海外で働いてみてわかった、自分らしく生きるために大切なマインドとは

海外で働いてみてわかった、自分らしく生きるために大切なマインドとは

つるみほのイベントレポート第一弾!
記念すべき第一回目は、私の人生に影響を与えたと言っても過言ではない『なでしこVoice』主催、「海外で働く女性の話を直接聞いてみよう!VOL.9 アメリカ、シンガポールで8年間小学校教師として働いた久野愛子さん編」のイベントレポートをお届けします。

久野 愛子(くの あいこ)さん

津田塾大学学芸学部国際関係学科(比較社会コース)専攻。在学中はE.S.S.(津田塾大学英語会)の会長を務め、特にドラマセクションで活動。「小学生英語のひろば」では小平市の小学校に英語を教えに行くなど、留学生との交流イベントを開催。 学部卒業後はアメリカのオハイオ州にあるフィンドレー大学の大学院に留学。2年間で英語教授法と教育学の2つの修士号とアメリカでの教員免許も取得し、ノースカロライナ州の公立小学校にて、日本語イマージョンの教員として4年間勤務。 その後日本に帰国し、内閣府青年国際交流事業「世界青年の船」に参加。日本と世界10か国の青年240名と共に、陸上・船上研修や寄港地活動に参加し、ディスカッションやセミナーなどの各種の研修や交流活動を行った。 2012年よりシンガポールへ拠点を移し、日本人学校小学部・クレメンティ校 専任教員として勤務。2016年3月には日本に帰国、講演など教員以外にも活動の幅を広げている。

英語の勉強よりもっと大切なことがある

大学は津田塾大学という英語の強い大学に通っていて、大学院はアメリカのオハイオ州にある大学に通っていたから、周りは古き良き英語を話すような人たちだったんですね。さらには、アメリカで4年間教師としても生活していたので、それなりにいい英語を話せるようになったなと思っていたんです。

それがシンガポールの日本人学校に赴任してタクシーに乗った時、タクシーの運転手さんに「Cloud you take me a condminium in ......?」ってお願いしたら、「Ah〜? $%&@〜?」って返ってきて。私の正しいとする発音では通じなかったんです!私なりの発音で言うともっと美しい発音の地名だったんですけど、現地のおじちゃんたちにとっては全然違うんですよ(笑)


この時初めて、英語って、ただのコミュニケーションの手段でしかないことに気がついたんです。正しい発音をしても、通じなきゃ意味ないじゃんって。

外国人の友達と会話していると「What do you think ......?」って質問されることがよくあります。例えば日本の政治について聞かれても、私は全然答えられないから「...... I don’t know. hehehe」とか言ってなんとなく逃げてたんです。

でも今思えば、彼らは私から正しい情報を得ようとしてるわけじゃなくて、私がそれに対してどう考えてるのかということを聞きたかったのだと思います。だから私がそこで伝えるべきことは、自分自身の意見であり、国の方針と同じじゃなくてもいいんです。

こういう出来事を通じて、「英語で話せるけど、意見を聞かれた時に全然答えられない!」って思ったんですよ。目先の手段のことを一生懸命追いかけてきたけれど、大事なものってそうじゃなかったんだなって。

伝えたいことや想い、自分の考えていることを持っていれば必死に伝えようとするんです。そしてそれは言葉や内容を超えて伝わります。むしろ、それがないとコニュニケーションなんて成り立ちません。

だから大事なのは、興味関心や好き嫌いを含めてまずは自分について知ること。そして社会について知り、それに対する自分なりの意見を持っておくことだと思うんです。

多様な価値観を受け入れると、新たな自分に出会える

 

世界青年の船というプログラムに参加した時に一緒だった友人から聞いた話なのですが、ニュージーランド人のルームメイトにペンを貸したら、いつまで経ってもそのペンが返ってこない。そして、部屋に戻ったら自分の充電器を勝手にみんなで使ってる。挙げ句の果てには、タンザニア人のルームメイトがの自分の歯ブラシを使ってたーーー!!!!という出来事が(笑)。

持ち物や共有することに対する価値観ってこんなにも違うんだなと衝撃を受けました。

同じく、時間に対しての考え方も全然違っていて、日本人って必ず集合時間の5分前にはちゃんと集合場所に来て、ピシって並んでいたりするじゃないですか。それが当然のことでしょという様子で。でも他の国では、遅れてきたり、すっぽかしたりすることも日常茶飯事なんですよ。だから、船上生活のなかでも最初はそこに対するギャップがあって。「そもそも時間を守らなくてはいけないの?」「それって本当に大切なことなの?」ということからみんなで話し合っていきました。

そうしていくうちに気がついてくるのは、時間を守ることは大事なことだと理解できるけど、5分前集合という概念は今までの経験から刷り込まれてきたもので、それが正しいわけではないということ。私たちが正しいと思ってやってきたことは、実は人や国によってその価値観って違うよねって。中には、わざと遅れていくことが相手を尊重するという考え方だってあるんです。

海外にいたり海外の人と関わる時には、自分の想定通りに物事が進まないので、そこでイライラしちゃったらストレスでやっていけません(笑)。自分とは違う価値観の人たちなんだと、許容のマインドを広げて相手を理解する。そして自分自身も柔軟に変えていく。だから、自分とは違うものに思いを馳せていくというのはとっても大事なことだと思うんです。

私はこういうマインドを『グローバルマインド』と言っていますが、これって実体験によってのみ身についていくもの。本に書かれているのを読んだとしても、あーそうねそうねって思うだけで、やっぱり経験してみないとわからない。実際の経験の中で、自分の意見を持ったり、私はこうなんだけどあなたは違うのねって思ったり、お互いの話をしてお互いのことを分かっていく。これが本当の相互理解なのだと思います。

「5W1H」をちょっとだけ変えてみる

みなさんそれぞれ居心地が良いコンフォートゾーンってあると思います。何もしないでいると、自分のコンフォートゾーンって小さくて狭いままなんですよね。友達の中だけでワイワイやってるときって自分のコンフォートゾーンにいられるから楽しいじゃないですか。だからなかなかそこから抜けようとしない。でもずっとそこにいる限り何も変わらないし、『グローバルマインド』だって身につけられません。

尊敬する人から、日常を変えるには「5W1Hを変えなさい」と言われたことがあります。例えばいつもの会社でやっている仕事をカフェでやってみる、夕方にやってることを朝にしてみるなど、なんでもいいんです。
どれか1つを変えるだけで、いつもと変わらなかった日常がきっと違ってくる。こうやって少しづつコンフォートゾーンから抜け出して広げていくと、きっと世界が変わってきます。

「飛び出す勇気と、小さな一歩。」
これが今日、一番伝えたいことです。

みなさん真面目だから、海外に行くにも周到に準備をして「よし行けるぞ!」ってなっ”タラ”行こうってなるじゃないですか。でもそこはタラレバ思考を振り払って、「ここからまずは出てみよう」「やってみなくちゃわからない」くらいに思った方がいい。頭でっかちになって動けないよりは、もう行動してみちゃう。このくらいの思い切りと軽さも必要です。

「正しさ」とは、自分自身で決めるもの

海外に出てみて思うことは、正しいって思ってたものが決して正しいわけではないということ。家族の在り方も、働き方も、価値観も、国や人によって全然違う。

じゃあ何が正しいのかと言うと、「自分にとってはこれが正しいんだ」と言えるものがあれば、それでいいんじゃないかと思います。人と比べてどうとか、世間がこう言うからとか、そんなことは関係ない。『人にとっての正解は、自分にとっての不正解』ということも有り得るんです。

もし自分が求めるスタイルがなければ、「そのスタイルの先駆者になればいいじゃん ♪」 くらいの発想でいいと思います。

不安に感じることもありますが、進んでみた先で支えてくれる人や理解してくれる人が絶対いるので、時にはその流れに身を任せてみるのもいいのではないでしょうか。きっとそれがあなたのスタイルとして確立されていくはずです。

【編集後記】
初夏の日差しが心地よい土曜日の朝9時から始まったこのイベント。参加者の中には開始より40分も早く会場にいらした方もいたそう。モチベーション高く、同じ目標を持つ女性たちに囲まれて過ごす時間は、私をコンフォートゾーンから引き出してくれる有意義な週末となりました。

今回のイベントを主催した『なでしこVoice』では、海外で働く女性のリアルボイスがたくさん紹介されており、時々リアルイベントも開催されています。実は私、このイベントに参加してココロを動かされた一人。
「海外に出てみたい」「自分らしくありたい」そんな女性は、ぜひ一度webサイトを覗いてみてください。何か今後のヒントになることがあるかもしれません ♪

 

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