旅に出て知った、貪欲にわがままに、自分の人生を創造する楽しさ ── 川西 里奈

旅に出て知った、貪欲にわがままに、自分の人生を創造する楽しさ ── 川西 里奈

旅に出て知った、貪欲にわがままに、自分の人生を創造する楽しさ ── 川西 里奈

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私はこれまで2度も会社を辞めています。そして約1年弱、東ヨーロッパのスロバキアに滞在しながら世界を旅し、現在はフリーライターとして活動しています。我ながら「人生とっ散らかってるな~」と思うのですが、実際のところ1ミリも後悔はしていません。
今回は、そんな私が海外生活の果てに何を考え、何を手に入れたのかお伝えできればと思います。

川西 里奈(かわにし りな)

名古屋出身。立命館大学卒業。 広告営業、webディレクターを経験後、スロバキアに住みながらバックパックで世界を旅し、帰国後フリーライターに転身。ほっとする情報とぐっとくる写真を発信しながら、自分らしい生き方を模索中。

社会人になり、卑屈さばかりが増す

社会人になって3年が経ったとき、このまま会社に居続けて、自分のキャリアや居場所を手放せなくなっていくことに、窮屈さと不安を感じるようになりました。思えば大学を卒業してから、周りに流されて、正社員として安定して働くことにこだわり、自分のしたいことは何か、と真剣に考えることから遠ざかっていました。自分には何の才能もないし、どうせこのままつまらない人生を送っていく、どうせ何をやってもだめだ…と年々かなり卑屈になっていました。

無意識にも海外への憧れはあったので、大型書店に出向いては、キラキラ女子のヨーロッパ一人旅といった本を見て自分との縁遠さにため息をつき、かといってバックパッカーとして世界一周するほどの勇気もなく、いったい自分は何がしたいのかわからないまま、月日だけは流れていきました。

年明けから血尿が出て、渡航を決意

2017年の年始めに病気をしたのは、今になっては良いきっかけになったと思っています。大した病気ではなくて、2週間ほどで完治しましたが、一人暮らしの部屋で朦朧(もうろう)と遠のく意識の中、このまま死んでいっても後悔するのは目に見えている。もっと自分らしい人生を送ろう!と決意し、すぐにワーキングホリデーの情報を探し始めました。

当時、スロバキアがワーキングホリデーに加盟してまだ1年しか経っておらず、他のどの国よりも未知で、情報のないその国に、そこはかとない魅力を感じたのを覚えています。そして2ヶ月後、ビザを取得し、もう絶対にしたいことしかしない1年にする!と決め込んで日本を飛び立ったのでした。

ワーホリに選んだ国は東欧スロバキア

▲スロバキアの風景

スロバキアと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。どこそれ!?ですよね。でもだからこそ、そこには自分の知りたいことがある気がしたし、私が得た情報を発信することで、少しでも誰かの役に立つことができればいいと思いました。スロバキアのワーキングホリデーについては下記のサイトにいくつか記事を書かせていただいています。

実際に、スロバキアは治安も良く、物価も安いので暮らしやすく、さらにヨーロッパの中央に位置し、どの国にもアクセスが良い、というメリットに囲まれていて、大正解の選択でした。

何もないから自分でつくるしかない

お察しの通り、スロバキアのワーキングホリデーはまだ新しいこともあり、カナダやオーストラリアのように充実したエージェントサービスは皆無でした。なので、家探し、職探し、友達づくり、すべてがゼロから自分で行動しなければ始まりません。

しかしこの体験は、自分にとって失かけていた自信や、生きることを楽しむということを思い出させてくれました。今日泊まるところがない・・という状況は、決して楽しいとはいえないですが、逆に考えれば、どこでも好きなところに泊まることができるし、探す方法も何もかも自分で自由に決めることができる。誰のアドバイスもない中で、自分だけで決めたことは、あとになっても後悔はなく、すべて自分の責任です。怖いもの知らずになって、何もかも楽しめるようになりました。そして、就職して結婚して家庭に入ってという本来進むべき(?)道を思いっきり外れたのが、逆に清々しく気持ちよくもありました。

旅×日常、両方を経験

ワーキングホリデーのビザは自由度が高く、住むことも働くことも学ぶこともできます。私はヨーロッパを旅することと、日常を送ること、この両方がしたかったので、貪欲にもスロバキアを生活の拠点にしながらバックパックを背負って旅するというスタイルを選びました。
たくさんの国を旅して得たものは、各国で出会う旅人たちの素直で自由な生き方であったり、言葉がでないほどの絶景に胸を打たれたり、という刺激的な体験でした。一方、日常から得たものは、価値観や文化の違いを越えた広い視野です。
しかし一番大きな経験となったのは、旅でも生活においても、人々の無償の優しさに触れたことでした。一緒に家を探してくれる方や、何日も泊めてくれて家族旅行にも招いてくれる方、数え切れない人々が初対面の私に手を差し伸べてくれました。

誰でも自分らしく生きることはできる

▲旅路で出会った仲間と見たアイスランドの夕焼け

この経験は私に、人は誰でも「自分らしく生きることはできる」という自信を与えてくれました。もちろんひとりの力ではなかなか難しいですが、自分の信じる道には必ず協力してくれる人が居るはずです。少なくとも私は誰かにとってそういう人間でありたいと思うようになりました。自分のやりたいことを諦めないで、その想いに従って生きることが、人の全うな姿だと思うからです。

そして、諦めかけていた自分らしく生きることへの第一歩として、フリーランスという道を選びました。正社員でないと、安定していないと、といった焦りはなくなり、自分の中に新しい価値観を得ることができました

消極的、旅のすすめ

▲サハラ砂漠でノマド生活を体験していた時の写真

会社を辞めるときや、渡航する前、「行ってどうするのか」「帰ってきてどうするのか」などと周囲から散々言われました。それに対して語学を学びたいとか外国で就職するなどと、無理矢理もっともらしい言葉を並べたりもしましたが、実際には明確な目的はありませんでした。日本では、一度社会人になってしまうと、学生の頃のように自由に何かを勉強したり、旅するのは難しくなります。それは、目的がないと行動してはいけないような雰囲気が流れているからだと思いますが、別に好奇心ひとつで飛び出してしまっても良いと思います。

私のように、明確な目的がなく、ただ単調に続く毎日から逃げ出すことも選択肢のひとつです。消極的な理由であるにしろ、大事なのは行動すること!いっその事「えい!」と今の状況を手離した先に、本当に必要な何かを見つけられるかもしれません

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