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「移住」ならぬ「試住」!?ふるさとワーキングホリデーってなに?

「移住」ならぬ「試住」!?ふるさとワーキングホリデーってなに?

「移住」ならぬ「試住」!?ふるさとワーキングホリデーってなに?

ワーホリの愛称で有名な「ワーキングホリデー制度」。多くの人は「ワーホリ=海外」という印象を持っているのではないでしょうか。
それもそのはず。世間一般に広がっている「ワーキングホリデー制度」は、海外で一定期間の休暇を過ごすと共に、その間の滞在費を補うために働くという制度なのです。

しかし!実はワーホリが、海外だけでなく日本でもできるって知っていましたか?今回はそんな、"国内版"ワーキングホリデーについてご紹介していきます!

"国内版"ワーキングホリデーって一体なに?

総務省が今年(2017年)の1月から、日本国内8か所の地域で「ふるさとワーキングホリデー」という取り組みを開始しました。地方で一定期間の休暇を過ごすと共に、期間中はその地域で働きながら滞在費を補います。また、その活動のかたわらで、地域住民との交流(イベント)や学びの場(地域勉強会)を通じて田舎暮らしを体感ができるという制度なのです。

都市部の若者が抱える「旅行では味わえない体験がしたい」「地域づくりへの参加がしたい」「地域との交流を深めたい」といった想いと、地域の人々が抱える「地域の魅力を知ってほしい」「交流人口を増やして消費を拡大したい」「少しでも多くの人に定住してほしい」という想い、この双方の想いを繋ぎ合わせ具現化させた制度こそが「ふるさとワーキングホリデー」なのです。

そんな「ふるさとワーキングホリデー」はどのような制度なのか、説明していきます。

—— 4つの実施目的
・地域経済の活性
・若者パワーで地域の活力向上
・「ヒト・情報」の流れの創出
・将来的な地方移住の掘り起こし

—— 実施対象者
都市部の若者(大学生、社会人)が対象です。

—— 実施期間
第1回は2017年1月~3月中(滞在可能期間は各地域により異なる)を予定されており、絶賛実施中です。
大学生の冬休みや春休みといった長期休暇が重なっているため、上記の期間に設定していると考えられます。

—— 給料
仕事受け入れ先の給与形態により異なります。

地域おこし協力隊との違いって?

ここまで見て頂いて一つの疑問が思い浮かびませんでしたか?そうです、「地域おこし協力隊」と同じなんじゃないかという疑問が…!確かにこの2つの取り組み、「地域活性のため」という目的を持っていますが、実は決定的に違う点が2つあるんです。

1.滞在期間

「ふるさとワーキングホリデー」で地方に滞在する期間は2週間~1ヶ月程度と短期間です。一方、「地域おこし協力隊」で地方に滞在する期間は1年~3年程度と長期間なのです。

2.滞在方法

「ふるさとワーキングホリデー」は地方に滞在する際、行政や就業先が滞在する宿を紹介してくれる場合と、自分で滞在する宿を探す場合があります
一方、「地域おこし協力隊」は地方に滞在する際、新しく暮らす場所を見つけて"移住"をするんです。"移住"なので、地方への滞在を始める際には、住民票をその地域に移すことが義務付けられています

ふるさとワーキングホリデーに対する世間の反応

この「ふるさとワーキングホリデー」、まだまだ知名度は低いもののネット上では様々な意見が飛び交っています。

〇好意的な意見

ふるさとワーキングホリデー良いな

漠然とではありますが「面白そう!」「楽しそう!」という意見が多い印象ですが、その気持ち凄くわかります!ちょっとした休みを利用して、都会から離れて地方の生活に触れることができるのは魅力的ですよね。
好意的な意見の中には「地域活性のためになるなら…」「定住に繋がれば…」など、地方創生を思った意見もありました。

一方、好意的な意見より目立つのが否定的な意見…

×否定的な意見

アイデアとしては良いけど、よく考えたプログラムにしないと、観光気分の若者が増えるだけで地域活性化には役立たない気がする。温泉で接客とか体験するってどうなのかなぁ?

むむ…なんともごもっともな意見でもあります。社会人にとっては1ヵ月の休みを取ること自体かなり難しく、ましてや折角の休みに”ワーキング”することに抵抗があるという意見が一番多い印象でした。
また移住をするわけではないため、結局観光と変わらないのではないかという意見も多い印象です。

まだ、始まって間もない制度のため"未知との遭遇"のような感覚で、分からないものに関して不安に思うのは人間の性なのかもしれませんね…

どの地域でどんなことができるの?

さて、導入でも少しお話しましたが、今年度「ふるさとワーキングホリデー」は日本国内8か所の地域で実施されます。
各地域ならではの魅力的な仕事や体験が盛り沢山!そして、地域によって滞在中に参加者へ支援が行われるとのこと…!そんな「ふるさとワーキングホリデー」を実施している各地域をご紹介していきます!
(※ワーホリ実施が1月からのため開催期間や募集期間が過ぎてしまっているものもあります。)

【実施地域一覧】

(1) 北海道
(2) 福島県
(3) 兵庫県
(4) 奈良県
(5) 山口県
(6) 愛媛県
(7) 佐賀県
(8) 熊本県
 

(1) 「日本一」大きな土地で多くの「日本一」を体感したいなら、北海道!

ワーホリ北海道

北海道はでっかいどう!というギャグでも有名な日本一大きな土地を持つ北海道!仕事や体験でも日本一を味わうことができますよ。

◆魅力ある仕事・体験
・生乳生産量日本一を誇る北海道ならではの酪農体験ができる!
・冬の北海道でしか見ることのできない日本最大級の野鳥、タンチョウの調査・観察ができる!
・スノーキャンドルミュージアムの開催準備で、まちづくりに参加できる!
・年々外国人定住者が増えているニセコ地域で、地元住民との意見交換会や外国人との国際交流ができる!

◆参加者への支援
・「滞在費」「交流イベント等参加費」などは、原則、道で負担
・「交通費」は自己負担

詳しくはこちら⇒ワーホリ北海道

(2) 会津の「伝統」と震災後の「今」を知ることができる、福島県!

ふくしまふるさとワーキングホリデー

東日本大震災で大きな被害を受けた福島県。あれから約6年経った「ふくしまの今」と、会津の伝統的な芸術や食を堪能することも!

◆仕事・体験
・東日本大震災の被災地を学ぶ場、復興応援イベントに参加できる!
・会津の水、会津の米、会津の人々で造り上げる地酒の製造・販売の仕事ができる!
・各地域の伝統的工芸品つくりが体験できる(土湯伝統こけし、奥会津編み組細工、上川崎和紙など)
・会津の郷土食を堪能するツアー、交流会

◆参加者への支援
地域・受け入れ先により異なる。

(3) 珍しい製造業を体験するなら、兵庫県!

ふるさとひょうごワーキングホリデー

実は鉄鋼業、化学工業等の製造業が盛んな兵庫県。「そんなものまで!?」と思うくらい身近にある物の製造の体験ができちゃいます!

◆仕事・体験
・線香生産量日本一のまち淡路でお香・線香の製造・販売の仕事ができる!
・ゴルフクラブ発祥の地で鍛造アイアンの製造が学べる!
・淡路の伝統的な塩、藻塩の製造を体験できる!
・龍野名物うすくち醤油饅頭の手作り体験ができる!

◆参加者への支援
・宿泊補助費用:1日あたり上限3,000円まで。(※宿泊時の食事は補助費用に含まれません。3,000円未満の場合は、実費までの補助となります。)
・宿泊先~勤務先までの移動費

(4) 日本の歴史的建造物に触れたいなら、奈良県!

奈良県 ふるさとワーキングホリデー

奈良県といえば、歴史的な寺院や神社、大仏ですよね。そんな古くからの伝わる建造物に触れることができます。また、美味しい食文化に触れることも…!?

◆仕事・体験
・奈良の歴史・文化に触れるツアーに参加できる!(神社仏閣、町屋巡り、万葉の歌碑や社寺の秘仏秘宝巡り等)
・日本三大そうめんのひとつ三輪そうめんの製造業務が体験できる!
・柿の葉寿司発祥の地で製造の仕事ができる!

◆参加者への支援
・宿泊場所は奈良県が紹介。県指定の宿泊場所の場合は全額県が負担。(県指定ではない宿泊場所の代金は、日額400円まで県が負担。)

(5) 「明治150年」の歩みを知りたいなら、山口県!

山口県ふるさとワーキングホリデー

明治以降の歩みを残すため、2016年11月から日本で「明治150年」という施策を推進しています。そして、明治維新胎動の地と呼ばれているのが、この山口県なのです。そんな山口県では「明治150年」をテーマにしたプログラムに参加することができます!

◆仕事・体験
・維新で活躍する志士を教育した吉田松陰ゆかりの地を散策できる!
・維新をテーマに維新の志士たちが駆け抜けた歴史街道を巡り地域と交流ができる!
・伝統的工芸品である「萩焼」の体験ができる!

◆参加者への支援
・宿泊施設が必要な場合は、山口県ワーキングホリデー推進協議会で用意。
・雇用保険、労災保険の支払いが必要な場合は、山口県ワーキングホリデー推進協議会が負担。

(6) 日本一のかんきつ生産地で地域活性化に取り組むなら、愛媛県!

えひめ・みきゃんワーホリ

知る人ぞ知る、かんきつ類生産量が日本一の愛媛県。かんきつの栽培から販売まで知ることができ、そこから地域活性や地方創生を学ぶことができちゃいます!

◆仕事・体験
・かんきつ類生産量日本一の地で農家体験ができる!
・かんきつ産地ならではの販売戦略、鳥獣害対策の実態について視察・研修ができる!
・伝統芸能のお伊勢踊りに参加し、地域の人と交流できる!

◆参加者への支援
・指定宿泊場所を用意。(宿泊費無料)

詳しくはこちら⇒えひめ・みきゃんワーホリ

(7) 地域住民と交流を通じて沢山の魅力を知る、佐賀県!

ふるさとワーキングホリデー in 佐賀

知らない方も多いと思いますが、実は磁器発祥の地とされている佐賀県。このように、あまり知られていない佐賀の魅力は沢山!地域住民の皆さんとの交流を通じて魅力を知ることができます!

◆仕事・体験
・日本の磁器発祥の地で窯業の仕事体験ができる!
・世界一の面積を誇る登り窯「飛龍窯」で開催されるイベントに参加できる!(陶器でできた約6,000本の灯篭の光の海を見ることができます。)

◆参加者への支援
・滞在中は佐賀県内の路線バスが乗り放題
・滞在中の宿泊費の半額を補助(一泊当たり上限3,000円)
・有料の体験コンテンツを1つ無料で体験できる

(8) 日本有数の温泉地を味わいたいなら、熊本県!

くまもと版ふるさとワーキングホリデー

47都道府県の中で5番目に源泉総数が多い熊本県。そんな温泉地で仕事をしながらリフレッシュして身も心もポカポカにあたたまることができちゃいます!

◆仕事・体験
・ミシュランで2つ星を獲得したことのある黒川温泉を知る&仕事体験ができる!
・500年の伝統・歴史を誇る球磨焼酎の蔵を見たり、焼酎販売の仕事体験ができる!
・トマトの収穫量日本一の熊本でミニトマトの農業体験ができる!

◆参加者への支援
・宿泊費補助 1日最大3,000円支給

まとめ

様々な地域で、それぞれの特色を生かしたプログラムは魅力あるものばかりですよね。

第1回目の今回は冬休みや春休みを利用した学生が中心に、ふるさとワーホリに足を運んでいるようです。個人的には就職活動の前に、働く場所・暮らす場所の選択肢を広げることができるのは非常に羨ましく感じます(笑)
就職の前に一度、選択肢を広げるという意味でも、「ふるさとワーキングホリデー」に参加してみてはいかがでしょうか?

社会人の方は、田舎暮らしへの憧れや地域おこし協力隊への参加に興味はあるものの、移住となると不安やリスクを感じる方も多いと思うので、それらに比べれば「ふるさとワーキングホリデー」は手軽に参加することができますよね。
しかし、社会人として感じるのは、やっぱり参加する時間がとても限られているということ。そんな限られた時間の中で参加するためには、リモートワークや複業など柔軟な働き方がもっと広まってくれれば、こういう制度に積極的に参加しやすくなるなぁ…と思いました。

第1回目ということもあり、今回の結果を踏まえた上で徐々に改善されていくことと思います。今後に期待していきたいですし、Fledgeでも動向をチェックしていく予定です!

また、この記事で「ふるさとワーキングホリデー」が気になった皆さん、第1回は3月いっぱいまでの実施です。まだ募集をしている地域もあるため、これをキッカケに「試食」ならぬ「試住(試しに住む)」をしてみてはいかがでしょうか!