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スペイン・イビサ島で、日本とのつながりを大切にして生きていきたい ── コーディネーター・今岡史江

スペイン・イビサ島で、日本とのつながりを大切にして生きていきたい ── コーディネーター・今岡史江

スペイン・イビサ島で、日本とのつながりを大切にして生きていきたい ── コーディネーター・今岡史江

スペインの本土をあとにして、飛行機で1時間。バレアレス諸島の一つ、イビサ島にやってきました。4年前に旅行で訪れて以来、2回目の訪問。
日本でイビサ島が人気の旅行スポットになったのはここ数年のことですが、なんとこの島に20年以上も住んでいる日本人の方がいらっしゃいます。その方が今回インタビューさせていただいた今岡史江さんです。
現地コーディネーターをお仕事の一つにされている史江さんに、イビサ島のパワースポットであるアトランティスとエスヴェドラ島をガイドをしてもらいながら、お話を伺ってきました。

今岡 史江(いまおか ふみえ)

スペイン バレアレス諸島 イビサ 日本語教師 / ツアーガイド / 現地コーディネーター 兵庫県出身。日本の大学・大学院にて英文学を専攻、その後さらに勉学に励むためにイギリスへ留学。留学先で出会ったご主人との結婚を機に、ご主人のいるイビサ島へ移住。現在は日本語教師をする傍ら、ツアーガイドや現地コーディネーターもこなす。2人の大学生の母でもある。

人生の転機となった結婚

今岡 史江(以下、今岡):イギリス留学中にイビサ島のお隣、マジョルカ島出身の現在の夫と知り合って、結婚してイビサ島に移住したんですが、私、実はイビサ島には全く来たくなかったんです。

え!?そうなんですか?(笑)

今岡:はい(笑) 日本の大学の英文学の教師になりたくてイギリスにわざわざ学びに行ったのに、その道はまずなくなりますよね。一生懸命やってきていた分、方向変換が思いきれなくて。

それに、英語圏でもないスペインの小さな島に移住ですから、すぐに結婚という決断には至れませんでした。

そこで、当初2年の予定だったイギリスの留学期間を1年で切り上げて、一旦日本に戻りました。

日本に。なぜ戻ったんですか?

今岡:自分の気持ちを確かめたかったんです。それと、自分がやりたかった「教える」ということを日本でやっておきたかった。

というのも、やらずにいたらずっと後悔し続けると思ったんです。やって後悔するのはいいけれど、やらずに後悔だけはしたくない。だから2年間日本に帰って、短大や大学で教壇に立つという経験をしました。

その間も現在の夫と続いていたし、何度も日本に足を運んでくれたこともあって、決意が固まりましたね。そして結婚。イビサ島に移住することになりました。

人との繋がりで始まった日本語教師、コーディネーターという仕事

ibiza島アトランティスを案内してくださる今岡史江さん
▲アトランティスを案内をしてくださる史江さん

いつ頃日本語教師という仕事を始められたんですか?

今岡:こちらに来てまだ間もない頃でした。ご近所の方で日本で少し仕事をすることがあるから日本語を教えて欲しいと頼まれたんです。二つ返事で承諾しました。

その後も日本語を教えて欲しいという依頼が続いて、一時期はアカデミーでも教えていましたよ。通常、スペインの学校ではアジア史を教えないので、皆ほとんどアジアの国について知らないんです。でも最近は日本に興味のある方がびっくりするくらい多い。私の日本語の生徒たちの場合は、アニメやゲームから始まり、車やビジュアル系やコスプレ文化を通して日本語を勉強をしようと思ったようです。友人や知り合いからは、日本に旅行する・旅行したという話を頻繁に聞きますし、日本食も流行っていますね。

そうですよね。私が4年前にイビサ島に来た時には日本食レストランがあまりなかったように記憶しているんですが、今回増えているなという印象です。クラブで有名なPACHA(※1)に寿司バーが併設されているのにも驚きましたね。

ツアーガイドやコーディネーターという仕事はいつ頃始められたんですか?

今岡:この仕事は6年ほど前になります。たまたまバルセロナにいる友人から、今度友達がイビサ島に旅行に行くみたいだからガイドのようなことをお願いできないか?と依頼されたのがきっかけでした。20年近くイビサに住んでいましたから、この島のことはとてもよくわかっていたので、喜んで引き受けました。

そしてそれがまた楽しかったんです。ご旅行に来られた方も喜んでくださったので、これを自分の仕事としてやってみよう、そう思って始めました。

イビサ島はパーティーアイランドとして有名なんですが、歴史があって、世界遺産もあって、自然も豊かなとても魅力的な島。私は歴史もとても好きだったので、自分にすごく合っていましたね。

あと、日本と繋がっていたいと思う私にはぴったりでした。

日本との繋がり。

今岡:そう。私は日本に合わないとかそういった理由で海外に移住したわけではないので、日本が大好きなんです。ガイドの仕事をしていれば、日本の方に会えるし、日本の新しい情報も知ることができる。そしてもう一つ、大好きな趣味も日本発祥のものなんです。日本にいる時は、スキーや茶道や華道を習っていました。ここではまたそれもできないので、それに代わる日本発祥のスポーツに今夢中です。

どんな趣味ですか?

今岡:ドリフトです。

ドリフトって・・・あの、激しい、車のドリフトのことですか?

今岡:そうです!ご存じない方多いんですが、実は日本発祥の競技なんですよ。

そうなんですか?知りませんでした。

今岡:私も生徒に教えてもらって知ったんです。私が日本に帰るタイミングに合わせて、希望する生徒には日本への旅行も企画するんですが、そのうちの一人がイビサ島でドリフトをやっていて、ドリフトの聖地である福島県のエビスサーキットに行きたいと言ったんです。せっかくだから、私もついていって本場のドリフトを見てみたら、あまりのカッコ良さにすっかりはまってしまって(笑)

その後、もう一度エビスサーキットに戻って、ドリフト体験レッスンを受けたんですが、とっても難しかったんですよ(苦笑)それでちゃんと挑戦してみたいと思って、まずはお金を貯めて後輪駆動の車を買って・・・(笑)

車を買ってからかれこれ4年余り。帰国の度にエビスサーキットにお邪魔して、やっと基本のワザがひとつできるようになって合格点がもらえたんです。やっと基礎ができて、スタートラインに立てた感じですね。すごく嬉しいです。

ドリフトって、やればやるほど日本らしい競技だなって思うんです。タイムではなく、どのカーブでも速く確実に美しく曲がって行けるか、その技術・スタイルを競う競技なんです。基礎をしっかり習得してそこに自分らしさが表現されて、それをさらに磨いていくというところが日本の文化に共通すると思うんですが、どうでしょう。

そうかもしれませんね。そして、日本にいたらきっとドリフトには出会ってなかったでしょうね。

今岡:絶対に出会っていませんよね。それに、なんでもアリな島、イビサ島だからこそできたことだと思います。

ほら、目の前の海にはプライベートヨットで海を楽しんでいる人がいるかと思えば、

ibiza島アトランティス
▲アトランティスに到着。この日は少し曇り模様、それでも美しいibizaの青い海。目の前に広がる絶景に感動。

今岡:後ろを振り返ると、この海を眺めながら岩と岩の隙間を利用して住んでいる人もいるんですよ。

ibiza島アトランティスの観音像、日本の方がここに住んでいたとか。

今岡:最小限の物で生活したいという人達が集まって来ます。ちなみにこの場所にいらしたのは日本の方だそうです。ここに住まわせてもらったお礼にと、岩に観音様の絵を描かれて帰って行かれ、今ではこの絵を拝みに多くの人が訪れるんです。

DJも沢山集まるし、一人2,000ユーロ近くする世界一高いレストラン(※2)もあって、最近ではミシュランの星付きシェフがこぞって集まってきています。ここイビサは、新しいことに挑戦しやすい場所なんだそうです。だから色んな人が色んな場所から集まってくるんですね。自分のやりたいことをトライしてもいいんです。

私のお客様でも、イビサにきて人生の分岐点を迎えた方がたくさんいらっしゃいました。色々な顔を持つ、不思議で魅力的な島です。

※1 PACHA(パチャ)
イビサで1,2位の人気を争う老舗クラブ。その歴史は40年以上。

※2 世界一高いレストラン
レストラン名は「Sublimotion」。五感をフルに使って楽しむ、エンターテイメントレストラン。

一期一会を大切に、日本との繋がりを大切に生きていきたい

ibiza島コーディネーターの今岡史江さん

今岡:自分自身をこうやって振り返ってみると、日本が本当に好きなんだなって改めて気付かされますね。

ガイドのお仕事は、日本と繋がっていたいと思ってやっているし、ドリフトは日本文化に触れたいと思ってやっているし、日本語教師は日本をもっと知ってもらいたいと思ってやっています。

そして、人とのつながりもとても大事にされているように感じます。

今岡:そうですね。日本の「一期一会」という言葉がとても好きで、大事にしています。一つ一つの出会いがかけても今の私はありませんからね。

イビサにいる方も親日家が多いんですよ。昨年オーナーが代わりましたが、老舗パチャグループのオーナーの息子さん達も「一度しかないかもしれないこの素敵な出会いを大切にしたい。」そうおっしゃってクラブやホテルの経営をされていました。

日本から外に出てみて思うことは、ハーモニーを大事にする日本の文化ってとても素晴らしいと思うんですよ。だから日本人であることを誇りに思いますね。やはり、自分らしさの根源はいつも日本にありますから。

何か次にやってみたいことって考えていたりするんですか?

今岡:ドリフトの延長で、メカニックの学校に通っているので、ガレージで働いてみたいと思っています。これは趣味の延長ですが、自分でやりたいと思ったことはとことんやりたいですね。

ほかには、今ブログを書かせて戴いているんですが、私が見るイビサ島について、もっと書いていきたいと思っているのと、こっちで出会った素敵な本の翻訳をしようと思ってるんです。せっかくこんな素敵な場所にいるんですから、翻訳を通しても日本にここの文化を伝えられたらって思っています。

インタビューを終えて

「32歳以降年齢なんて数えていないわ!」と、次から次へとどんどんやりたいことが湧き出てくる様子はパワフルそのもの。とても物腰柔らかく、一緒にいるだけでホッとできる優しさを身にまとう彼女から「ドリフト」という言葉が出てきた時にはとても驚きました。

「いつでも困ったことがあったらすぐに連絡してね!私ができることは全力でサポートするから。」と、とにかく頼りになる母のような存在。「またイビサに帰ってきます、その時またお会いしましょう!」とハグをしてしばしのお別れ。次またお会いできるのを楽しみにしています。

ibizaは知れば知るほど、とっても面白い場所。パーティーだけの島では決してありません。要望に応じて様々なツアーをカスタマイズできる史江さんのツアーは、きっとイビサ島の旅を色濃く残るものにしてくれます。

【史江さんのガイド一例】

1. 世界遺産の1つ、Dalt Vila 散策(半日コース)
旧市街。考古学博物館見学

2. 世界遺産満喫(一日コース)
世界遺産4箇所観光。グラスボート。

3. イビサ・文化(半日コース)
教会、民族博物館、塔のある集落訪問。マーケット。

4. イビサ・文化満喫(1日コース)
教会、民族博物館、塔のある集落訪問。マーケット・見張り塔・塩田。

5. イビサ・自然(半日コース)
塩田、教会、鍾乳洞、塔のある集落訪問。ビーチ案内。

6. イビサ・自然満喫(半日コース)
塩田、Es Vedra 島眺望、ローマ人居住地跡と古墳。
ビーチ案内。

7. 1~6のコース+サンセット
サンセットスポット:①San Antonio ( Café del Mar )
②Cala Comte ③Cala D'Hort ④Es Vedra ⑤ボート

8. 体験
①馬で散策(郊外・海辺) ②オークション ③ペインボール 
④マリンスポーツ ⑤ゴルフ⑥トレッキング ⑦スパ 
⑧イビサ料理教室 ⑨スペイン語教室 ⑩クルージング

9. イビサからの小旅行同行
①Formentera 1日 ②Mallorca 1日観光(日帰り)

連絡先:fumie@ibiza-sekaiisan.com