ハワイ、グアムはもう古い⁉ 次なる人気リゾート地候補ベトナム・ダナンのパワフルな開拓者── 矢澤 幸三郎

ハワイ、グアムはもう古い⁉ 次なる人気リゾート地候補ベトナム・ダナンのパワフルな開拓者── 矢澤 幸三郎

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数年前、エンタメ企業で働いていた私が、休暇を利用して一人で訪れた国がベトナム。会社の先輩に「ベトナムに行くならこの人に頼れ!」と紹介してもらったのが、今回インタビューをさせていただいた矢澤さんでした。

日本という小さな島国での生活しか知らなかった当時の私にとって、東南アジアに住み、豪快に生きる矢澤さんに興味を持ったのはいうまでもありません。そんな矢澤さんの仕事観、そして人生観について、たっぷりとお届けします!

矢澤 幸三郎(やざわ こうざぶろう)

ベトナム ダナン  株式会社デジタルシップジャパン代表取締役 学生時代は「有名になりたい!」と編集部に自ら売り込み、人気雑誌「BOYS RUSH」「men's egg」で読者モデルとして活躍。大学に入り、雑誌モデル仲間と一緒に六本木の会員制BARを経営。卒業後はイベント会社を設立し、TV・音楽・スポーツなどエンタテインメントのイベントPR、楽天野球団の立ち上げなどに携わる。 現在は、ベトナムリゾート地であり第三の都市ダナンで、IT ・飲食・不動産・お土産・キャラクタービジネスなど様々な事業を展開している。

きっかけは東日本大震災。閉塞感、自粛ムードの中、海外に目を。

なぜ海外に行こうと思ったのですか?きっかけを教えてください。

矢澤 幸三郎(以下、矢澤):きっかけは2011年の東日本大震災。当時は日本でイベント会社をやっていたんだけど、震災が起こってエンタメイベントは全て自粛で中止。いつまでこの状況が続くのか、このままどうなっちゃうんだろうと悩んでいたんだよね。

その時にやっぱり自分はエンタメのような人を喜ばせることが好きで、ずっと好きなことをしてワクワクしていたいなと改めて思ったんです。

確かに、そういう状況でしたよね。

矢澤:それで海外にも目を向けるようになって。そんな時、たまたま先輩に誘われてベトナムに視察に来る機会がありました。ハノイ・ホーチミンは、既に出来上がっている印象を受けましたが、次にダナンに行ったら、40kmものビーチが続いてるのにホテルがあまりないし、地元の人はノーヘルでバイクを爆速してて、ちょっと道を横断するだけで命がけ。飲食店だって食器とか「ちゃんと洗ってるのかな?」と心配になるような所ばかりで何もかもハチャメチャで(笑)でも、パワフルで可能性だらけの街だと思ったんです。

もし日本で昭和の30年代頃に生きていたら、こんな感じで面白かったのかなってワクワクしました。更に、これからダナンを開発するプロジェクトが多々あるってのを聞いてこれはチャンスだなって。だから、すぐにでも会社作って始めようと、2012年にまずはITの会社を立ち上げ、日本を拠点にダナンを行き来してました。

すごい行動力ですね。

矢澤:でも2年、3年たっても会社は赤字で・・・。閉めることも考えたけど、何としてもやっぱり立て直したい。そんな時、学生時代からの先輩「お前が住んでみないと、ダナンのことはわからないし、誰もお前を信用をしてくれない。どうせやるならダナンのプロフェショナルになってこい」って言われて。やっぱり失敗しても成功しても、自分が現地で動かないと何も得られない。そう思って、ダナンに住んで本格的にダナンで仕事をする覚悟を決めました。

▲常にエンタメ精神満載の矢澤さん。この日もたくさん笑わせてくれました。

テーマは「なければ作っちゃえばいいさ」

実際にダナンに住んでみてどうでしたか?

矢澤:実際に住んで、ダナンの人と同じ生活をすることで、まずは自分が欲しいもの、不便だなって思うことがたくさん出てきて(笑)

今まではIT中心の会社だったんですが、「なければ作っちゃえばいいさ」って、日本食レストランや焼肉屋などの飲食店を始めました。

自分の欲しいものを作っちゃえっていう発想(笑)

矢澤:「なければ作っちゃえばいいさ」ってのは僕の自分の中でのテーマ。ないものを作ることって、やっぱりワクワクする。人の笑顔や感動を作ることもできると思っています。

日本はダナンにとって「未来の教科書」を持っていると思っていて。日本で流行っているものはこっちでも流行るので、ゼロイチで作るというよりは日本にあるものを持ってきています。

ただ、日本のものを現地の人にそのまま押し付けるだけじゃダメで。現地の人の心理を汲み取って、満足してもらえるようにローカライズ&進化させたものを提供するようにしていますね。

他に「なければ作っちゃえばいいさ」と作ったものはありますか?

矢澤:ダナンのキャラクター「ダロン」とお土産ですね。ダナンには、キャラクターがないけれど他の海外キャラクターや日本のキャラクターは流行っていました。なので、ダナンを象徴する橋「ドラゴンブリッジ」をモチーフにしたゆるキャラ「ダロン」を作りました。有名なお土産もなかったので、「ダロン」を使ってお土産の販売も始めました。

▲左:「ダロン」。ドラゴン橋をモチーフにしたダナン市外務局公認のマスコットキャラクター右:「ドラゴン橋」。龍をモチーフにしたハン川に架かる橋。ダナンの観光名所となっている。

あとは、格闘技のイベントです。「日越交流フェスティバル」というお祭りの中で、日本からプロレス選手を呼んで、ベトナム初となるプロレスのイベントをやりました。なんでも誰もやったことのない「初!」なものが好きなんですよね(笑)ちなみに「日本初!」でフラッシュモブをやったのも僕なんですよ(笑)

自分のワクワクを信じて、仲間とダナンを盛り上げる。

ダナンは日本でも数年前から観光地と認識されるようになりましたよね。実際私も3年前にダナンを知り、旅行をしてその際には矢澤さんにお世話になりました(笑)

矢澤:そうでしたね(笑)最近では、友達がダナンに遊びに来るって連絡も増えてますし、友達から「友達がそっちに行くからよろしく!」って連絡もきますね。

ダナンで仕事をしたい日本人からの相談や、コンサル依頼も増えてきています。僕はこの街が大好きなので、たくさんの日本人や、いろんな業種の人が来て欲しいと思っているので、知っていることは惜しまずどんどんシェアしています。

自分が住んでいることによって、頼ってくれる人も増えてきて、仲間も増えて、それがすごく嬉しい。みんなで一緒に盛り上げていきたいです。

今新しく始めていること、これからやりたいことはありますか?

矢澤:ダナンの人に日本の文化や歴史を知ってもらう活動ですね。歴史を辿るとこの辺の地域は日本との関係が深いんですよ。ホイアン(※1)には日本が江戸時代の頃、何百人も日本人が住み日本人街を作り、貿易の拠点となっていたんです。

そんな江戸時代の日本を再現したり、様々な日本の歴史や文化をエンターテイメントを通じて伝えたくて、ダナンに「日光江戸村 EDO WONDERLAND(※2)」を作り日本村を作ろうというプロジェクトを進めています。

(※1)ダナンから約30kmの場所にある港町。世界文化遺産にも登録されている。

(※2)茨城県日光市にある、江戸時代の文化や生活を集大成したテーマパーク。

▲ホイアンのランタン祭り。毎月満月の夜に開催されている。

矢澤さんはいつもパワフルで、働くことが楽しそうですね。

矢澤:仕事をする上で大切なことって、お金・夢・ライフバランスなど、みんなそれぞれ違うと思います。

僕にとって大切なことは、自分の好きなことをしてワクワクしていることなんですよね。感動体験を作ることとか人の笑顔が大好きで、自然と時間も力も注いでいます。仕事が遊びだし、遊びが仕事で境界線はないんです。

人生は70年80年しかないんだから、寝ることも忘れるくらいワクワクする瞬間をたくさん味わいたいと思っています。

そう思うと、僕にとってダナンという街は最高で、日本よりもそういう時間が多いのかもしれないですね。ワクワクが止まらないです(笑)

いつ会っても楽しそうでワクワクしてますもんね。

矢澤:その分、単身でこっちに住んでいるので子供には普段あまり会えません。だからいつも「父ちゃん頑張ってるよ」って胸を張って言えるようにしていたいんです。あとは、自分を信じて行動して、今日明日を一生懸命生きて、自分を誇れる「自分の宝石」みたいなものを作って残していけたらいいなって思っています。

── Special thanks to Naoki Katano

 

編集後記

 人情に熱くて、男気の溢れる矢澤さん。久しぶりに連絡をすると、いつも新しく面白い仕事をしていて、聞いているこちらまでワクワクしてしまいます。

「仕事が遊びで、遊びが仕事」。この言葉は、私の前職であるavexの松浦社長もおっしゃっていた言葉です。

労働基準法により、多くのエンタメ企業が勤務時間の見直しを余儀なくされています。しかし、実際エンタメ企業で働いていた私は、夢中になれること、好きなことだから、会社を利用して思いっきり遊ぶ。それが仕事だから四六時中働いていたい。良い悪いは別として、そう思う人が少なくはないと感じています。

自分らしい生き方、働き方は?そんなことを、改めて自分に問うきっかけとなったインタビューでした。

 

矢澤さんのお店(2017年11月14日時点の情報)


日本食店「串焼 蕃二郎」

▼住所
23 Nguyen Chi Thanh st., DaNang

▼電話番号
+84(0)5113 887 757

▼公式サイト
http://www.banjiro.net/


焼肉店「武士道」

▼住所
90, 2/9 st. - Hai Chau Dist - Da Nang City

▼電話番号
+84(0)5113 887 757

▼公式サイト
http://bushido.vn/

 

矢澤さんの会社(2017年11月14日時点の情報)

 

ダナンジャパンコンサルティング

▼WEBサイト
https://danangjapan.com/ 

ダナン不動産

▼WEBサイト
https://ダナン不動産.com

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