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多様な働き方を突き詰めると、オフィスから紙が消える!?多様性を極めたダンクソフトのオフィスのかたち

多様な働き方を突き詰めると、オフィスから紙が消える!?多様性を極めたダンクソフトのオフィスのかたち

多様な働き方を突き詰めると、オフィスから紙が消える!?多様性を極めたダンクソフトのオフィスのかたち

前回はサテライトオフィス設置の背景から、テレワークとの連携方法や大事なポイントを教えて頂きました。今回は、その柔軟な働き方を加速させたという社内改革について伺いました。

星野 晃一郎(ほしの こういちろう)

株式会社ダンクソフト代表取締役。新しい働き方インテグレーター、C.E.O. デジタルアーキテクト、地域情報化アドバイザー。また、日本パエリア協会の理事長を務める他、中央エフエム(FM840)の取締役兼パーソナリティーとして毎月1回ワークライフバランスとITの番組を配信するなど、17個の肩書を持つ。

衣笠 純子(きぬがさ じゅんこ)

株式会社ダンクソフト広報担当。広報業務のかたわら、「一般社団法人エコ・ペーパーレス協議会 テレワーク検定」の検定教材の制作や、テレワークのセミナーでスピーカーを務めるなど、多岐に渡り活躍している。

「言い出しっぺ制度」から加速した柔軟な働き方

—— サテライトオフィスや自宅でのテレワークなど、ここまでお話を聞いていると、すごく社員さんに寄り添った会社経営をされているなという印象なのですが、今回お話を伺うにあたってホームページを拝見したところ、以前は全く違った社風だったと。

星野 晃一郎氏(以下、星野):そうですね、元々は違いましたよ。よくあるTHEベンチャー企業で、それこそ「働け働け」みたいな会社だったんです。

—— 全く想像がつかないです。何かきっかけがあったんですか?

星野:経営者グループで行った勉強会で、定常的に15%成長というミッションが与えられたことがきっかけですね。それを達成するためには、自分の考えを改めるのはもちろんのこと、経営側だけでどうこうするのではなく、社員のみんなと一緒になって変えていかなければ会社は変わらないと思ったんです。それで「社内改革」をスタートして就業規則なども全部変えていきましたね。

—— そうなんですね。でも中には「社内改革」に抵抗のある社員さんもいらっしゃいますよね?

星野:だからこっそり始めたんです。

—— こっそりですか?(笑)

星野:そうそう(笑)大々的にやったところで、人間いきなり変われるわけではないし、反動もあるでしょ。初めに行ったのは、新卒採用ですね。

—— 改革の一番初めが新卒採用ですか?

星野:一番下の人は力がないので、上の人間は弱い人の声は聞くんですよね。上からの声には反発しちゃうから、そうならないように、下から少しずつ長い時間をかけて変えていきましたね。

そんなところから始めて、就業規則はかなり変わったかな。産休3年や、子育て有休が通常の有給+20日間、海外に勉強に行きたい社員には3ヵ月単位で最大1年間の期間を設けるとか。サテライトも在宅もそうですしね。

衣笠 純子氏(以下、衣笠):どれも星野が考えたり始めたりしたことではないっていうのが、この改革の大事なポイントなんです。

星野:就業規則なんてあっても、みんな絶対覚えないでしょう。でも自分で作ると覚えるので、提案した人が主導者になって、それをみんなでサポートして進めていく「言い出しっぺ制度」ってのを作って、どんどん実行してもらいました。

柔軟な働き方を促進するには、ペーパーレスが鍵!?

星野:ペーパーレス化はさすがに指名しましたね!それは一番「紙」を持ってる人がやるべきだと思って(笑)

—— そうなんですね(笑)御社のペーパーレスの徹底っぷりは噂に聞いております!

衣笠:一人当たり、小さなボックス1つ分ですね。それもデスク横にはないので、キャビネット1つに会社と個人のモノがすべて収まっている状態です。

株式会社ダンクソフトさんのペーパレスの様子▲そのキャビネットがこちら。本当にキャビネット1つだけ!

—— 本当に、それだけですか!!!!?

星野:そうですよ。あと、FAXは2010年に捨ててますし、複合機なんかは21世紀に入ってからうちにはもうないですよ(笑)

—— えー!!!すごい!!!

星野::だってもう21世紀ですよー!なくても困りません。

—— ペーパーレスの徹底っぷりと説得力が半端じゃないですね!

星野:何でこんなにペーパーレスを徹底してるかって、サテライトオフィスや在宅勤務を遂行する上で、紙でのやり取りがあるとその妨げになってしまうんですよね。無駄な工数もかかっちゃうじゃないですか。紙を出来る限りなくして無駄を省き、テレワークしやすい環境を作っていますよ。

—— それを事業としてもやってらっしゃるんですよね?

星野:そうですね。自分たちの実体験を踏まえながらコンサルティングをやっています。やり方を教えて、僕たちがいなくても継続的にできるようにサポートしていますね。

衣笠:わたしたちがやってあげても意味がなくて、やっぱり皆様が自分のことだと思ってやってくださらないと、リバウントして戻っちゃうんです。

—— ダイエットみたいですね(笑)

衣笠:そうそう、同じなんです。

星野:社内改革は今でももちろん継続中ですが、100%完璧を目指しているわけではないんです。「ヒューリスティック」といって大体この辺まで出来ればいいんじゃない?と言う考え方で継続しています。

なぜかというと、日本人って100点取りたいために無理をする人が多いんですよ。でも、無理をすると物凄く心に負荷がかかるわけです。だから無理する必要はなくて、「これくらいでいいんじゃない?」これを続けていくことで、徐々に100点に近づけていければいいかなって。

仕事には「遊び心」を。

 —— 社内改革を継続中とのことですが、それはやっぱり社員さんの「幸せ」を考えてのことだと思うんですね。そこで、星野さんが考える、それを実現するための会社の在り方を伺ってもいいですか?

星野:幸せのために必要なことは、自分のプライベート時間をどれだけ増やせるかだと思ってますね。

なぜかと言うと、これからの時代に求められてくるものは、何をするにしても「クリエイティビティ」だと思うんです。コンピューターが人間の能力に追いついてきている中で、コンピューターと人間を差別化する方法ってすごく限られてくる。

そのクリエイティビティってどういうことなのっていうと、例えば「遊び心」だったりするわけですよ。じゃあどうやって遊び心を持てるかって言ったら、それって仕事だけ一生懸命やっていても難しいんじゃないかと思っていて。僕はその遊び心を養うには、美しいものを見たり、海外に行ったり、プライベートの時間でたくさんの刺激を受ける必要があると思っているんで、会社としては、仕事における無駄な時間をできるだけ削って、そういう時間に費やしてもらっています。

—— そこが企業理念である、「“play”の精神」と「Love your life, love your time.(R)」ですね。

星野:そうですね。ですから、他社に比べると極端に無駄な時間は少ないと思いますね。

—— 具体的にはどういった部分の無駄を省かれているんですか?

星野:すごく細かい部分になってくるんですが、日々のルーティーンの中で意外と日報って時間取られたりするんですよね。うちでいうと、計算してもらったら一ヶ月のうち丸一日分はそういった作業だったんです。そこを削減するために、簡単に入力できるシステムを自社で開発したりしてますし、業務管理や勤務管理なども全て一元化して色々と工夫しながら改善を重ねています。

オフィス自体にも無駄な物をなくすというポリシーを持っていますね。 

—— 先ほどのペーパーレスがまさにそうですね。

星野:そうそう。あとは、最近オフィスの中を楽しくしている会社が増えてきていると思うんですが、僕は逆の考え方をしてますね。自宅が豊かなら、オフィスの豊かさは必要ないかなって。

—— なるほど。

星野:だって、ずっとオフィスに居ることって変じゃないですか(笑)

—— 確かに、人間の自然な行動ではないかもしれないですね(笑)

星野:あの裏側には「頑張って会社のために働いてね」っていうメッセージがあるように僕には聞こえてしまうんで、うちのオフィスはとってもシンプルにしていますよ。

株式会社ダンクソフトさんの無駄のないシンプルな東京オフィス▲無駄のない、シンプルな東京オフィス

星野:オフィスにずっといるくらいなら、うちはサテライトオフィスがあちこちにあるので、そっちに行ってもらった方がいいなって。そういう意味では、旅費交通費はかなり支給してるんじゃないかな。

—— 自由に行き来できるんですか?

星野:仕事があれば全然いいですよ。

衣笠:宇都宮に視察とか言いながら、実は餃子食べに行ってたり(笑)

—— それ最高ー!(笑)

衣笠:そうそう(笑)そこまでしないにしても、そのくらいの方が、仕事って楽しいなって思います。

星野:衣笠は北海道も徳島も高知も行ってて。僕まだ高知行けてないから羨ましいんですよ〜(笑)でも僕は、仕事ってこんな感じのほうがいいと思ってますからどんどんやってほしいですね。

 

次回は最終回。多様な働き方を推進するダンクソフトが目指す先とはー。