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写真で収入を得たいなら「必要とする人に届ける努力」を。フリーカメラマンが伝える、稼ぐ写真を撮る秘訣

写真で収入を得たいなら「必要とする人に届ける努力」を。フリーカメラマンが伝える、稼ぐ写真を撮る秘訣

写真で収入を得たいなら「必要とする人に届ける努力」を。フリーカメラマンが伝える、稼ぐ写真を撮る秘訣

2018年3月11日、東京都渋谷区にある青山ブックセンター本店で「カメラで始めるパラレルワーク」というイベントが開催されました。同イベントは、1月8日発売の書籍『カメラはじめます!』の出版を記念して企画されたもの。「覚えることは3つだけ!」というキャッチコピーの通り、イラストをメインにわかりやすく解説された本で、人気を集めています。

ゲストは、書籍の著者でイラストレーター/キャンプコーディネーターのこいしゆうかさん。本の執筆をきっかけに、過去に何度も挫折したカメラに再挑戦したといいます。

ほかにも、フリーランスのカメラマンお二人を招き、カメラを始めたきっかけや、売れる写真とは何かなど、写真撮影を複業にしたい人が参考になる内容が語られました。

こいし ゆうか

イラストレーター。 またキャンプコーディネイターとして、雑誌やラジオ、テレビなどで企画・コーディネイト・プロデュースを行う。 これまでキャンプで日本全国、さらに世界各地で、素晴らしい景色を見てきたのにいい写真が全く残っていない後悔から、ついに一眼レフカメラデビュー。 著書に『キャンプできちゃいました。』『日本酒語事典』など。

金 洋秀(きむやんす)

1992年 奈良県生まれ。関西大学法学部 卒業 2015年 amanaグループ 株式会社acubeに入社。 2017年5月に独立しフリーランスのフォトグラファーに。 透明感のある世界観で写真・映像を中心に広告・雑誌・SNSなどで活動中。https://www.instagram.com/yansukim/ http://www.yansukim.com/

小野 瑞希(おのみずき)

1993年、東京生まれ。 日本大学藝術学部写真学科に入学をきっかけに写真をはじめる。 人の心に触れる写真を日々ゆっくりと模索中 http://miijuki.tumblr.com/

バイト先で撮影した一杯のラーメンが運命の一枚に

▲金 洋秀(きむやんす)さん

トークセッションで最初のトピックは、「カメラを始めたきっかけ」について。現在、プロとして第一線で活躍するお二人が写真を撮り始めたエピソードを伺います。

金洋秀(以下、金)カメラに興味を持ったのは、大学時代です。一眼レフを買って、風景などを撮影してSNSにアップしていました。

本格的にカメラを勉強しようと思ったのはもっと後。学生時代のバイト先だったラーメン屋で、店長からメニュー撮影をお願いされたことがきっかけでした。

一眼を構えて写真は撮っていたけど、自分が楽しめればいいという程度だったので、人のために撮影に臨んだのは初めてでしたね。「どうやったら綺麗に撮れるか」を自分なりに調べてラーメンを撮りました。

そしたら店長に喜んでもらえて、「これはいけるぞ!」と思ったんです。このことが、料理写真の撮影を好きになるきっかけでした。カメラに夢中になった時は就活の時期で、当初は銀行を志望したのですが、結局は広告写真を撮影する企業にアシスタントとして就職しました。

現在はフリーランスのカメラマンとして活動し、料理写真をはじめ、ライフスタイル系の広告をメインに撮影しています。まさに人生を変える1枚になりましたね。

小野 瑞希(以下、小野):学生時代に好きだったアーティストのCDアルバムのジャケット写真を見て、「好きな相手と一緒に仕事ができるって素敵だな」と漠然と思ったことで、カメラマンという職業に興味を持ちました。

実際にカメラを手に取ったきっかけは、大学受験のときにすごく行きたかった第一志望に落ちちゃって、第二志望で受験していた写真学科に入学したことです。

好きになるまでには時間がかかりました。入学してしばらくはフィルムカメラを使っていて、何を被写体にすればいいかわからなったですし、周りには写真が上手な人が多い中、私は現像してみたら「何も写ってない!」ということもあって落ち込み、カメラが嫌いとさえ思いました。

やがて「自分が好きなものを撮れば楽しくなる」と気づき、私にとっての好きは「人」だということがわかりました。それ以来、「カメラは自分を表現できるもの」という意識を持つようになりました。

仕事は営業活動からではなく、撮影現場で得る


▲小野 瑞希(おのみずき)さん

続いてのトピックは、「カメラで稼ぐ方法」。こいしさんが最初に切り込んだのが、フリーランスのカメラマンのお二人がどうやって仕事を得ているのかということでした。

こいしゆうか(以下、こいし):営業活動はどうされていますか?

金:営業は一切していません。今はネットが発達しているので、かつてのように代理店や出版社に作品集を持ち込むという営業スタイルは必須ではないんです。

インスタにアップすればそれが作品集になります。「こういう撮影ができます」というPRの記事を書いて公開しておけば、寝ている間にも僕の代わりに営業活動をしてくれます。なので、時間的な負担がありません。

実際に集客に繋がった事例があります。制作会社を退職後、「退職エントリ」をnoteに書きました。退職に至った心境や僕が仕事でできること、撮影した作品などを載せたたところ、2日で2万PVを獲得しました。これがきっかけで新規の依頼が増えました。

こいし:2日で2万PVとはすごいですね!なぜそれだけ読まれたんでしょうか?

金:ツイッターのフォロワーさんが拡散してくれたことが大きいですね。読んで共感してくれた方が広めてくれたんです。

こいし:小野さんはいかがですか?

小野:私も金さんと同じで、営業活動は行っていません。ただ、私はネット経由ではなく、実際に出会った人からご依頼をいただくことが多いです。

私の場合、人が直接集まるところに撮影で伺う機会が多くて、私が撮影している様子をみて気に入ってくださった方からご依頼やご紹介を受けてます。

人が好きという小野さん。知らない人を撮ってストレスにならないかという質問に対して、「知らないからこそ知りたくなるんです」と答え、会場を湧かせていました。

写真販売やカメラマン登録サービスを使って複業ができる

トークショーはいよいよ佳境。参加者の一番の関心である「売れる写真とは?」について迫ります。

こいし:趣味レベルからお金を稼ぐにはどうすればいいと思いますか?

金:現在は便利なサービスがたくさんあります。たとえば撮影した写真を販売したいのであれば、ストックフォトを販売する「アマナイメージズ」を使うとかですね。買い手は個人で事業をしている人や、広告代理店、制作会社の人など様々。

主に、ホームページに載せる写真が欲しいと思う人などです。複数のストックフォトサービスで販売することで、カメラマンではないのに、月に10万円ほどの収入を得ている友人がいます。

ほかにも、カメラマン登録サービスを使って撮影の仕事するという方法もあるという話も出ました。また、カメラでの複業のきっかけとしては、イベントに参加して撮った写真を主催者をはじめ様々な人に手渡しするというアナログなやり方もあります。「自分は写真が好きですよ」というアピールになりますね。では多くの人から買われるためには、どのようなことに気を付けて撮影すれば良いのでしょうか。

こいし:売れる写真とは何だと思いますか?

金:使いやすい、または、求められている写真かどうかが売れるか売れないかを分けます。ここで必要な視点は、作品か商用かということでしょうね。

あとは、売るにはどうすればいいかを常に考えることが重要です。この写真を欲しい人は誰か?をイメージするんです。

そしてここで、参加者を大きくうなずかせた言葉が登場します。

金:写真をただ撮るだけの人ならたくさんいるんです。でも、届けたい人に届ける努力をしている人は少ないんですよ。

小野:どういう写真が求められているかを身近な方法で知るという1つとして、インスタのいいね!の反応で簡単な市場調査をする方法がありますね。いいね!を押した人のプロフィールを見て、どんな人が好むのかという傾向がわかるんです。たとえば、このアングルの写真は若い女性にウケがいいんだな、という感じです。

取材を終えて

金さんの「届けたい人に届ける努力をする」というお話は、写真だけではなく、仕事全般に通じることだと感じました。

自分の仕事を求める人は誰なのか、どのようにしたら良いサービスを提供できるのかを念頭に置いて働くかどうかで、結果には差が出ます。

筆者もカメラを趣味とし、複業として写真を収入に結びつけたいという思いがあったため、伺ったお話が心に響きました。誰に届けたいかを常に意識して、シャッターを切っていきたいです。