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場所ではなく「人」。新しい働き方をインテグレートする、サテライトオフィスの在り方–株式会社ダンクソフト

場所ではなく「人」。新しい働き方をインテグレートする、サテライトオフィスの在り方–株式会社ダンクソフト

場所ではなく「人」。新しい働き方をインテグレートする、サテライトオフィスの在り方–株式会社ダンクソフト

先日、徳島県神山町のサテライトオフィスで働く、株式会社ダンクソフトの本橋さんにインタビューさせていただきましたが、彼の遊ぶようにイキイキと働く姿がとても印象的でした。さて、そんな彼が所属するダンクソフトとは、一体どのような会社なのでしょうか?「テレワーク」や「サテライトオフィス」に関する講演会には引っ張りだこで、徳島県神山町で行われた同社のサテライトオフィス実証実験がなければ、今の神山町の姿はなかったかも!?サテライトオフィスを設置するまでの経緯から今後の展望まで、たっぷりと伺ってきました。

星野 晃一郎(ほしの こういちろう)

株式会社ダンクソフト代表取締役。新しい働き方インテグレーター、C.E.O. デジタルアーキテクト、地域情報化アドバイザー。また、日本パエリア協会の理事長を務める他、中央エフエム(FM840)の取締役兼パーソナリティーとして毎月1回ワークライフバランスとITの番組を配信するなど、17個の肩書を持つ。

衣笠 純子(きぬがさ じゅんこ)

株式会社ダンクソフト広報担当。広報業務のかたわら、「一般社団法人エコ・ペーパーレス協議会 テレワーク検定」の検定教材の制作や、テレワークのセミナーでスピーカーを務めるなど、多岐に渡り活躍している。

【ダンクソフト社スマートオフィス(サテライトオフィス)一覧】
・徳島スマートオフィス(徳島県)
・神山スマートオフィス(徳島県)
・東上野スマートオフィス(東京都)
・宇都宮スマートオフィス(栃木県)
・高知スマートオフィス(高知県)
・別海町スマートオフィス(北海道)
・クアラルンプール スマートオフィス(マレーシア)
(2017年1月現在)
※一部オフィス開設準備中のため未掲載

「みんな」のために増えていったサテライトオフィス

—— サテライトオフィスの先駆けと言えば、ダンクソフトさん!と思っておりますが、サテライトオフィス設置の経緯から教えてください。

星野 晃一郎氏(以下、星野):サテライトオフィスを設置するまでのきっかけや会社としての動きは色々あるんですが、当時、優秀なデザイナーが全身アトピーになり出勤できなくなったんです。でも彼とは一緒に働きたいって想いがあったので、自宅からでも仕事ができるようにとテレワークを始めたんですね。
そんな彼が、ある時「遊びを教えるような仕事がしたい」と会社に提案してくれて、じゃあやってみようってことで、2008年に伊豆高原に別荘を購入しました。これがサテライトオフィスの始まりですね。NPOと組んで、かなり大々的に始めたんです。

—— そうなんですね!

星野:はい。でもそのタイミングが悪くてですね、数千万も投資して別荘を買った直後にリーマンショックになるんですよ…だから、遊びを教えると言っていたのに、お客さんが誰も来ないんです(笑)

—— 数千万…でも、みんなそれどころじゃないですもんね(笑)

星野:仕方がないことなんですけどね。その後に東京の事務所を間貸してサテライトオフィスとして提供したりもしてました。

—— 今でこそシェアオフィスって流行ってますけど、早くからそういったこともやってらっしゃたんですね!

星野:そうです。で、その翌年に東日本大震災が起こってしまうんですね。会社をやっている人間としては、社員が安心して生活できる場所を、東日本ではなく西日本に探さなければいけないと考えていました。

そんな時、僕たちのサテライトオフィスに入っていた徳島の企業の方が、徳島の通信環境が良いらしいって教えてくれたんです。

—— なるほど。そこから徳島の情報を。

星野:はい、それを聞いてすぐに徳島県に調査に行って、県内10箇所くらいは見て回りましたね。それで、当時受け皿が一番整っていた神山町でサテライトオフィスの実証実験をすることになったんです。

現在徳島県内には、徳島市内と神山町の2箇所にサテライトオフィスがあるんですが、設置したのは市内の方が先になります。実証実験の後に、「徳島で子育てしながら仕事がしたいから、徳島市内でオフィスを作ってくれませんか」とお願いされて、じゃあやってみようか、ということで始まりました。その後に、市内のサテライト勤務として入社した本橋が、神山町で働きたいとのことだったので、2拠点目が神山にできたという流れです。

—— それで作っちゃうんですから凄いですね!

星野:うちが考えるサテライトオフィスの設置基準は「その地で働きたい人がいること」なんですよ。そうやって増えていくサテライトオフィスのおかげで、たくさんの人との素晴らしい出会いが生まれています。

—— ちなみに、オフィスの選定はどのようにされているんですか?

星野:そこで働きたい人が自分で探してますよ。だって、実際に働く人間が心地の良い環境を用意できるのがベストでしょ。さすがに家賃が高すぎるのはダメですけど、基本的には好きな場所でOKです。

—— 神山の本橋さん、とっても楽しそうに働かれていました!

星野:でしょ。彼にとっては絶好の場所なんじゃないかな。

本社はバーチャル空間に!?

—— それでは、各拠点とのコミュニケーションの取り方など、どのように仕事していらっしゃるのかを教えてもらってもいいですか?

星野:基本的には「Skype for Business」を利用しています。今見てもらってるこの、Skype上で作り上げたバーチャルな空間がダンクソフトの本社オフィスですね。

株式会社ダンクソフトの本社バーチャルオフィス
▲このモニターに映し出された画面が、ダンクソフト本社

—— え、そうなんですか?今、私たちのいるこの場所が本社だと思っていました!

衣笠 純子氏(以下、衣笠):実は、違うんです。Skype上のこのバーチャルな空間が本社で、オフィスのワンフロアというイメージです。

星野:サテライトオフィスのメンバーも在宅勤務をしているメンバーも、東京オフィスのメンバーも、このバーチャルオフィスに出社する、といった仕組みになっています。

—— なるほど。でも元はこの東京オフィスが本社だったんですよね?

星野:そうですね。でも、そうすることによって、“監視する側”と“監視される側”になっちゃうんですよ。

—— 確かにそうですね。テレワークの難しさの一つに、本社勤務とリモート勤務間に優劣ができてしまうというか・・・

星野:そうそう。でも同じ仕事をしてるのにそれってフェアじゃないんです。こうやって意図的にお互いが見えている状況を作ることで下手に管理を行うより、同じオフィスにいるように意識し合うことができます。

よくテレワークのセミナーなんかで「どうやって管理するんですか?」って聞かれるんですが、そもそも「管理する」って意識は良くないと思っていて、こういったお互いに仕事しやすい環境づくりは大事だと思いますよ。

あと、このカメラは業務中は常時接続状態ですね。各自仕事 が終わるとバーチャル本社から抜けるので、東京オフィスしか映っていない時もあります。

衣笠:逆に、いきなりイベント中に「本社こんにちはー!」って言って映し出されることもあるんですよ。

—— そうなんですね。「きゃ〜!今日スッピン!」みたいなことないんですか(笑)

衣笠:そういったことがないように、すっぴんはダメよといったルールやマナーなどを設けていますね。仕事の場ですし、もちろんお客様とお話することもありますから。

星野:そういった検定のプログラムも衣笠が作ってるんですよ。

—— へー!検定があるんですね!

衣笠:テレワーカーさん向けの検定として、私たちダンクソフトと、同じ想いを持ってくださる方々と一緒にプロジェクトチームを組んで、作らせていただいています。

株式会社ダンクソフトの衣笠さんも関わっているテレワーク検定

—— テレワークに不慣れだと、画面上のコミュニケーションもなかなか難しいなと思うこともあるんですが、何かコツやアドバイスがあれば教えていただきたいです。

星野:コツというより、ある程度は慣れが必要かなと。出来ればカメラは別に用意したほうがいいですね。

—— PCのカメラとは別にってことですか?

星野:はい。みんなPCのカメラを使いがちなんですが、そうすると画面にすごく大きく顔が映し出されるでしょ?でも対面でそんな近くで話すことってないじゃないですか(笑)

—— 確かに、そうそうないですね(笑)

星野:それに相手の目をずっと凝視して話すこともないですよね。だから、うちはみんなカメラをPCとは別に設置して、顔が斜めから映るようにしてますよ。必要な時にだけカメラに視線を向けるって感じですね。

大事なのは「顔」と言うよりは「声」かもしれませんね。カメラは安くてもいいですが、マイクはある程度しっかりしたマイクを使ったほうがいいですよ。今うちはこのマイクを使っています。

株式会社ダンクソフトさんのオンライン会議用のマイク
▲ダンクソフトさんが現在使用している会議室用マイク

複数人で話そうとすると、PCマイクだとハウリングしちゃうんです。これだとそういったことがないですし、音声だけを拾って届けてくれるので、会議の仕組みの中にはこういったマイクを取り入れたほうがいいですね。

 

社員に寄り添うような素敵な社風のダンクソフトさんですが、こういった会社になったのは社内改革を行ってからだそう。次回はその社内改革に迫ります。