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ママチャリで日本を一周し、ハブを捕り、カヤックに乗る!西表島の“パラレルワーカー”!?

ママチャリで日本を一周し、ハブを捕り、カヤックに乗る!西表島の“パラレルワーカー”!?

ママチャリで日本を一周し、ハブを捕り、カヤックに乗る!西表島の“パラレルワーカー”!?

日本の南西部に浮かぶ沖縄県の離島、『西表島』

島の約90パーセントが手つかずの自然であり、熱帯・亜熱帯のマングローブで覆われた姿はまさにジャングル。特別天然記念物のイリオモテヤマネコをはじめとした珍しい生き物や植物が生息していることでも知られています。

今回はこの島に移住し、数々の仕事を掛け持ちしている西表島版“パラレルワーカー”がいると聞きつけ、はるばる会いに行ってきました!

吉村 鷹亮(よしむら ようすけ)

京都からママチャリで日本一周を経て沖縄の西表島に移住。メインの仕事はフィールドガイド。

ママチャリで日本一周中、運命を変える出会い

今日はよろしくお願いします!すみません、思っていたよりお若い、というかまさかの年下でびっくりしました(笑)。ようすけさんが西表島に移住を決めたきっかけは何だったのですか?

吉村鷹亮(以下、ようすけ):そうですよね(笑)。今26才なんですが、21〜22才にかけてママチャリで日本一周をしていたんです。

伊豆で一生懸命坂を登っているところに「何してるの?」って声をかけられて。その人が、西表島でガイドをしている佐藤GOさんの知り合いの方でした。その後GOさんから「西表島に遊びにおいで」と言ってもらって、数カ月後に西表島にたどり着きました。

そのままずっと西表島に?

ようすけ:しばらくしてまた戻って来たんです。それでGOさんにレンタカー屋の仕事を紹介してもらって半年くらい働いた頃に、今仕事をしているツアーガイドの会社の社長に声をかけられ、気がついたら3年ですね。

もう一度西表島に戻ってきたのはなぜだったのですか?

ようすけ:初めは自給自足に興味があって、ここならできるかなと思ったのと、初めて来たときに、GOさんにSUP(スタンドアップパドルボード)でいろんな場所に連れて行ってもらったのが楽しかったからですね。自然の中で遊ぶのが大好きなので。 

そもそもどうして自転車で日本一周を?

ようすけ:就活で行き詰まっていたというのはあります。だから何かおもしろいことがしたいと思って、その後内定は決まったんですが、それを断ってやっぱり旅に出ることにしました。

就職してしまったらもう旅はできないけど、旅をした後でも就職はできるじゃないですか。それからちょうど1年間かけてママチャリで日本を一周しました。宿はほぼ取らずに行った先で公園にテントを張って野宿の生活でしたね(笑)。

いや〜、逞しすぎます!

季節ごとの仕事をこなす、西表島の“パラレルワーカー”

西表島にパラレルワーカーがいる!と聞いてやってきたのですが、ようすけさんの仕事って何なんですか?

ようすけ:ツアーガイドをメインにしながら、ハブ捕りとかをやっています。ガイドはシーカヤックとボート、トレッキングをメインにやっていて、そのために3年前船の免許を取りました。

冬場は水牛遣いやさとうきび畑の仕事をやっています。冬場はバスツアーなどの観光が盛んで意外と忙しいんです。あと、他の仕事が休みのときはセメント工場でも働いています。

▲西表島から由布島へお客さんを乗せて渡る水牛

今お聞きしただけで、5つも仕事を掛け持ちされていますね!

ようすけ:夏は基本的にガイドをしていますが、季節によって仕事は変わりますね。今年はまた別のことをやるかもしれません。

西表島は季節ごとに色んな仕事があるので、そういった働き方の人はけっこういるんです。逆に、一年中ある仕事がないので、そうやって組み合わせて働くのが良いですね。

あと最近は、夜光貝でアクセサリーも作っています。今日もひたすら貝を削っていました。誰かに教わったわけではなくてもちろん我流です(笑)。潜って採って、中身もおいしいしきれいな貝です。これから知り合いのお店などで売っていきたいなと考えています。

それは需要がありそうですね!今26才ということですが、お若いのに本当にいろんなことを経験されていますよね。

ようすけ:僕自身色んなことをやりたいと思っているのと、周りにツワモノのしかいないので、その影響も大きいですね。今住んでいるアパートがすごいおもしろくて。西表島の変人が集結しているんですよね。

例えば、上に住んでいるのは狩猟免許を取った女の子がいて、猪を獲っています。ツアーガイドをしている者が二人と、あと、今働いている会社の社長ですね。その社長はとんでもなくクレイジーな人です(笑)。

どんな方なのですか?

ようすけ:大原港側で初めてシーカヤックのガイドを始めた人なのですが、そのきっかけが小浜島のハブを獲りに行きたいからっていうことで、手作りのカヤックで海を渡って行ったらしいです(笑)。

恐るべし行動力!先程から気になっていたんですが、ハブ捕りって何なんですか?

ようすけ:ハブを捕まえて那覇の酒造に卸すんです。長いトングで首のところを掴むんですが、足を噛まれることもよくあるようなので、気をつけないといけないですよ。

特に免許などはいらないですが、噛まれたら死ぬ場合もあるので危ないです。

今回はやめておきます…。その、ハブ捕りって儲かるんですか?

ようすけ:すごい儲かる時代もあったみたいですが、今でも一晩やって2万円くらいにはなります。1匹1000円で買い取ってもらえます。

でもそれ以上に僕にとって魅力的なのは、夜のジャングルに入れることです。夜にしか見られない生き物がいるので、それが見られるのもハブ捕りのおもしろさだと思ってます。

この島では、挑戦したいことが尽きない

西表島の一番の魅力って何でしょうか?

ようすけ:他の島よりも自由に動きやすいんです。西表島は、元々は人が住めない場所でした、それをおじい、おばあたちが開拓してきた島なので、歴史もそんなになくて、新しい人を受け入れてくれやすいところだと思っています。

仕事がないと言ったら「これをやったら?」とか「来いよ来いよ!」って言ってくれる人がたくさんいて、今やっている仕事も島の人が全部、おいでって声をかけてくれて始めたことです。

もちろん、自分から動かないと誰も相手にはしてくれないとは思います。それは当たり前ですし、移住者が増えてきてあまり島の人に関わらない人も出てきているなとは思います。

今後もずっと西表島で暮らしていく予定ですか?

ようすけ:ここには知らないことや面白いことが多すぎて出られないんですよね(笑)。
あれもしたいこれもしたいっていう思いがどんどん出てくるんです。今は、カヤックで西表島を一周したいです。

あれ、でも西表島って島を一周する道ってないですよね?

ようすけ:カヤックかジャングルの中を歩いてなら、一周する道はあるんです。※素人には大変危険です。

3年住んでもまだまだ、知らないところがたくさんあります。人が住んでいる範囲が10パーセントくらいなので、僕は全体の15パーセントくらいしか知らないです。

オオヤマネコの話も本当に夢がありますよ。こっちでは『ヤマピカリャー』と呼ぶ人もいて、UMAみたいな存在ですね。UFOを見たことある人もいっぱいいます。

そういうことを本気で言う人がたくさんいるのもおもしろいですよね。この間は新種のエビが見つかったって新聞に載ってました。本当に夢が尽きないです。

直近でチャレンジしたいことはありますか?

ようすけ:島の滝を制覇したいと思っています。川が40本以上あって、その川に最低ひとつは滝があると言われています。

ガイドブックに載ってる滝は数えるくらいしかなかったのに!そんなにあるんですか…。

ようすけ:おそらく全部で100箇所くらいあるんです。しかも道がなくて行くのも困難な場所にあるんです。挑戦したいことも尽きないですね。

西表島で出会ったツアー会社の社長は生き方の師匠のような感じなので、僕も社長のように、やりたいことに挑戦し続けていきたいです。あとは、30才までにガイドとして独立して自分のお店を持ちたいなと思っています。

これからも、知らないところへ行ったり、できないことに挑戦していく、これが人生の目標です。

ようすけさん、ありがとうございました!

取材を終えて

西表島という未知なる世界の話を聞いていると好奇心が刺激され、ワクワクを通り越して、ゾクゾクしてしまうほどです。そしてそれ以上に、ようすけさんの冒険心に満ち溢れた生き方には刺激を受けることとなりました。

大自然と夢に包まれた西表島は、まだ見ぬ生き物やそこに住む人々の不思議な魅力が合わさり、訪れる人々を魅了し続けているのだと思います。

▼ようすけさんがガイドを務めるツアー詳細はこちらから!

西表島フィールドガイド『南風見ぱぴよん』