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ストレスフリーな田舎の日常。篠山の町と共に生きる―株式会社いなかの窓

ストレスフリーな田舎の日常。篠山の町と共に生きる―株式会社いなかの窓

ストレスフリーな田舎の日常。篠山の町と共に生きる―株式会社いなかの窓

前回はサテライトオフィスの誘致活動を行っている、兵庫県庁にお話を伺いました。今回は、兵庫県庁からのご紹介で、地域創生に力を入れている「株式会社いなかの窓」さんに取材をしてきました。

本多 紀元(ほんだ きげん)

株式会社いなかの窓 代表取締役。兵庫県篠山市出身。神戸で数年間IT系のフリーランスとして働いた後、故郷の篠山市に拠点を移し「株式会社いなかの窓」を創業。「ほそいの」というゆるキャラとしても活躍中。

西本 和史(にしもと かずし)

株式会社いなかの窓 取締役社長。兵庫県篠山市出身。東京で就職するも、地元の篠山で暮らしたい想いを捨てきれず、Uターンを決意。代表の本多と共に篠山市で「株式会社いなかの窓」を創業。メディア事業の企画立案、エディター、ライター、営業など幅広く活躍中。

兵庫県篠山市
総人口:41,159人(2016年10月1日現在)
・・・地目別にみると農地48.8km²、宅地8.36km²、山林207.63km²となっており、四方を山に囲まれ篠山盆地を形成し、市の中心部は盆地内に位置する。少子高齢化の影響により他の地域と同様に農業の衰退が顕著であり、産業面において構造転換を迫られている。現在では観光と農業を組み合わせた観光農業(グリーンツーリズムの類)や、気候の寒暖差を活かした特産物の農業生産に移行しつつある。例えば、盆地特有の寒暖差を生かした丹波黒大豆の生産が全国的にも有名となっている。一方で山林の多くは杉・檜などの植林となっているが、木材価格の低迷や後継者難から主要な産業とはなっていない。
引用元:Wikipedia

 僕たちが動き出したら、少しずつ故郷も動き出した

株式会社いなかの窓 代表取締役 本多紀元

—— もともとは、お二人で起業されたんですか? 

本多紀元氏(以下、本多) :いや、実は三人なんです(笑)みんな同級生なんですけど、僕と西本と箕浦というメンバーがおりまして。

—— 生まれ育った場所で、同級生と起業するって素敵ですね!

本多:絶対に地元で起業したいって訳ではなかったんですが、インターネットで、ふと目にした「消滅可能性都市」の一覧に篠山市が入ってたんですね。地元がなくなるなんて想像もしたことなかったので、凄いショックで…。それがキッカケで、篠山の役に立ちたい!という想いが日に日に膨れ上がっていきましたね。

西本和史氏(以下、西本):本多とは定期的に連絡を取ってたから、僕もその話は聞いていて、何か一緒に出来たらいいねって話はしてたんですよ。僕は東京の不動産会社で人事をずっとやっていたんですけど、その時から地元に戻りたいなって思っていたので。

—— いつごろ創業されたんですか?

本多:僕が個人で、「趣味ちゃんねる」というwebメディアを運営していたんですけど、3人で本格的に始めることになったので、2015年1月に「株式会社いなかの窓」を創業したという経緯ですね!同時に、いなかの窓(現在は、「まめつー!」に名称を変更)というwebメディアを立ち上げて、篠山市と丹波市の情報を発信しています。利用者も徐々に増えてきて、今では月間1万PV以上になりましたね。

—— おぉ、まさに地元住民の役に立つお仕事ですね!他にも事業はやられているんですか?

本多:そうですね。地元の企業を中心にwebサイト制作も行っています。あとは、地元の林業をやっている会社と一緒に、間伐材を利用して「ウッドフォト事業」をやっていく予定ですね。

※間伐材とは…山の木々は成長に伴い、木と木の間隔が狭まってしまい、その影響で、太陽が当たらず、貧弱な木になってしまいます。それを防ぐのに、木々の間隔を広げるために木を切ることを「間伐」と言い、その「間伐」の際に出た木材を「間伐材」と言います。

 

—— ウッドフォト事業って初めて聞きました。

本多:間伐材を利用して、木に写真をプリントするんです。置物にしたり、壁に飾ったり。あとは、こんな感じで飲食店のメニュー表にすることもできますね!

株式会社いなかの窓 ウッドフォト事業▲間伐材に印刷された写真やメニュー表。紙よりオシャレに感じるのは何故でしょうか…(笑)

—— へー、これいいですね!作りたいです(笑)でも、何でウッドフォト事業をやろうと思ったんですか?

本多:たまたまなんですけど、林業をやっている方とお話する機会があって。年代も僕たちとあまり変わらなくて、林業で地元に貢献したいって想いがハンパなかったんですよ!そこに凄く共感して、何か一緒に地元を盛り上げられないかなと思ったのがきっかけですね!

—— 共通の想いを持った人や会社と一緒にお仕事ができるっていいですね!

本多:最高に楽しいですよね!ちなみに、間伐材って売っても1トン5,000円くらいにしかならないんですよ。それに、山が整っていないと、他の農作物にも影響が出てしまって品質が落ちてしまうんです。そうなると、もちろん売れなくなってしまいますよね。道路側から見る山は緑で溢れていてきれいですけど、実際中に入ると山の地肌がむき出しになっている山が多いんですよ。地肌が見えたままでは、雨で土が流されてしまうので、そこから土砂災害などにつながっちゃうみたいです。

—— 地元の名産を維持していくためにも、災害を防ぐためにも、間伐は必要なんですね。

本多:そうなんですよ!僕たちも最近まで知らなかったんですけどね(笑)でも、こう言った現状を知ってしまった以上、何とかしたいって想いが強くなって。だから、間伐材を利用してウッドフォト事業をやろうと思ったんです。林業さんが儲からないと、木を伐採してくれる人がいなくなっちゃうんで。

—— 地元に貢献したいっていう想いがひしひしと伝わってきて、もう感動の連続です!

オンとオフの境目がない、温かい日常

株式会社いなかの窓 オフィス

—— 皆さんもともとは、都心で仕事をしていたと思いますが、都心と田舎で「仕事」の違いを感じたりすることってありますか?

西本:篠山で仕事をしていると自分の親戚や友人、両親の同級生、地域の人など、身近な人のためになる仕事が多いので、感謝されることが凄く増えましたね!しかも、「いなかの窓さん、ありがとう!」というより、「西本さん、ありがとう!」って個人的に直接感謝されることが多いから、より嬉しいですよね!東京で仕事をしている時は、自分の仕事が人のためになっているのか分からなかったので…だから今はとても幸福度が高いなって感じます。

—— 幸福度!生きてく上で一番大事なポイントですよね!

本多:そうですね!西本の言う通り、web制作やデザインの仕事は、直接感謝されることが多いですね!

—— 都心と田舎では、生活面にも大きな変化がありますよね。

西本:満員電車に乗らなくていいので、そのストレスから解放されたのは大きいですね(笑)あと、毎日とても気楽に楽しく過ごすことができます。

—— 都心で働いていた時は気楽じゃなかったんですか?(笑)

西本:東京で働いていると仕事のストレスに耐えてオフの時間を楽しむみたいな。そのオンとオフの切り替えが凄く嫌いでした(笑)篠山だと、そこら辺歩いているだけでお客さんに会うので、常にオンでもありオフでもあるような生活になりましたね(笑)

—— わざわざ切り替える必要がなくなったという感じですね。

本多:そんな感じですね!田舎だと街全体にコミュニティがあったりするので、必然的にコミュニケーションを取ることになるんですよ。そこが都心とは違うなって感じるし、オンとオフの境目がない理由かもしれないですね。

—— 確かに田舎の人って助け合い、支えあう文化みたいなものが根強く残っていますよね。

西本:ですね!あと、温かい人が多いので、気が滅入りにくいです!落ち込むことが少なくなりました(笑)イベントも多いですし、「地域の人と共に生きてるな!」って実感します。

—— 例えばどんなイベントがあるんですか?

本多:バーベキューが多いですね!昨年末に知り合いの猟師さんに誘われて、イノシシ一頭丸焼きのバーベキューに参加しましたよ。

—— え…!?イノシシ一頭丸焼きですか…!

本多:そうです(笑)僕、全然アウトドア派じゃなかったんですけど、参加してみると凄く面白くて!

—— イベントに参加することで、コミュニティが広がり、自然と仕事にも繋がっていくことがありそうですね!

西本:それはありますね!
ただ地元とはいえ、会社としてはまだ篠山歴が浅い新参者なので(笑)まずは、地域の方々に、自分たちのことを理解してもらうことが大事かなって思っています。だからこそ、イベントにも積極的に参加しますし、何より地域の方々との繋がりが増えていくと、楽しみも自然と増えていきますね! 

—— お話してても、凄く楽しさが伝わってきます!逆に都会が羨ましくなる瞬間ってありますか?(笑)

本多:今は、あんまりないですね(笑)でも、近くに飲食店や買い物するお店が少ないから、そこはたまに思いますね。

西本:確かに(笑)あとは飲食店の値段が少し高いですね。その代わり、仲良くなるとおまけしてくれたりして(笑)持ちつ持たれつな関係だなって感じられて、逆に幸せを感じる瞬間でもありますけど。

これが理想のスローライフ!田舎暮らしは癒しの宝庫

株式会社いなかの窓 オフィス ハンモック▲オフィスの一角にはハンモックが置かれていて、まるで自宅のようなリラックス空間でした(笑)

—— 最後に、田舎が最高だと感じる瞬間があればぜひ教えてください。

本多:僕は夏や秋の夜に虫の鳴き声が聞こえた時は癒されますね。ただ夏はウシガエルの声が凄くて…うるさいですけど、それもまた田舎っぽいなって(笑)

西本:僕は社内のハンモックで寝てるときですね(笑)あと、地域の人が道沿いで話している姿を、会社の窓から見ながら仕事をしている時が気持ちいいですね。平和だなと(笑) 

—— 時間の流れをゆっくりと感じる瞬間ですね!

西本:20分とかずーっと話しているのを見ると、いつ仕事しているんだろ…なんて思いますけど、そういうのも田舎らしくていいなって。この環境がずっと続けばいいなってついつい思っちゃいますね!

本多:本当にゆっくりしたいと思った時は、周りがとてもゆっくりしているので、自分もゆっくりしていいんだなぁって思いますね。良い意味で、マイペースに乱されることなく仕事に集中できる環境ですね!

—— 田舎の良さが凄く伝わってきて、取材しながらも癒されました(笑)
貴重なお話をありがとうございました!

【編集後記】

株式会社いなかの窓に到着したと同時に目に飛び込んできたものが…なんとオフィスの玄関に「ようこそ!!えふなな様」というウエルカムボードが!

株式会社いなかの窓 ウェルカムボード

取材前からめちゃめちゃ感動!!

そんな感動からスタートしたわけですが、さずが、ウエルカムボードを作ってくれるだけあります。本当に皆さん、温かい人柄で終始癒される取材でした。そして、地元に貢献したいという想いがひしひしと伝わってくるんです。更にはその想いを胸に、常に新しいことを追求し実行していくんですから、感動しないわけがない!柔らかさの中に秘めた地元にかける情熱は、計り知れないなと強く感じる取材でした。

▼今回お話を伺った会社
株式会社いなかの窓