会社の数だけカルチャーがある?あの会社がリモートワークを推奨“しない”理由

会社の数だけカルチャーがある?あの会社がリモートワークを推奨“しない”理由

みなさんの会社では、リモートワークで働くことはOKですか?それともNGですか?

これまでFledgeでは「リモートワーク」に関するメリット・デメリットをはじめ、実際に実践されている方々にもお話を伺ってきました。

そんな中、最近では一部の企業においてリモートワークのメリットを理解しつつも、それ以上に大切にしたい「社内のカルチャー」や「企業のフェーズ」といった理由によって、リモートワークを禁止、あるいは推奨しないという態度を表明する企業を見かけるようになりました。

ここでは、そんなリモートワークを「推奨していない」企業の事例と、その理由について調べてみました!

リモートワークを推奨していない企業と各社の想い

メルカリ



言わずと知れたフリマアプリ大手のメルカリでは、同社の価値基準として次の3つの「バリュー」を掲げています。

「Go Bold – 大胆にやろう」
「All for One – 全ては成功のために」
「Be Professional – プロフェッショナルであれ」


その中の一つ「All for One – 全ては成功のために」には、メンバーの力を結集して、チームで最高のプロダクトを創るという想いが込められています。すなわち、会社という一つの場所にメンバーが集まることで、一体感を持って仕事を進めるスタイルを重視されています。

今、企業では「生産性向上」が注目され、個人が活躍できる「場」や「制度」を提供する事が大事です!しかし、メルカリでは唯一「リモートワーク」は推奨していません。それは、バリューの1つでもある「All for one」つまり、"コミュニケーション" を大切にしているからです!

Weekly mercari 2017/03/20-03/26 - mercan(メルカン) より

LINE

こちらもお馴染みコミュニケーションアプリを提供するLINEも、リモートワーク“非推奨”企業として知られています。同社は2017年4月1日に本社を新宿に移転し、新オフィスには社員が思わず「出社したくなる」ような設備を数多く用意しています。

・防音設備がなされた個室スペース
・休憩も仕事もできる和室スペース
・電動で高さを調整でき、立ったままでも仕事をすることができるデスク
・自席から離れて仕事ができるワーキングスペース
・予約なしで使えるモニター付きミーティングスペース
・広いカフェが提供する豊富な飲食メニュー
・ビリヤードやダーツがある娯楽スペース
・1時間500円で受けられるマッサージサービス

この度、本社を東京都新宿区に移転することにより、分散していたオフィス機能を一箇所に集約させ、従業員同士の一層のコミュニケーションの活性化および業務効率化を図ります。全ての従業員が事業の成長に集中し、生産性を高め、活躍できる環境をオフィスの設備と制度の両面から整え、新オフィスから更なる“WOW(感動と驚き)”を生み出し、挑戦を続けてまいります。

LINE、本社移転を完了し、新オフィスにて営業を開始 | LINE Corporation | ニュース より

アナグラム

リスティング広告やソーシャルメディア広告など、運用型広告の代行事業を行うアナグラムでは、「仲間は近くにいないとイノベーションは起こせない」という想いから、リモートワークを原則として「推奨しない」という方針をとっています。

私たちの組織では始業時間をフレキシブルに動かせたり、終業時間を前倒ししたり、祝日を変更したりなど、まだまだ完全なフレックスとは言い切れませんが、現状で出来うる限りでさまざまな働き方を推奨しています。しかしながらリモートワークは原則として推奨していません。

何故か?それは私たちは「仲間は近くにいないとイノベーションは起こせない」と思っているからなんですね。つまり、コミュニケーションに溝が出来てしまうからです。

近くにいるというのは同じオフィスだったり、隣の席だったり、一緒にランチにいくとかだったり、ふと夜に一緒に飲みに行くだったりですね。こういった何気ない会話ができる距離感じゃないと、本当に大事なアイデアは議論しにくいよなと思うわけです。

アナグラムがリモートワークを推奨しない理由

IBM(アメリカ)

世界的にITソリューションサービスを提供しているIBMは、これまで数十年間に渡ってリモートワークを積極的に推進してきましたが、一転してオフィスへの出勤を重視する方針を打ち出しました。


ただ、こちらの内容に関しては、これまでオフィス内に自分の席を持たずに働いてきた社員に対して席を設け、日本IBMのように「自宅でもオフィスでもどちらでも勤務が可能にしただけである」という声もあります。

Yahoo!(アメリカ)

インターネット検索大手・米Yahoo!では、すでに在宅勤務を中心としたリモートワークを廃止しています。その理由として、チームでのやり取りが少なくなることで作業効率が低下する恐れがあるという点が挙げられています。

なお、米Yahoo!のCEO、マリッサ・メイヤー氏はリモートワークの禁止の理由について、物理的に一緒の場にいることで生まれる偶発的な「コミュニケーション」や「コラボレーション」の重要性を主張しています。


いかがでしたでしょうか。リモートワークに対する見方がちょっとでも変わった方はいますか?みなさんは「リモートワーク推奨派」と「リモートワーク非推奨派」どっちですか?

【完】











ということで記事を終わらせてしまってもいいのですが、それでは「主観的コラム」でもなんでもなくなってしまうので、最後に筆者の考えをお伝えして締めたいと思います!laugh

リモートワーク推奨派の筆者が「非推奨派」の意見も歓迎する理由

1.両方の立場の意見が出ることで、働き方への注目度が高まる!

「働き方」や「労働環境」についてはまだまだ課題も多く、改善すべきこともたくさんあります。そんな中で世間の注目を集め、大きな動きへ変えていくためには、一つのテーマに対して賛成派と反対派の両側から意見が発せられて、議論が過熱していくことが重要です。推奨派であっても、非推奨派であっても、「想い」があることには変わらないですからね。

2.もっと会社のポリシーやカルチャーの発信を!

「1」の内容に関連して、会社全体としてのポリシーや働き方へのこだわりについては、企業側が想いを持ってもっと情報を発信し、社外の人もそれをちゃんと知ることができるようになって欲しいなと思います。(もちろん、それができている会社もたくさんあります!)

会社としては当然、自社のブランディングが重要というのは耳にタコですが、求職者としてもそれを知った上で門を叩くことができれば、その後のミスマッチも減ってお互いにハッピーなのは言うまでもないですね。

3.リモートワークOK/NGのどちらもいいね!

会社があれば、その数だけ歴史やカルチャー、社員の構成が異なります。会社が目指すべき方向性としては、(「今後そうしていきたい」も含め)そのメンバーにとっての最適な体制を作ればいい、というだけの本来はシンプルな話ですよね。

それを考え抜いた結果として、「リモートワークOK」であれば「いいね!」ですし、「リモートワークNG」であっても、それはそれで「いいね!」と思っています。

そもそも「リモートワーク」という働き方だって、自分らしく働くための数ある手段の中の一つというだけであって、それ以上でもそれ以下でもありません。

その点については、リモートワークの第一人者でもあるソニックガーデンさんですら、リモートワークをしたいから始めたわけではないと、以前におっしゃっていました。

西見:僕らは元々在宅勤務やリモートワークをしようと思って始めたわけではなくて、今おっしゃったようにメンバーの一人が海外で働いてみたいと言ったのがきっかけだったんですね。

離れていても一緒に働く!ソニックガーデンに聞く、全員がリモートワークでも機能する組織の秘訣より)

「働き方」をもっと自分らしく!

物事には両面あって、どちらか一方だけを盲信していると何かを見失ってしまうこともあります。また、逆に言えば時には反対派の意見を見てみることで、新たな気づきを得ることもあります。

働き方に関して言えば、以前より選択肢が増えてきていることは間違いないですし、徐々にそれを選びやすい環境に向かいつつある流れも感じています。

「リモートワーク賛成!」であっても、「リモートワーク反対!」であっても、表面的な部分だけにとらわれず、自分の頭で考え「意志」を持って、自分らしい働き方を選択していきたいものですね!

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