 サービス開発部所属。SE、ITコンサルを経て、フリーランスとして独立後、現職。Web/モバイルアプリ開発、Webデザインまで担当する何でも屋。

2017年1月に7年続けたフリーランスを辞めて会社員に戻りました。なぜフリーランスになったのか、そしてなぜ会社員に戻ったのか、戻ってみてどうだったのか。これらについてお伝えできれば、と思います。

在宅ワークならフリーランスしかなかった時代

私は未婚の頃から「在宅で働きながら子育てをしたい」という気持ちがありました。当時はコンサルティング会社で働いていましたが、妊娠してからでは後手になってしまうと考え、結婚3年目の頃に思い切って会社員を辞め、フリーランスとして活動するようになったのが2010年でした。

当時はテレワーク/リモートワークという働き方がまだまだ一般的ではなく、在宅で働くならフリーランスになるしかない、と考えたのが理由です。そうして7年間フリーランスとして活動してきました。

フリーランス時代のワークスタイル

フリーランスでは様々な仕事をさせていただきましたが、主にスタートアップの会社を中心に、開発チームの社外メンバーとしてフロントエンドを担当したり、一人での開発(Webアプリ、iOSアプリ)などを行いました。基本的に自宅で作業し、日常のコミュニケーションはSlackやChatWork、打合せはSkypeといったツールを利用することで、在宅で働くハードルは本当に低くくなりました。

フリーランスを始めて2年後に出産、約1年間の育児休暇を経てフリーランスのお仕事を再開しました。今振り返ると、妊娠前からフリーランスの仕事を始めて下地を作っていたおかげで、出産後の大変な時期でもスムーズに仕事が再開出来たと思っています。

時代の変化に伴いフリーランス卒業を決意

ありがたいことに仕事は途切れることがなく、常時3つ以上のプロジェクトを掛け持ちする日々でした。それが刺激でもあり、良い経験にもなったのですが、実際に手を動かすプログラマーとして関わるのであれば、1つのプロジェクト/プロダクトに集中するほうが良いと考えるようになっていきました。まったく異なる開発プロジェクトを長期間並行するのは、想像以上にスイッチングコストが発生し、100%のパフォーマンスが発揮できていない、という自覚があったのです。

約2年ほど悩んだ結果、プロジェクトを掛け持ちするのは辞めようと決断するのですが、1つのプロダクトにフルコミットするのであれば、会社員に戻る選択肢もあるのではないか?と考え始めました。フリーランスになった当時と違い、多くの会社で在宅ワークが可能になった今、会社員であっても自分の理想とする働き方が出来るのではないか。そう考えたのが転職に至った一番大きな理由でした。

転職先選びで重視したこと

ただし転職先を検討する際、単に在宅ワークが可能な会社というだけではなく、「在宅ワークが不利にならないよう前向きに取り組んでいる会社」であることを重視しました。

というのも過去に関わった一部のプロジェクトチームで、出社メンバーが大半だったこともあり、在宅メンバーとのコミュニケーションがうまくいかず、結果的にお互い不幸になってしまった経験がありました。そのため単に在宅が可能なだけではなく、在宅が不利にならない働き方に取り組んでいる会社、というのが私の中で大変重要だったのです。

もちろん他にも、仕事内容や待遇等の希望はありましたが、それらはもし希望と違ったとしても、最悪は入社後に調整可能だと考えました。しかしワークスタイルは企業文化に近いものであり、入社後に個人がいくら頑張っても変化させることが難しいものです。ですので、ワークスタイルが自分の希望とマッチすることを一番重視しました。

会社員としてのリモートワーク

入社して約2ヶ月半経った現在、必要に応じて出社する日もありますが(多くて週1回程度)、基本的にはフリーランスの頃とほぼ変わっていません。しいて言えば、勤怠管理のためにオンラインシステム上で「出勤/退勤」の打刻ボタンを押すタスクが増えたくらいです。

入社した会社は東京以外にも地方に複数拠点があり、週1回ある全社ミーティングはGoogleハングアウトを繋いで行われます。また、配属先のチームには九州在住のメンバーもいて、他メンバーも週のうち2〜3日は自宅で仕事をしています。オフィスはフリーアドレス制(固定席がない仕組み)になっており、チームメンバーが固まった島に座るということも無いため、出社していても必然的にリモートを前提としたコミュニケーションが行われています。このように会社が積極的な取り組みをしているため、在宅ワークのデメリットはほぼありません。

在宅希望だけど本当に大丈夫かな?と不安に思っている方は、求人情報の待遇情報だけでなく、会社がどのような取り組みをしているのかまで目を向けて、会社選びをすることが大切だと思います。

▲Googleハングアウトを使っての打合せ

会社員に戻ったことによる意識の変化

ワークスタイルや業務内容はフリーランスの頃と変わらないものの、開発を担当するプロダクトに対する意識には大きな変化がありました。

フリーランス時代は、業務委託でプログラマとして開発チームにアサインされていたため、与えられたタスクを高パフォーマンスでこなすことが使命だと考えていました。勿論「プロダクトをより良いものにしたい」という気持ちで携わっていましたが、新機能を追加したり、バグを解消するといった、”プログラミングを通して貢献していく”という気持ちが強く、そのためには技術的スキルを磨いて開発パフォーマンスを高めることが最重要だと考えていたのです

しかし会社員となり、プロダクトの「中の人」になった今は、「プロダクトの良さを広め、より多くの人に使っていただく」「プロダクトの年間目標を達成する」といった具合に、意識が上位レイヤーに移ったのをはっきりと感じます。これまでと同様に開発も行うのですが、”プロダクトを売るためにはどうしたら良いか?”という視点で、課題やタスクを自発的に掘り起こし、内部に周知し、方針を決定して改善していく。社外メンバーだと会社の内情まで踏み込んでいくのは難しいケースが多いですが、内部の人間になったことで、深くプロダクトやチームに関われるようになった点が決定的な違いです。

今はプロダクトマネージメントの一部や、チームビルディング、マーケティング、ディレクションなど、開発以外の多岐にわたる役割に関わる機会があり、フリーランスのままだったら出来なかった経験をさせてもらっています。

フリーランスと会社員、両方のメリットを追求するパラレルキャリア

フリーランスの頃は、仕事のことを気軽に相談できる相手が欲しいとずっと思っていました。失って初めて分かる、同僚のありがたさですね。今はちょっとした雑談も出来るし、仕事上の悩みを相談してアドバイスをもらったりと、本当に助かっています。

また所属会社では副業が可能なため、以前から一人で担当していたシステムはそのまま個人事業主として就業時間外に行っています。もし、継続したいお仕事があって会社員に戻るのを迷っているフリーランスの方がいたら、副業可能な会社を検討し、副業を無理のない範囲に調整して継続するのも一つの方法だと思います。

また、複数の会社で複数のプロジェクトの経験が積めることは、フリーランスならではの大きな強みだと思いますが、今はその過去の経験を活かしながら、開発だけに限定しないプロダクトとの関わり方ができ、それが大変面白くやりがいを感じる部分であり、日々楽しみながら仕事をしています。私は個人事業主の仕事も継続するので、本業・副業それぞれの経験が相互作用するようなパラレルキャリア、両方のメリットが得られる新しい働き方を今後は目指していきたいと思います。


会社情報



株式会社サーバーワークス
設立: 2000年2月
代表取締役: 大石 良
事業概要:
 1.クラウドコンピューティングを活用したシステム企画・開発及び運用
 2.インターネット関連システムの企画・開発及び運用
 3.Saas/ASPサービス/IT商品の企画・開発及び運用
Webサイト:https://www.serverworks.co.jp/

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