いつの間にか趣味が仕事に!23歳の人事×日本酒ライターに聞く、チャンスの広げ方

いつの間にか趣味が仕事に!23歳の人事×日本酒ライターに聞く、チャンスの広げ方

「複業」という言葉を聞いたことはありますか?

お小遣い稼ぎのための「副業」ではなく、自己実現やキャリアアップ、他者貢献をするための「複業。」

会社員として働きながら、自分の好きなことや得意なことで誰かの役に立ちたい」という若手が、少しずつ増えてきているような気がします。

社会人1年目から3社で複業をしているワークスタイル研究家の熱田優香(24)が若手の複業を応援するこちらの企画、今回は趣味の日本酒を複業にしているという会社の後輩・綱嶋さんに、好きなことが仕事になった経緯を伺いました。

綱嶋 航平(つなしま こうへい)

大学4年生から日本酒の魅力にハマり、学生時代から日本酒メディア「SAKETIMES」のライターとしての活動。2017年にサイボウズ株式会社に入社し、現在は人事部の新卒担当として働きながら日本酒ライターの仕事を続けている。

インタビュアー 熱田 優香(あつた ゆか)

ミレニアル世代のワークスタイル研究家。サイボウズ株式会社で働き方改革に関するマーケティングをしつつ、個人でも育児や多様な働き方について執筆している。新卒1年目から3社で働くパラキャリ女子。

学生時代に日本酒の魅力にハマり、日本酒ライターへ

熱田:本日はよろしくお願いいたします。綱嶋さんは入社時から複業として日本酒ライターの活動されていて、「複業仲間がいた…!」と勝手に嬉しくなったのを覚えています。

今は人事の仕事をされながら複業で日本酒ライターとしての活動をされていると思うのですが、そもそもサイボウズには複業をしたくて入社したのでしょうか?

綱嶋:複業するぜ!という感じで入社したわけではないですね(笑)ただ、学生時代から日本酒ライターの活動をしていたので、「入社後もやめないで良い」という点はプラスに響いていました。

熱田:なるほど。私も日本酒が好きなのですが、綱嶋さんほど詳しい人には会ったことがありません。綱嶋さんが日本酒にハマったきっかけを教えていただけますでしょうか?

綱嶋最初に日本酒に目覚めたのは大学4年生の頃ですね。

もともと新潟出身なので日本酒は身近な存在だったのですが、大学4年生の時に、※奈良萬の純米無濾過生原酒というすごく美味しい日本酒を飲んで感動したんです。それがきっかけでハマり出しました。

※奈良萬の純米無濾過生原酒:程よくフルーティな香り立ちで、メロンを思わせる甘味が印象的な日本酒。無濾過生原酒ならではのピチピチとした発泡感も爽やか。

熱田:そんな美味しい日本酒が!飲んでみたいです。

綱嶋さんはまさに「趣味を複業にしている」方だと思うのですが、複業として趣味を仕事の形にしたい人ってたくさんいると思うんです。どうやって日本酒ライターになったのか、経緯が気になります。

好きなことに関わっているうちに、仕事になっていた

綱嶋:僕の場合は「趣味を仕事にした」というよりは、「好きなことに携わっていたら、結果として趣味が仕事になっていた」という表現の方が近いかもしれないです。

熱田:結果として、ですか。

綱嶋:日本酒にハマり出したのと同じ頃、ちょうど仲の良かった友達が日本酒専門居酒屋で働いており、僕も成り行きで友達と同じ日本酒居酒屋でアルバイトをすることになったんです。

これまでは単に趣味として楽しんでいた日本酒が、アルバイトでは自分が日本酒のプロとしてお客様に価値を提供する立場になります。

これはちゃんと勉強しないといけないなと思い、日本酒の知識をどんどん学んでいったのですが、知れば知るほど日本酒の世界は奥深くて。それまで以上に日本酒の魅力にのめり込んで行きました。

熱田:自分が価値を提供する側に回ることで、インプットがさらに増えるのは分かる気がします。

綱嶋:そんなある日、日本酒居酒屋で働いている友達に誘われて、日本酒メディアのSAKETIMESが主催している日本酒イベントに行きました。

そのイベントでSAKETIMESの方と知り合い、SAKETIMESの日本酒イベントを色々手伝っているうちに、直接「ライターをやってみない?」と声をかけていただいたのが、日本酒ライターになったきっかけですね。

熱田:自分から日本酒ライターを志望していたわけじゃないんですね!

綱嶋:そうですね。声をかけられたのでとりあえず挑戦してみたのがきっかけです。そこで、在学中に京都でアルバイトをしていた酒屋を紹介する記事を書かせていただきました。

▲綱嶋さんが最初に書いた記事はこちら

初めて書いた記事だったのですが、この記事が思った以上に読まれて。お店のターゲットである、若い人や女性からたくさんの反響がありました。

実際に記事を見て来店してくださる方もおり、お店の売上に別の角度から貢献できたような気がしてすごく嬉しかったのを覚えています。

熱田:実際に記事を見て来店された方がいるというのはすごいですね!

綱嶋さんの記事を拝見したのですが、お店への愛情が伝わってくる丁寧なレポートで驚きました。もともと文章を書く経験はあったんですか?

綱嶋:ブログを書いていた時期が少しあったぐらいで、特に経験はなかったですね。日本酒ライターの仕事をやってみて初めて、「自分は文章を書くのが好きなのかもしれない」と気付きました。

熱田:日本酒ライターの仕事は綱嶋さんにすごく向いていたということですね!

綱嶋:そうですね。自分のお気に入りのお店の魅力を全世界に発信できる点や、日本酒イベントにライターとして招待され、レベルの高い講義を聴くことができる点もすごくやりがいがあるなと感じます。

熱田:なるほど…でも、少し意外かもしれません。私の中で「趣味を仕事にしている人」って、自分を積極的に売り込んだりして、やりたいことに向かってどんどん行動しているイメージだったんです。

綱嶋さんの場合は、趣味で日本酒は好きだったけれど、もともと日本酒ライターを志望していたわけではないんですよね。

たまたま日本酒居酒屋で働いていたら日本酒イベントに誘われて、日本酒イベントを色々手伝っていたらライターの話をいただいて、いざ日本酒ライターをやってみたらやりがいがあることに気づいて…という経緯で、好きなことに関わっているうちに仕事になっていた、という印象を受けました。

綱嶋:そうですね。僕はどちらかというと好きなことに向かって自分から行動を起こす人間ではないのですが、成り行きや縁があって日本酒に色々と関わっていたらネットワークが広がっていき、結果的に好きなことが仕事になっていました。

自分の好きなことに対して直感に従いつつ、フットワークを軽くしながら機会の種を蒔いているだけでも、世界は広がるのかもしれないと感じています。

熱田:なるほど。ちなみに、複業が本業に役立っているなと思ったことはありますか?

綱嶋全国の日本酒を飲んでいるので、取引先の方の出身地を聞いて、その土地のお酒の話で盛り上がれることに最近気がつきました(笑)

社内外問わず、お酒の話から会話が広がってすぐに仲良くなれることは多いかもしれません。

趣味を自分だけの世界で楽しむのではなく、他の人と共有してみる

熱田:あと綱嶋さんは、日本酒のインスタグラムもやっていらっしゃいますよね。

綱嶋:そうですね。もともとは自分の自己満足用で、ただ美味しかった日本酒の写真をアップロードしているだけだったのですが、だんだんいいね!やフォロワーが増えてきて、今はフォロワーが1100人います。

▲綱島さんの日本酒インスタグラム(@tnsm0223

熱田:おお!プチインスタグラマーですね。

綱嶋:はじめはEvernoteで、自分の記録用に日本酒の写真とメモを取っていたんですが、少し見にくいというのもあって、Instagramに移行しました。

そうしたら徐々に、「こんな日本酒も美味しい」「私も行ってみます!」など、見ず知らずの人からコメントが来るようになって。

綱嶋自分がオタク的に好きだったものも、情報発信をすることで他の人の役に立ったり、意外と興味を持ってもらえることがあるんだな、と思いました。

「自分は日本酒好きでいいんだな」「これを趣味にしてて良いんだ」と思えるようになったんです。

趣味を仕事にしてみたい人は、自分1人で楽しむだけではなく、他の人にもその世界観を共有すると良いのかもしれませんね。

熱田:今はSNSで発信していたら誰かが見つけてくれますもんね。今後はどれくらいの頻度で活動をしていきたいですか?

綱嶋入社してはじめの数か月間は社会人としての日常生活に慣れるので精一杯だったので、正直なところあまり積極的にライター活動はできていませんでした。

今後は本業にも徐々に慣れていくと思うので、日本酒ライターとしては月1回ほど記事を出せればと思っています。紹介したいお気に入りのお店も増えてきたことですし!

熱田:良いですね。最後に、趣味を仕事にしたい人に向けて一言お願いいたします。

綱嶋:無理をすると趣味が義務になってしまうので、最初から仕事にしようとするのではなく、まずは「ゆるく続ける」ことがポイントなのかなと思っています。

自分の手の届く範囲で好きなことに関わって、機会があればとりあえずやってみるというフットワークの軽さが大切なのではないでしょうか。

熱田:好きなことだからこそ、無理しないって大事ですよね。ありがとうございました!

編集後記

持続可能な範囲で、好きなことを続ける。綱嶋さんの取材を経て、良い意味で「趣味を仕事にしている人」の印象が変わったなと思います。

それまで私の中で「趣味を仕事にしている人」というと、なかなかお金にならなくて辛い時期があったり、どことなく無理をしているような印象がありました。

でも綱嶋さんのように、好きなことに関わっていたら自然と機会が訪れた、という方も多いのかもしれません。

「大切なのは無理をしないこと。」趣味がある人はそのコミュニティに顔を出したり、SNSで発信をしたり、無理のない範囲で自分の中の「好き」を大切に育ててみてはいかがでしょうか。

チャンスをつかむためにバリバリ頑張らなくても、機会は意外と自分の半径5メートル以内にあるのかもしれません。

Fledgeでは、今後も若手の複業を応援していきます。「自分はこんな複業をしているよ」という方は、「#複業仲間探しの旅」というハッシュタグ付きでコメントください!探しに行きますsmile

次回の「複業仲間探しの旅」もお楽しみに! 

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