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「生きる術を身につけてほしい」社員の“生き方”を考えてスタートした週3・4正社員 —— 才志堂

「生きる術を身につけてほしい」社員の“生き方”を考えてスタートした週3・4正社員 —— 才志堂

「生きる術を身につけてほしい」社員の“生き方”を考えてスタートした週3・4正社員 —— 才志堂

ITと飲食など、人々の生活に直接つなげ、新しいインフラサービスを展開している株式会社才志堂
同社では2016年9月から週3・4正社員の募集を開始しました。フリーランスのように自分で働く時間をコントロールでき、正社員のように社会保険が完備されながら長く働ける環境を追求するため、週3・4正社員を取り入れたそうです。

そんな週3・4正社員を導入した想い、またメンバーの「生き方」にフォーカスした環境づくりについて、代表取締役の金澤さんにお話を伺いました!

金澤 政弘(かなざわ まさひろ)

株式会社才志堂 代表取締役 1977年 さいたま市生まれ。「すべての人に可能性を」という大義名分のもと、株式会社才志堂を創業。ローカルメディアと空間を世界に構築し、メディアと空間を繋げることで、多くの人への発見と問題解決できるものをつくることに邁進している。自然が大好きなため、アウトドアの仕事も進めている。

第1回
「生きる術を身につけてほしい」社員の“生き方”を考えてスタートした週3・4正社員 —— 才志堂

「働き方」という括りではなく、「生き方」を考えた環境づくり

経営理念を叶えるとともに従業員の幸福を追求するとHPで拝見しました。
なぜ、従業員の幸せを追求しようと思ったのでしょうか?

金澤 政弘(以下、金澤):才志堂の経営において必要なことは2つあり、1つはビジョンを掲げること。そしてもう1つはビジョンに向けて共に活動してくれるメンバーを集めることだと考えています。
そんなメンバーの幸せを考えた環境づくりを追求することなしには、掲げたビジョンは達成できない、そう感じているからです。

そのために働き方を含めた環境づくりを追求してるんですね。

金澤:そうですね。ただ、僕自身、働き方改革とかどうも苦手で…。
働き方改革って国内の働き方の悪い部分ばかりに目を向け過ぎていて、視野がすごく狭いなと。それに“流行ってるからやる”というのも苦手ですね。

うちでは海外にもパートナーがいて海外に行くことも多いので、「日本って何でそんなことばかり話すんだろう?」と疑問になります。

海外と日本ではそんなに違うんですか?

金澤:全然違いますね。「働き方」という言葉を死語に感じることがあります。
海外は「生き方」にもっと目を向けている。例えば、中国の仁川に行った時、明日の飯を食べるために必死で働いているわけです。生きるためにめちゃめちゃ頑張ってる。他の国でも同様に、「生き方」を考えて働いています。

恐らく、海外では大陸が繋がってることもあり、他の国と交わることが当たり前なので、“自国内だけ”という感覚があまりなく、広い視野を持って物事を捉えることができるのだと思います。その点、日本は島国で海外の文化や考え方に触れることが少ないから視野が狭まってしまう。
もっと広い視野を持つためにも、才志堂では「働き方」にこだわっているのではなく、メンバーの「生き方」や幸福を考えた環境づくりを追求しています。

「生き残る術を身につける」ために導入した、週3・4正社員

株式会社才志堂 週3・4正社員採用募集ページ週3・4正社員採用募集ページ

その環境づくりの一つとして取り入れたのが、週3・4正社員なんですね。

金澤:そうですね。何より生きていく中で、メンバーには可能性を広げてほしいと常に思っています。なので、「仕事をするだけではなく、生き残る術を身につけろ」といつも伝えていて。

僕らがやっているITの仕事ってとてもスピードが速いので、何年後かには廃れているかもしれない。黒船が来てしまった瞬間になくなってしまうサービスやメディアを今までも数多く見てきました。
だからこそ、今している仕事だけではなく仕事以外の勉強やスキルアップをすることは、この業界で生き残る上で非常に重要なことだと思っています。それを意識しながら何が最善なのかを考えています。その一つとして取り入れたのが週3・4正社員ですね。

組織に所属しているからといって安心するのではなく、危機感を持ち合わせながら働いていくことを意識されているんですね。

金澤:そこはかなり意識している部分ですね。週3正社員で入社したメンバーも、もともとは代理店でコンサルティングの仕事をしていて、その後ジョインしてもらったのですが、コンサルティングの仕事が他の場所でも残っていたため、「どちらもやれば良いじゃん」って感じで。複数の場所で経営している経営者って沢山いるので、社員もそれができていいじゃんと考えました。

現代日本は「組織に頼る」人が多い?

2016年の9月から週3・4正社員の募集を始められたと思うのですが、どれくらいの応募があるんですか?

金澤:1年以上前から募集はかけているのですが、2017年の4月頃からはコンスタントに月10名ほどの応募があります。ただ、働き方改革が世の中で流行ってる影響もあり、応募してくる人たちは「組織に守ってもらおう」と考える人が多いですね。
うちでは組織に頼るという考えはしていなくて、自らが生き残るため、幸せになるための術を掴みにいく、そのための手段として週3・4正社員があります

また、うちのメンバーの8割はパートナーさんで正社員の方が少ないんです。フリーランスの人も、別の会社を経営している社長もいて、みんな経営者の目線で考えて行動できる人ばかりなので、一人ひとりが切磋琢磨しながらビジョンに向かって仕事しています。

長時間働きたくないから、ただ楽がしたいから、という理由で週3・4正社員がしたいのであれば、うちとは考え方の相違が生じてしまうので、現状はお断りするケースが多いですね。

メンバーの皆さんの意識が高いから、自分のことだけを考えている方だと、ついていくのも難しいですし、そもそもビジョンに向かって一緒に頑張っていこうと思える方は少ないかもしれないですね。

金澤:そうなんです。
同じ目線で話し合いもできないですし、何より一緒に仕事していくのがつらくなって、結果辞めることになってしまう可能性があるので。ただ会社が何もしてくれないと愚痴をこぼし何もしない人より、自分で考えて現状を変えてやる!って人の方が合ってると思います。

一勝百敗でも構わない!枠にとらわれずに可能性を楽しむ

環境づくりの部分で苦労されたことや大変だったことは何かありますか?

金澤:特にないですね。とりあえずやってみることを常に意識していて、失敗してもいいと考えています。
以前、株式会社ファーストリテイリング代表の柳井正さんが出版された「一勝九敗」という本がありますけど、うちは一勝百敗でいいと思ってます(笑)やってみて失敗したら改善してまたやってみてを繰り返せばいいんですよ。

金澤さんがそういうスタンスになったキッカケが知りたいです。

金澤:2004年に起きたスペイン同時列車爆破テロ事件を見た時に、日本のニューズウィークと海外のニューズウィークで掲載されている写真が全然違ったんですよ。日本は情報規制が入るので死体や血が映った写真は見せない。でも、逆に海外は見せるんです。
どちらが正しいとかはないのですが、どういう見せ方が適切なのか、国の考えや状況によって様々なんですよね。その時、今まで正しいと思っていたものが、そうじゃない可能性もあることに気づいたんです。もっと広い視野で本質を捉えながら物事を考えていかないとと思いました。

あとはサグラダファミリアですね。生きている間に完成形が見れないのってすごい!これは盗もう!と思って。過程を楽しまないと損だなって。何かにとらわれたくないですし、可能性という言葉が全てだと思っています。
なので、僕の中での成功って、完成することや勝つことではなく、次の世代にバトンタッチすることが成功の基準なんです。

ボトムアップ型ではない、「引き出すトップダウン型」

次の世代にバトンタッチすることが成功の基準ということですが、メンバーの皆さんから環境づくりの意見を聞くこともあるんですか?

金澤:ありますね。ただ、うちの会社はトップダウンです(笑)世の中的にはボトムアップが流行ってきてますけどね。

僕自身、ITの他にも飲食業の経営をずっとやってきて、お客さんと関わる機会がとても多かったので、「今こう思ってるんだろうな」とか結構分かるんです。メンバーの言葉一つでも、「あ、今の本心じゃないな」と察しがつくので、僕自身もそれを踏まえて次は違う言葉で提案してみようとか、そうやって角度を変えていきながら「こういうのどうかな?」ってコミュニケーションを投げ続けると、相手からも本心での意見や提案が返ってくるんですよね。

トップダウンにしながら意見や提案を引き出す、「引き出すトップダウン」を意識してますね。

金澤さんから引き出すということは、社員からアイデアが出ることはないのでしょうか?万が一、社員からアイデアが出た時の対応も気になります!

金澤:スタッフからのアイデアはもちろんでてきます。でてきたアイデアが実現可能なのか?ビジョンに紐付いていることなのか?現状で必要なことなのか?という内容で判断し実行します。スタッフからするとやりたい気持ちがあるのは理解できるのですが、どうしてもその時々の状況により変化しなければならないときはあるというのが現状ですよね。

才志堂が考える今後の展望とは

株式会社才志堂 金澤政弘

最後に、才志堂の今後の展望を教えてください。

金澤:業務時間の短縮、日本人以外の採用をしていきたいですね。

業務時間の短縮ですが、ただ働く時間を削るのではなく、自分のスキルアップのためにも仕事以外の時間を増やして、インプットを増やしてほしいというのが目的です。
そういった目的をしっかりメンバーに共有して、業務時間の短縮を図っていきたいと考えています。

また、日本人以外の採用というのは、そもそも日本人や外国人という括りにとらわれることなく、ましてや男女・国、宗教観も関係なく色んな人たちと仕事をしていきたいです。
最近では、家族経営を意識して、知的障害者の人たちを雇用しています。彼らは非常に集中力に長けているんです。それと同じで人それぞれ適材適所あると思っているので、それを仕事にするのか活かせるのか、その力をどうやって引き出すのか、一人ひとりの役目を考えて経営していきたいですね。

ダイバーシティと言われるかもしれませんが、そんな言葉を使わなくとも自然とそれが標準であるべきだと思います。

貴重なお話、ありがとうございました!

次回予告

なんと今回の取材場所は、金澤さんが才志堂とは別に経営しているレストラン「ル・リオン」 。

とてもオシャレで美味しいご飯に囲まれながらの取材は、取材と忘れてしまうほど終始和やかに進んでいきました。
「引き出すトップダウン」を意識しているからか、取材しているにも関わらず、私たちFledge編集部への質問が多かったのが印象的です(笑)しかし、会社の話をするときは真剣そのもの。
これからの時代「生き残るため」の術として週3・4正社員を取り入れたのは、社員の人生としっかり向き合っているから。働き方改革などの流行りに乗るわけではなく、独自の考えで環境づくりをおこなっていると強く感じました。

そんな才志堂で週4正社員をしながら、自分らしい「生き方」をしているメンバーを発見!なぜ週4正社員をしているのか、お話を伺ってきました。

▼今回お話を伺った会社
株式会社才志堂

第1回
「生きる術を身につけてほしい」社員の“生き方”を考えてスタートした週3・4正社員 —— 才志堂