<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=1176794389076832&ev=PageView&noscript=1" />

「企業を健康にすれば、多くの人が幸せになるはず」── 健康から会社経営に革命を起こすパラレルワーカー

「企業を健康にすれば、多くの人が幸せになるはず」── 健康から会社経営に革命を起こすパラレルワーカー

「企業を健康にすれば、多くの人が幸せになるはず」── 健康から会社経営に革命を起こすパラレルワーカー

先日、「健康経営」のイベントの様子や、それに先んじて取り組む企業として、Phone Appli社の取材をさせていただきました。Phone Appli社の健康経営が軌道に乗った背景には、実は、今回インタビューする平井さんと伊藤さんお二人の存在があります。それぞれ本業を持ちながら、複業として健康経営プロジェクトを結成し、企業の健康経営の支援をされています。
お二人の出会いから、健康経営プロジェクトを立ち上げるに至った経緯、そしてどのような支援をされているのか、お話を伺ってきました。

平井 孝幸(ひらい たかゆき)

大手IT企業 CHO(Chief Health Officer)室室長代理 / 東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター 研究員 20年前プロゴルファーを目指していた時にライフスタイルの質を高めるための本を数百冊以上読み、ゴルフのスキルアップはもちろん体重を15キロ減らした経験から日常生活の改善に興味を持つようになる。 2016年には一緒に働く仲間たちにもっと元気で健康になってもらいたいとの想いから、所属する会社にCHO室を設置。社内で行ってきた様々な活動が評価され、2年連続で「健康経営優良法人2017」を取得。現在は、CHO室室長代理を務めながら、健康経営普及のため様々な委員活動など多岐に渡る活動をしている。

伊藤 遼(いとう りょう)

ピクスタ株式会社 経営企画部 / 健康経営アドバイザー 学生時代はスポーツに打ち込み、身体づくりやパフォーマンスの観点から、食事法や健康に興味をもつ。これまで読んだ健康本は300冊以上にもおよび、体脂肪率はずっと8%台をキープ。日本の会社で働く人々の不健康生活や、駐在していた東南アジアにおける不健康な食習慣に危機感を持ち、人類の健康にさらに興味を深めていく。 2018年2月に平井氏と出会い意気投合し、健康を社会に普及させるべく、活動を共にする。現在は、本業と並行して、様々な企業の健康経営プロジェクトへ参画している。

自分のパフォーマンス向上のために深まった、「食生活」と「健康」への関心

今お二人は「健康経営」というカタチで、多くの人が健康でいられるように様々な取り組みをされていると思うのですが、そもそもお二人が健康に興味を持つようになったきっかけから教えていただけますか?

平井 孝幸(以下、平井):今はIT企業に勤めていますが、僕は学生時代、プロゴルファーを目指していたんですね。ですから、どうしたらパフォーマンスを上げられるのかという観点から、ただ練習を積むだけではなく、食生活などライフスタイル全般に興味を持っていました。

15-16歳の頃から興味の湧く本を色々と読み漁り、独学で身体に関する知識を身につけてきたのですが、その中でも特に影響を受けたのが「進化しすぎた脳」という本と「ライフスタイル革命」という本です。後者の本は、読むだけでなく実践してみた結果、3ヶ月で15kgもの減量に成功もしました。そうやって身につけた知識を自分自身で実践していく過程で、より健康への興味が高まっていきましたね。

伊藤さんはいかがですか?

伊藤 遼(以下、伊藤):僕も学生時代にスポーツに関わってきたことが大きいです。高校は野球、大学はラクロス、大学院ではラクロスのコーチもやっていましたから、平井さんと同じように、スポーツの観点から、食意識はもともと高かったんですね。

その食意識がさらに高まったのは、社会人2年目から3年目の時に経験したシンガポール生活でした。現地で駐在生活をしていたのですが、言語や生活環境をはじめとする多くの環境の違いで、様々なストレスを抱えることになってしまったんです。そうしていくうちに、食生活が荒れ、どんどん心身共にボロボロになっていくという最悪の状況に陥りました。

それではダメだと一念発起し、徹底的な食事管理と運動でその海外生活を乗り越えたのですが、その経験がさらに健康への興味関心を高めていきましたね。

健康への関心の高さが、「健康経営」として仕事になる

お二人とも、自身のパフォーマンスという観点から健康への意識が高かったのですね。そこからどのように「健康経営」に発展していったのですか?

平井:僕は、結果的にはプロゴルファーにはなれず、起業経験などを経て今の会社に勤めるに至るのですが、IT企業で働く人々の不健康さには驚きましたね(笑)会社では人事部の一員として仕事をしながら、「肩が凝る」とか「腰が痛い」とか言う人を見つける度に、手作りの健康グッズを配っていました。その間もずっと「健康に関わる仕事がしたい!」と思い続けていたものの、その程度の健康へのアプローチで終わってしまっていました。

そんな時に出会った本が、日経ビジネスの「時代は健康経営」でした。それを読んですぐに、「僕がやりたかったことはこれだ!」って。そこからずっと健康経営まっしぐらです。

今の会社にCHO(チーフ・ヘルス・オフィサー:最高健康責任者)室をつくり、様々な取り組みをして、健康経営優良法人 2017を取得しました。現在では、社内だけではなく社外でも多くの講演やイベントにお呼びいただくことが多く、自社での健康経営の取り組みを社外にも発信しています。

伊藤:僕の場合は、シンガポールから帰国後、健康に携わる仕事がしたいという想いが強まり、農業ビジネスを模索したりサラダ販売の手伝いをしてみたりと、色々と模索していました。そうやって「食」という面から健康にアプローチをしていたのですが、やはりもっと総合的に健康にアプローチした方が良いのではないかという気持ちが強まっていきました。ではどうしたらいいのだろうか?と自分で色々と調べた結果、「健康経営」という取り組みを知ることになります。ただ、「やってみたい」と思ってはいたものの、仕事には結びついていませんでしたね。

なるほど。では、そんなお二人は、どのように出会い、このプロジェクト立ち上げるに至ったのですか?

平井:「健康に強い興味がある人がいるから会わせたい!」という知人を介して知り合ったのですが、すぐに意気投合し、翌週にはもう一緒に仕事をしていましたね(笑)

というのも、僕は健康経営の取り組みで社外に出ていくことが多かったので、色々な相談を受けていたんです。出会った時点で本格的にコンサルティングすることも決まっていたので、伊藤くんと一緒にできればもう間違いないと思い、プロジェクトを立ち上げて、複業としての健康経営プロジェクトが始まりました。

仕事の依頼があって、そこから複業に発展していったんですね。お二人はどのような役割分担でお仕事をされているのですか?

平井:これまで健康経営を実践して来た中で、成功も失敗もたくさん経験してきましたから、それを元に、コンサルティングする会社の健康経営の設計していくのが僕の役割ですね。

伊藤:僕はこれまでビジネスディベロップメントをやって来た経験があり、今本業の仕事では経営企画部に所属して、会社の数字まわりや他社との提携などの部分をみています。その経験と知識を生かして、プロジェクトマネジメントをしたり、細かい作業も含めて、いかにうまくプロジェクトを進めていけるかという部分の役割を担っています。

健康経営という言葉には「経営」と付いているくらいですから、本当に会社の奥深くまでしっかりとみて取り組む必要があるんですよ。

誰よりも強い健康への興味。だから複業としてコミットできる

今、健康経営に取り組む企業が増えてきていますね。

平井:そうですね。年々増え続けていて、僕は今、週2日くらいのペースで講演をしていますから、そこにも企業の興味の高さが伺えます。ありがたいことに、僕たちにもたくさんお声がけいただいています。

ただ、単発で健康イベントをやってみたり、強制的に禁煙してみたり、安易に健康にアプローチする企業が多いことも事実です。実はこれらの手法では正直意味がないというのは、健康経営似取り組んだ1年目で経験済みです。せっかく得た経験ですから、僕たちが関わる場合、最初からもっと本質的な健康経営に斬り込んで行こうと思っています。

本質的とは?

平井:企業って、理念も違えば事業もカルチャーも違うものです。だからアプローチの仕方は、会社ごとに違ってきます。僕たちはそこまでしっかり踏み込んでやっていきたいんです。そこまでできなければ、改革はできないと思っています。

そうなってくると、かなりパワーの掛かる仕事になってきますね。

伊藤:そうですね。その分大変にはなるんですが、健康になってほしいという想いと、自分の健康への興味の高さはブレないので、コミットできるんだと思いますね。

平井:やはり自分たちがここまでやってきた経験を生かしたいという想いが強いですし、誰かが健康になって変わっていく姿を見られるのは、またモチベーションにもなりますからね。

やはり「好き」というのは強いですね。最後に、これからのお二人の展望を教えてください。

平井:僕は、健康経営はあくまでも入り口だと思っているんですね。いつも考えているのは、どうやったよりイキイキと健康的に生きられるのか?ということ。そういった人たちが増えれば、絶対にいい社会になっていくと思うんです。

現に、僕の知人で、先に紹介した「ライフスタイル革命」を読んで夫婦で実践してみたら、二人とも健康的に痩せて、夫婦喧嘩がとにかく減ったという方がいらっしゃいます。心身ともに健康であることって、そのくらい生活にも人生にも影響する大事なことなんですよ。

これを一人ひとりにアプローチしていると影響を与えられる幅は狭くなってしまいますが、健康経営として会社単位で健康へのアプローチができれば、一度にたくさんの人を健康で幸せにできるのではないかなって。そうすることで社員のパフォーマンスが上がり、企業価値も向上するとなれば、こんなに良いことは無いと思うんですよ。

伊藤:僕はずっと「人類を健康にしたい!」って思ってて(笑)海外生活を経験してみて、「揚げ物×炭水化物のみ」みたいな本当にヤバイ食生活が世界に蔓延しているなって感じているんです。このままだと人類は危ないんじゃないかって。

と言いつつも、それでは広すぎる。だから、僕が一番アプローチしたいと思っているのは子どもなんです。なぜかと言うと、健康や運動って「習慣」からもたらされるものなので、一旦身に付いてしまうとなかなか変えることは難しい。だから、食育や健康リテラシーの教育を早くからすべきだと思っています。でも、いきなり子どもへ直接アプローチしても難しい。

では、子どもの習慣を作るのは誰か?と考えた時に、それはパパとママなんですよね。働くパパとママと健康にすることができれば、必然的に家庭の中も健康になるはずなんです。だから、まずは働く人を健康に。そんな想いで健康経営に取り組んでいます。

インタビューを終えて

「自分が人生において、たくさん使っている時間に近いことをすればするほど、複業は良い時間になるし、遠いことをすればするほど、複業は苦になるはず」と複業に対する想いもお話してくれたおふたり。好きなことだから、やりたいことだから、と健康に真摯に向き合う姿勢がとにかく印象的で、だからこそ本質的な健康経営ができるんだろうなと感じました。おふたりの情熱が、どんな風にこれからの企業経営を変えていくのかとても楽しみです。