平均時給は6,000円超え!? アメリカと日本のフリーランスを比較してみた

平均時給は6,000円超え!? アメリカと日本のフリーランスを比較してみた

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さまざまな働き方が実現可能となった現代の日本。複業をしながら「自分のスキルを磨いて、いつかはフリーランスとして独立したい」と思っている方も多いのではないでしょうか?

今回は、日本と、フリーランス先進国であるアメリカのフリーランスのあれこれを数字で比較。フリーランスになる人はどんな職種が多いのか・どのくらい収入があるのかなど、フリーランスの様々な項目をまとめました。

世界という広い視点で見てみると、フリーランスの新しい側面が見えて来るのではないでしょうか?

日本とアメリカのフリーランス人口

▲出典:労働力人口の推移 - 厚生労働省世界経済のネタ帳

まだまだ日本では「特別」という印象が強いフリーランス。しかし、フリーランスの本場アメリカではどうなのでしょうか。まずは日本・アメリカのフリーランス人口、そして社会の中での位置付けを見ていきましょう。

まず、アメリカはフリーランス人口が日本よりもかなり多いです。2016年の調査「fleelacing-in-america」によると、約5,500万人がフリーランスとして働いており、これはアメリカの労働人口の35%にものぼり、ここ数年のフリーランス人口はずっと右肩上がりです。

▲アメリカのフリーランス調査のインフォグラフィック

また、フリーランスを選んだ人の約63%が「必要性に迫られてではなく、自ら進んでフリーランスを選んだ」と回答しています。この数字をみると、アメリカ人の多くは、ポジティブな理由でフリーランスを選んだというのが分かりますね。

アメリカでは、フリーランスで働いている人の満足度が高いのも特徴。同調査では、フリーランスとして働いている人の約8割が「仕事熱心になれる」「達成感がある」「尊重されていると感じる」といった項目にチェックを入れています。

また、2020年にはアメリカのフリーランス人口は50%を突破するのでは?とも予測されており、すでにフリーランスはアメリカ社会の中で「当然」の働き方になりつつあるようです。

では、日本のフリーランス人口を見てみます。日本でもフリーランス人口は年々増え続けており、2017年には約1,122万人がフリーランスとして働いています。これは、日本の労働力人口の約17%を占めます。

しかし、フリーランスという働き方を選択する人自体は増加してはいるものの、まだまだフリーランスとしての生きやすさには障壁があるのも事実。

実際、日本でフリーランスとして働いている人の約17%がフリーランスであるがゆえに社会的信頼を得ることが難しい」と感じているようです。安定志向が根強い日本。フリーランスや自営業をリスクと捉えてしまうのは、仕方のないことなのかもしれませんね。

フリーランスの勤務時間は?


▲ランサーズ株式会社の「フリーランスの労働時間」調査結果

次に、フリーランスの勤務時間を比較してみましょう。

日本のフリーランスは、働く時間に大きくばらつきがあります。

というのも、フリーランスの収入だけで生計を立てている人のみならず、隙間時間で仕事を行う“副業タイプ”の人も、広義で見ればフリーランスとして該当されてしまうため。日本にはさまざまなタイプのフリーランスがいるんですね。

その中でも、独立してフリーランスの収入で生計を立てている「自営業系独立オーナー」は全体の約4割もの人が「週に40時間以上働く」とのこと。(ランサーズ株式会社の調査による)

一方アメリカでは、フリーランスの勤務時間平均は週に36時間。それでも約半分もの人が仕事の量に満足しており「もっと仕事時間を増やしたい」と回答した人は全体の4分の1にとどまりました。アメリカのフリーランスは短時間で集中して仕事に取り掛かるようですね。

正規雇用や非正規雇用を含めた全体の労働時間から見てみると、日本・アメリカともに、雇用されている人よりもフリーランスの方が全体的な勤務時間は短いようです。

どんな職種が多いの?

日本とアメリカを比較すると、フリーランスの職種も変わってきます。
2015年に行われた「小規模事業者の事業活動の実態把握調査〜フリーランス事業者調査編」によると、日本ではITエンジニアが一番多く、フリーランス全体の26%を占めます。次いで士業・講師などの専門職、デザイナー、ライター、翻訳家と続きます。

では、アメリカのフリーランスはどうでしょう?フリーランスとして最も多い職種は「記者、編集者」で、日本におけるライターやエディターに当たります。これは全職種の29%を占めており、 約3割のフリーランスが従事していることになります。次いで多い職種が「デザイナー」、そしてコピーライターや著者といった「著述家」、「翻訳家」と続きます。

一方、日本で人気の高いエンジニアなどのIT系フリーランスは約7%と少なく、 日本との違いを感じさせます。また、日本ではあまりなじみのないマーケティング担当や仮想アシスタント、 オンラインビジネスマネージャーなど、 これまで正社員の仕事とされた領域でも、 アメリカではフリーランスの仕事として広く普及しています。

アメリカの雇用では、どんな職種であっても就職する時点である一定の専門的な経験や知識が求められますそのため全ての職が専門職で、総合職というような概念や雇用形態がありません。社会人経験が長くなるにつれて、自然とフリーランスとしての技能と専門性を身につけていくのです。アメリカ総労働人口の約3割がフリーランスというのも頷けますね!

アメリカと日本、フリーランスの収入比較

では次に、それぞれの収入を比較して見ましょう。まずは日本のフリーランスの年収です。

▲日本のフリーランスの年収

ランサーズ株式会社の調査によると、200万円未満が27.5パーセント、200~400万が31.3パーセント、400~600万円が14.8パーセント、600万円以上が13パーセントです。

フリーランスの年収として一番多いのは、200~400万円。これは一般的な会社員の年収よりも低いですね。

ちなみに、時給換算で見てみると・・・

※年間労働日数235日・1日の労働時間を8時間と仮定した場合

年収300万円の場合:時給換算1,595円
年収600万円の場合:時給換算3,190円 となります。

 

▲アメリカのフリーランスの時給

一方こちらはアメリカのフリーランスの時給。平均時給は「6,241円」で、中央値も「5,000円〜」です。フリーランスという生き方が社会的にも認められているアメリカでは、平均時給が非常に高くなっています。

「日本のフリーランスはアメリカに比べて給料が低い!」と感じた方も多いのではないでしょうか。しかし、2018年には日本のクラウドソーシングによる市場規模が1,820億円に達するとの見方もあり、日本のフリーランスのお給料が上がっていくことも期待されます。

さいごに

アメリカでは50%のフリーランスが「どれだけの給料を積まれても、会社員には戻らない」と答えています。向き不向きはあるかと思いますが、フリーランスは一度始めたらやめられない、と思う人も数多くいるようですね。

ネットが発達した現代、フリーで働くことへの障壁はどんどん下がり続けています。組織に所属して働くこと、フリーランスで働くこと、どちらがいいとは一概には言えないですが、それぞれが自分に合った働き方を選んでいける社会になっていけばいいですね。

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