離れていても一緒に働く!ソニックガーデンに聞く、全員がリモートワークでも機能する組織の秘訣

離れていても一緒に働く!ソニックガーデンに聞く、全員がリモートワークでも機能する組織の秘訣

「納品のない受託開発」「従来型のオフィスの撤廃」「完全リモートワーク勤務」などソフトウェア開発会社、そして働き方の観点からも、次々と常識を塗り替えていく株式会社ソニックガーデン。

今回はそんな同社の最大の特徴ともいうべき、社員全員で行われているという「リモートワーク」の実態について、Fledge初の“オンラインインタビュー”にてお話を伺いました!

第1回
離れていても一緒に働く!ソニックガーデンに聞く、全員がリモートワークでも機能する組織の秘訣
第2回
「管理からの脱却」「成果の見える化」リモートワーク環境で活躍できる人の条件

西見 公宏(にしみ まさひろ)

株式会社ソニックガーデン 取締役 Programmer。ユーザにとっての「わかりやすさ」を追求するユーザー・エクスペリエンスのエキスパートを目指すプログラマ。清く正しく美しいソースコードが好き。将来はハワイでプログラマをすることが夢。

リモートワーク前提の組織になったきっかけ

── 今回、ソニックガーデンさんを取材させていただきたいと思ったのが、代表の倉貫さんの著書『リモートチームでうまくいく』に大きく影響を受けたという点と、もう1つはちょうど我々のメンバーの中にも、これから本格的にリモートワークに挑戦する予定のメンバーがおりまして。(たくみ

── はい。私なんですが、元から海外旅行がすごく好きで、ちょうど今年の12月末から3ヵ月間留学をする予定なのですが、その後は各地を転々としながら世界一周しようと計画しているんですね。(つるみほ

西見公宏氏(以下、西見):いいですね!

── なので、ぜひリモートワークのノウハウを学びたいなと!


今回は『appear in』というオンライン会議ツールを用いて取材を行いました。(左から、つるみほ|たくみ)

西見:僕らは元々在宅勤務やリモートワークをしようと思って始めたわけではなくて、今おっしゃったようにメンバーの一人が海外で働いてみたいと言ったのがきっかけだったんですね

(参考)いつでも、どこでも働けるスタイルへ〜ソニックガーデンmaedanaがアイルランドで挑戦 【前編】

ソニックガーデンでは会社のビジョンを共有する合宿を年に2回開催していて、その中で「その後の1年間で自分は何をするか」を宣言する場があるんです。そこで、そのメンバーが海外で働いてみたいと発表したんですね。

── 確かに、エンジニアの方であれば、パソコンとインターネットがあれば仕事はできますよね。

西見:そうなんです。幸いその頃からお客様ともSkypeなどを使って主にオンライン上でコミュニケーションをとっていたので、残りは僕らの仲間内でのコミュニケーションだけだと。じゃあそれはもう実際に試しながら進めていこうと、いくつかの段階に分けて進めていきました。

まずは「オフィスに来ないでもうまく回るか?」を検証する意味で、3週間限定の在宅勤務から始めました。始めこそ慣れない部分もありましたが、徐々に慣れていってコミュニケーションもスムーズにとることができました。

じゃあ、次は海外にチャレンジというわけなんですが、いきなり長期間というのも何が起こるかわからないので、ワーキングホリデーを使って2ヵ月間バンクーバーへ行ったんですね。もちろん海外だと時差があるので、日本のメンバーとのコミュニケーションで多少ギクシャクした部分もありましたが、そこは勤務時間を変更することでお互いに負担が掛からないように調整していきました

その時おもしろかったのが、僕らは普段からお客様と対面や電話ではなく、チャットやオンライン会議を使ってコミュニケーションをとっているので、お客様はそのメンバーがその時海外にいることに気づかなかったんですよね!

── なるほど!(笑)相手はてっきり日本にいるものだと思ってますもんね!

お客様 :あれ?今どこにいるんですか?
メンバー:今はバンクーバーです!
お客様 :えっ?ええーーー!?

西見:・・・みたいな(笑)

お客様からしたら、それまでと何ら変化がないわけなので、気づきようがないわけですよね。改めてリモートワークを活用すれば、海外でも国内にいるのと同じように仕事ができることを実感した一件でした。

オフィスに集まらないと仕事がしにくいというのは本当?


ソニックガーデンが提供する、デジタルオフィス『Remotty
画面上にはログイン中のユーザーの顔が一覧で並びます。

── 社員さんの中には地方に住んでいらっしゃる方も多いのですか?

西見半分くらいは地方に住んでいますね。メインのメンバーでは、西から岡山に2人、兵庫に1人、富山に1人、長野に1人、あと静岡に1人……。あと忘れてる人はいないかな?(笑)どこに誰がいるのかはあまり気にしないもので。

── 基本的にあまり把握されていないということですか?(笑)

西見:うーん。把握しなくても働けてしまうので(笑)

── 一般的な考えとしては、やっぱり直接会わないと仕事が進めにくいのでは?という意見もあったりすると思うのですが。

西見:そもそも「対面でないと仕事が進めにくい」というのは何が根本的な問題なのかを分解して考えていく必要がありますね。例えば会話をするということでいうと、オンライン上でも会話はできますし、オフィスで話しかけるということに関してもチャットが替わりになりますよね。『Remotty』であれば、逆にオフィスにいる時よりもみんなの顔が見える。

── 画面上に顔が並びますもんね。

西見:普通にオフィスにいたら周りを見渡してもだいたい後ろ姿だとか、まあ顔がよく見えるのは隣の人くらいですよね。だけど『Remotty』を使えばみんながどういう顔で働いているのかもわかりますし、今席にいるのかどうかもひと目でわかりますから、話しかけていいタイミングなのかも判断できる。むしろオフィスにいるよりも働きやすいんじゃないですか?(笑)

リモートチームを機能させる秘訣は「働く時間を揃えること」「雑相を大切にすること」

── リモートワークに関しては、各自がどうというよりはチーム全体としてうまく機能する必要があると思います。そのために大切なことは何かありますか?

西見「働く時間を揃える」というのが一番重要だと思っています。先ほどの彼は、最終的にアイルランドに行ったわけなのですが、そこでも時差を踏まえて就業時間を日本側に合わせたんですね。

なぜそうしたかというと、就業時間が合わないと気軽に相談できないからなんです。「あれってどうなってるの?」といった話がすぐにできないので、やっぱり「遠い人」になってしまうじゃないですか。逆に言うと、今話しかけてすぐに返事がもらえるような状態であれば、物理的に距離が離れていたとしても「近い人」になるわけです。

あとはオフィスにいたら気軽に雑談すると思うんですね。この「雑談」って仲を深めるには一定の効果があると思っていて、その中から「そういえば、あの仕事どうなっていたっけ?」という話も出てくるし、コミュニケーションを円滑にするための秘訣だと思ってるんです。僕は雑談と相談を合わせて『雑相(ざっそう)』って呼んでるんですが、これはリモートワークで働いている場合でも、とても重要なことだと思っています。

(後編へ続く)

▼今回お話を伺った企業
株式会社ソニックガーデン

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