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ホラクラシーを徹底解剖!ダイヤモンドメディア武井代表Q&A 1000本ノック(マニアック編)

ホラクラシーを徹底解剖!ダイヤモンドメディア武井代表Q&A 1000本ノック(マニアック編)

ホラクラシーを徹底解剖!ダイヤモンドメディア武井代表Q&A 1000本ノック(マニアック編)

ダイヤモンドメディア株式会社・武井さんによる、ホラクラシーQ&A 1000本ノック。ついに最終回を迎えました!最後はなんと“マニアック編”です。張り切ってどうぞ!

代表取締役 武井 浩三(たけい こうぞう)

日本で最初の「ホラクラシー型」組織である、ダイヤモンドメディア株式会社の代表取締役。自らのブログでもホラクラシー型組織のテーマを中心に積極的に情報発信中。

31.実際の社内システムについて詳しく教えてください!また、その中でも欠かせない項目、重要度の高いものを教えてください。

ダイヤモンドメディアで利用しているシステムのほとんどがSaaS型のクラウドソフトウェアです。ごく一般的なものを使用するようにしています。その方が早いし安いし、何より汎用性が高くて、簡単に他社でも環境を作ることができますから。

個別のツールを簡単ですが記述してみます。全体的な構成もお伝えしたいのですが、ほとんどのシステムをAPIで連携させたりしていて、複雑過ぎて文字では伝えきれないですね。

▼基幹DB系
・kintone
・Sansan

▼会計、人事労務系
・MFクラウド会計(MFクラウドシリーズ、全てを利用しています)
・SmartHR

▼コミュニケーション系
・チャットワーク
・Slack
・esa
・Workplace
・appear.in

▼タスク系
・Waffle
・Wrike

▼開発系
・Github

▼GoogleApps系
・Spreadsheet
・Datastudio(Googleの提供するBI/ダッシュボードサービス)


他にも細々と、色々なサービスを使っています。新しくて面白そうなサービスが出たらすぐに使っちゃいます。そしてズバズバやめます。お金の流れ、コミュニケーションに関わるシステムは、本当に重宝していますね。kintoneとMFクラウドを連携させて自動的に仕訳と請求書発行までできるようにしているので、ダイヤモンドメディアの管理部門は相当な筋肉質です(笑)

3年ほど前のものですが、kintoneを中心とした一部のシステムとの連携図です。

ダイヤモンドメディア社内システム連携図

32.ホラクラシーを導入して変えてみたいと考える、業界、企業、団体などありますか?

組織内部の情報の透明性が高まると、組織は自然とホラクラシー化していくので、長期的には全ての組織に自然とホラクラシーに変容していって欲しいと考えています。

ただ、順序としては民間企業やボランタリーな組織から始まっていくと思っています。民間企業では、規模が大きくてレガシーな企業では全体に浸透させるのが大変だと思うので、やはり企業規模が小さいベンチャー・スタートアップに積極的に取り組んでいって欲しいと思っています。

中小企業での世代交代を機に、ホラクラシー化を進めるという事例も出てきそうな気もします。業界としてはIT業界から広がっていくと思っています。そもそもホラクラシーはITを活用しないと実現できないので、リテラシーの高いところから進むと思います。

逆に、だからこそ飲食業界やホテル業界のようなサービス業界に広まったら、どれだけインパクトがあるのか見てみたいですし、究極は政治の仕組みをホラクラシー的に変容していって欲しいと思っています。

政治の話はセンシティブではありますが、個人的には政治家の適性や能力や倫理観の話ではなくて、政治の仕組みそのものに言及していきたいですね。政治の仕組みとはつまるところ意思決定の仕組みの話であり、また、政治家を選任する選挙は多数決での役職決定方法ですので、このあたりをダイヤモンドメディア流のホラクラシーのエッセンスを導入したらどんな形になるのか。

それから国家や自治体などを、公共財や富の格差に対する資源の再分配のシステムと考えると、もっと効率的な再分配システムは、ホラクラシー的にデザインできると思っています。例えばクラウドファンディングのような形での納税とか。

細かなところは僕も全然分かり得ないですが、情報の透明性を担保して多数決の意思決定方法を止めれば、組織や共同体は自然とホラクラシー化するはずなので、現実問題にはこれから一歩ずつ向き合っていきたいですね。

33.なぜ企業はもっと自然界から学ぶべきなのでしょうか?

自然界は巨大なエコシステムで、大きな目で見ると完璧なまでに合理的ですし持続的です。非管理型経営であるホラクラシー型組織が、なぜ管理やコントロールをしなくても機能するのか。ここに答えがあると思います。

自然界には自然の摂理があります。それはエコシステムそのものであり、そのエコシステムが強力な自浄作用を持っている。そしてその自浄作用を会社の中に持ち込む仕組みがホラクラシーであると言えます。ですからホラクラシーは自然の摂理から学ぶというよりも、それ自体を人工的に整えて体現していくという感覚が近いと思います。

人間が科学的に理解・解明しきれていないものは沢山あります。一説には人間が科学的に理解しているのは宇宙の4%程度に過ぎないと言われています。ですので科学的に証明されたものだけを信じるのではなく、自然界の現象や生物・植物の営みから学ぶことは合理的だとも思います。特にダイヤモンドメディアでは植物、農業、人体、蟻・蜂などの社会性生物などからヒントを得て社内の制度設計に活用しています。

34.今の時代には「足す」よりも「引く」ことが重要な理由はなぜでしょうか?

近年、断捨離などの取り組みがとても注目されています。その理由として、高度成長期を終えた日本社会自体が縮小に入っているということが挙げられると思います。

日本は2010年頃から人口減少に転じています。GDPは人口と強い相関関係にありますし、人口が減れば経済はデフレに入らざるを得ません。

そしてITの発展と比例して、業務の圧倒的な効率化・自動化やシェアリング経済、C to C経済などの流通の最適化も起こってきます。

大きくあることと価値が比例しなくなってきたと言えます。これからの企業は拡大していくことよりも、無駄をなくしてミニマムに最適化していくことが重要だと言えるのは、こういった社会環境が変化しているからだと思います。

そしてマネジメントの本質は引くことだと思っているので、良い会社、良いマネジメントほど、ムダなことをやらない。ムダなものを持たないということを徹底しています。

35.最後の質問です。ホラクラシーを知らなかった頃の自分に対して、今の武井さんから言えることは何ですか?

うーん。何でしょうかね(笑)ホラクラシーという言葉自体にそんなに意味は無いと思っていますし、昔からこのような概念はありましたから。

でもがむしゃらに、無鉄砲にやっていた事も今に活きている訳で、「まあ、そのままで良いんじゃない?」という感じですかね。気の利いたことを言えなくてすみません(笑)